Dozy days

2004年02月23日(月)

そう言えば、文藝春秋3月号を買いました。芥川賞受賞作を読みました。2作ともすいすい読みました。しかし、誰か意地悪な人に「もうこれ以上読んじゃだめー」と本を取り上げられたとしたら、「ならば仕方ない」と読むのをあきらめるでしょう。どうしても続きが知りたい、もっと読みたい、というタイプの文章ではなかったなぁ。webで他人の日記を読んでいるのと似た感覚があった。軽い気持ちで読めるもの。わたしは、お金を払って読む小説はもっと緻密なものであって欲しいし、もっと必死になって読みたい。でも「蹴りたい背中」は好きだった。 この2作がそういう緻密さを必要としない作品であるんだろうなー とか、揺さぶるものはないけど心に残るっつーのがポイントなんだろうなー とか 思った。

「蹴りたい背中」。読み始めた時は馴染めない文体だと思ったけれども、読み進めると、自分の周りに学生の頃の空気が流れる感じがした。色数の少ない、コントラストが強くてじっとりした夏。で、読み進めてこういう感覚になるのは作家が「読者がはまるように」書いているからなのか、作家自身が書くことにはまっていくからなのか。どっちも、なんだろうな。

「蛇にピアス」は、チンコマンコ言うのが嫌でした。生理的に受け付けられないんだ、仕方ない。

日記記録、未来。他 日々のインプット等。