ひとりびっち・R...びーち

 

 

ひらがな - 2007年01月29日(月)

 先日、あったか下着(ババシャツともいう)を買いに行ったスーパーで、暖冬のせいか希望のモノがみつからず、隣りにあった玩具売り場で、ついうっかりDSのゲーム「かいとうワリオザセブン」を買ってしまった。

 昨年買ったスーパーマリオも全然クリアできてないのに、本当に何を思ったのか・・・。

 せっかくだから少し遊ぶか・・と思って始めたはいいけれど、「かいとう」というだけあって小学校低学年でも遊べるように、一部のカタカナ以外は文字の表記がすべてひらがなで、これが非常に読みにくい。

 ちなみに、しゅじんこうは「かいとうびーちっち」だし、ふしぎなステッキ「ステッキオ」のセリフの表記はこんな感じだ。

 はくぶつかんにはふつうおたからがてんじされているしのう

 きょうはきゅうかんびのようじゃしおたからあつめもしやすいはずじゃよ


 加えて、今、通勤時に読んでいる本が高橋睦郎著「百人一首〜恋する宮廷」(中公新書)で、これまた短歌の表記が仮名だけのものある。

 まつしまのいしまのいそにあさりせしあまのそでこそかくはぬれしか

 かへるさのみちやはかはるかはらねどとくるにまどふけさのあはゆき


 ちなみに、上の歌は『重之集』・源重之、下の歌は『後拾遺和歌集』巻十二恋二・藤原道信朝臣のものだが、気合を入れないと暗号のようで読み下せない。
 
 漢字仮名まじり文に慣れきっている目には、内容はともあれ字面の読みにくさは「かいとうワリオ」も「短歌」もどっこいどっこいだな。

 



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Show the (red) Frag ! - 2006年12月02日(土)

 駅前でビラを渡された。

 浦和レッズがリーグ優勝を賭けて闘う最終戦の日に、家の窓、ベランダなどに何でもいいから「赤いモノ」を掲げ、街中を赤くしてレッズを応援してください・・という内容。

 今年は駅前広場の欅の木に施されるクリスマスイルミネーションも赤で統一され、サッカーボールを模ったオーナメントが金色に輝いている。

 県庁所在地とはいえ、特に何も名物のない浦和がただ一つ燃えるモノ、浦和レッズ!

 昨日あたりから、ご近所の何軒かの家のベランダには洗濯物に混じって赤い旗が掲げられている。
 普段から、試合がある日にはあちこちに旗が掲げれて赤くなる街なのだが、明日は本当に街中いたるところが真っ赤になるかもしれない。

 残念ながら我が家にはレッズの応援旗もレプリカユニフォームもないし、赤い腰巻もふんどしもないので、これといって目立った応援はできないが、リーグ初優勝に向けて、いい試合ができるよう心から応援しようと思う。

 ちなみに相手チームの西野監督は私の中学の先輩で浦和出身だったりする。


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そして4年の月日が・・・ - 2006年06月12日(月)

 そう、またワールドカップの年が巡ってきた。

 過去ログによると、この“ひとりびっち・R”を書きはじめたのが2001年、当時の文章を読むと、まるで別人が書いたもののように思えるほど遠い記憶になっている。

 それにしても、IDもパスワードも忘れるほど放置していてもログをサーバーに残しておいてくれるエンピツさんの太っ腹には感謝しなくては・・。

 この数年の間に我が家の経済状態は低めながらも安定し、今回のドイツワールドカップを迎えるにあたっては、テレビが小百合(某○ャープさんの薄型液晶)に変わり、DVDレコーダーなる画期的な機器も導入された。

 ハイビジョンの高画質で録画した予選リーグの試合を次から次へ、わんこ蕎麦のように観続けられる・・・なんという至福の時間!

 そして今夜はいよいよ日本代表の初戦だ。

 ガンバレ日本! 心から応援してるぞ!


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守護神 - 2004年08月01日(日)

 巡業公演のようなサッカーがあると思えば、ガチンコ勝負のサッカーもある。

 テレビ朝日の「絶対に負けられない・・・」というコピーはいただけないが、昨夜は文字通り負けたらそれまでのトーナメント戦、アジアカップのヨルダン戦が中継された。

 試合開始早々に先制点を取られ、すぐに取り返したものの、中盤を支配するヨルダンの選手のフィジカルの強さ、スピード、球際の巧さ、どれをとっても日本チームを上回っている。
 さらに反日感情全開の観衆を味方につけて、レフェリーのジャッジも怪しい雰囲気で、ワールドカップの韓国戦を思い出させる展開だ。
 延長戦までをどうにかしのいでPK戦に持ち込んだが、そこでいきなり俊輔とアレックスが失敗。
 運までもヨルダンに味方しているとしか思えない。
 何をどう見てもヨルダンの方に分があったのだ。

 ・・・・・・

 守護神降臨。

 たぶん、中継を見ていた人の誰もがそう思ったに違いない。 
 崖っぷちに追い込まれた日本チームにあって、川口能活は異様なオーラを発してゴールマウスに立ちはだかっていた。

 「こりゃドラゴンボールだ・・」

 私の目には川口がスーパーサイヤ人に変化したべジータに見えたのだ。
  
 アニメでもCGでもない現実の世界で、気迫とか、精神力といわれるものが目に見えるものとして立ち現れた稀有な瞬間だったように思う。

 以前、何かの番組で川口のドキュメンタリーをやっていた。
 若くして日本代表GKに選ばれ、その地位を不動のものとしていたにもかかわらず、海外に挑戦する決意をしてイングランドへ渡る。
 しかし、イングランドではほとんど試合に出られず、不遇な日々を送るうちに、代表GKの座は楢崎に奪われ、寒いデンマークで日々ストイックなトレーニングを自分に課す姿は、まるで修行僧のようだった。
 
 ちなみに、昨夜の試合で同点ゴールを決めた鈴木も、あまり環境に恵まれた選手ではない。
 ワールドカップでの「気合の爪先」は印象的だが、中田のように華のあるプレーヤーではないのだ。
 不器用だが黙々と、あたられても削られても前線で身体を張って頑張る。
 何度となく倒されては起き上がる姿を見ていると、どんな形でもいいから鈴木にゴールを決めさせてくれ、と、代表の試合を見るたびに思うのだった。

 地道に練習を積み、苦労してきた人が報われる瞬間を見るのは本当に嬉しい。

 余談だが、弟は小学校から大学までずっとサッカーをやっていた。
 ポジションはゴールキーパーだ。
 その弟に言わせれば、PK戦はゴールキーパーの方が精神的に有利なのだそうだ。

 「そもそもPKは入って当然、1本でも止めればヒーローだからね」

 そう言われればそんな気もするが、昨夜の川口はそんな精神的な駆け引きとは違う次元に立っていたように見えたぞ。


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違和感 - 2004年07月30日(金)

 スペインリーグで、いや、世界で一番ゴージャスなサッカーのクラブチーム、レアルマドリードが来日した。
 ラウル、ジダン、フィーゴ、ロナウド、ベッカム、ロベルトカルロス・・ビッグネームのオンパレードである。

 大金持ちのクラブチームが各国のスター選手をずらりと揃えているが、スペインリーグで毎年優勝するとは限らない・・というところは、日本のプロ野球の某球団と似ているような気がしなくもない。

 加えて言えば、これが最後のコンサートツアーと言いながら、日本にだけは何度でも出稼ぎにやってくる超大物ミュージシャン(エリック・クラプトンとか)みたいな雰囲気も漂っている。

 今夜のジェフユナイテッドとのテストマッチなどは、中継がフジテレビということもあって、試合というよりは顔見世興業といった趣だった。

 ロナウドは故障、ジダンも「昨日の練習で左太腿に違和感があった」のでベンチには座っていたが試合には出なかった。

 この「違和感」っていう言葉、最近スポーツ中継の解説でよく聞くが、日常生活に応用したらどうだろう。

 「昨日の仕事中に右脳に違和感をおぼえたので、今日は会社を休みます」
 
 「1時間目の数学の授業で左脳に違和感があったので、早退します」

 うーむ、どちらもなかなか気の利いた言い訳じゃないか。

 
 まあ冗談はともかく、個人的にはベッカムに「様」をつけたり、グティを「イケメン」と呼んだりするメディアに「違和感」以上のものを感じるんですがねぇ・・・。



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バナナの目 - 2004年07月16日(金)


 娘のびー子は毎日プレーンヨーグルトを半パックずつ食べる。
 花粉症対策の一環として定着した食生活だ。
 何も加えずそのまま食べることもあるが、ヨーグルト+バナナ+蜂蜜少々という組み合わせで朝食がわりにしていることも多い。

 ある日、びー子がバナナの皮をむきながら言った。

 「おかん、バナナって縦にきっちり三分割するの知ってた?」

 「え? 何それ、知らな〜い」

 「ほら・・こうするとね・・」

 「おおおぉ〜〜っ!」

 バナナの実に対して横方向から静かに均一に圧力をかけていくと、縦方向に三つに割れていくではないか。

 「びー子、すごいよ、こりゃ大発見だぁ〜〜っ!」

 刃物も使わずに、バナナの実がパラリと三つに分解するのは面白い。
 だいたいバナナを切る時には輪切りや斜め切りにすることが多いから、縦割りになったその形も目に新しく珍しさ倍増である。

 「これは薪がスパッと割れたときと同じ種類のキモチ良さだな」

 「ふ〜ん、そうなの?」

 「薪割りは木の目を読んで、そこに気を集中して割るのがカッコイイのさ」

 「あ、そういえば、岩石にも目があるよ」(彼女は高校時代地学部である)

 「そうか、石にも コン! パキっ! ってところがあるんだな?」

 「うんうん」

 「ふむぅ、そうするとこれはバナナの目を発見したってことだな」

 「おうおう」

 「でもさぁ、なんか人間ってバカだと思わないか?」

 「何で?」

 「だって、もしサルだったらどうよ。バナナが縦三つに割れたところで別になんとも思わないんじゃないか?」

 「う〜ん、まぁ、バナナに変わりないよね〜」

 「人間だからこんなことを面白がったりするんだよな。おまけについついこれで何かできないか考えちゃうんだよ」

 「何かって何?」

 「たとえばバナナ割りを芸にまで高めて巡業するとか、縦割りバナナ健康法を考案して一儲けするとか、バナナの目が人類を救うとか・・・」

 「っつーか、ろくでもないね、それ」

 「そうなんだよ、ホント人類ってろくでもない存在だよな」

 「その場合の人類って、おかん限定じゃないの? もけけ・・」

 「もけけってなんだよ、もけけって!」

 「まぁ、でも、何でも空爆すればいいと思ってるどこかの大統領よりはマシかもね」

 「そうそう、バナナの目の平和利用こそ人類の叡智じゃ〜!」

 
 かくして、ろくでもないが平和を愛する親子は、その朝以来、きっちり縦三つ割りにすることにささやかな幸福を見出し、バナナの目を探求しているのである。

 ※まだやったことのない方はぜひお試しください。うまく割れると楽しいですよ!


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最新CMウォッチング - 2004年07月13日(火)

 アテネオリンピックの開催が近づいてきたせいか、薄型TVとDVDレコーダーのCMが各社競い合うように流れている。
 当然、びーち家には購入する予定も予算もないので、きらびやかなCMを見たところでたいていは「ふ〜ん」の一言で終わってしまうのだが・・・。

 あいもかわらず舞台はびーち家の夕餉の食卓である。
 ごはんに味噌汁、オクラのおひたしにイワシの缶詰という豪華な献立だ。

 ちゃぶ台の向こう側に置かれた旧型TVのブラウン管には極彩色の水着を着用したモデルさん二人が登場するCMが流れている。○ナソニックの薄型テレビのCMだ。
 しかし、その水着のデザインにちょっとひっかかったのである。

 「ねぇ、びー子、なんであの水着、お腹のとこに穴があいてるんだろうね〜」
 「う〜ん、なんでかねぇ・・もぐもぐ・・・イワシうま〜」(あまり興味がないらしい)

 ナイスバディなモデルさんは、露出したヘソを中心にくるくるひらひら・・シンクロ風、蝶のように舞っている。
 次の瞬間、びー子と目が合った。
 私はアタマにひらめいたことを言わずにはいられなかった。
 
 「ヘ・・・ヘソ呼吸?」

 「・・・・・・」

 「・・・」

 もぐもぐもぐ・・・
 もぐもぐ・・・

 
 びー子いわく
 「おかんのアタマの中は小学校5年生(男子)レベルで固定しているっちゃね?」

 私もそう思う。
 



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