手抜き宣言,編集会議,『丸赤ダイニング 悦』,新人研修,原稿チェック,『ロフトプラスワン』,『なすび』


 もう、3ヶ月以上日記が溜まってしまった。
確か2000年もなんだか忙しくて、小学生の頃からずーっとつけてた日記(非公開)が滞った。

会社を辞めて2001年からこの『抱茎亭日乗』を書き始め、毎日欠かさず書いてきた。
今、なんだか忙しいが、この程度の忙しさならなんとか書いていたような気もする。

体力がなくなったのか、人のブログやらメルマガやらmixiやらを読む時間を取られて、自分が書く時間を無くしているのか。
仕事を辞めるわけにはいかないが、日記も止めたくない。

なので、追いつくまでは一行日記にしようかと思う。
読者の皆様には大変不親切な内容になるかもしれませんが、今までもこれからも日記は自分の楽しみ、癒し、備忘、復讐(嘘)、呪詛(冗談)のために書いているのであって、お気に召さなかったらごめんなさい。

 というわけで、本日は初めての生協カタログ編集会議。
会議の資料も私の分はなく、内容もちんぷんかんぷんで眠い眠い。
しかし、以前旅行パンフレットの仕事で、やはり初めての会議中に眠ってしまって大失敗したので過ちを繰り返さぬよう、頑張る。

 お昼は高級魚店『丸赤』の魚が食べられる『悦』。
『丸赤』の魚がランチ840円で食べられる、とかなり期待していたのだが、香水プンプンの女性従業員がいて、閉口。
しかも横柄な不機嫌な態度が香水臭と相俟って、魚はいいものなんだろうけれど、美味しく感じない。

初めに出てきたお茶も薬のような臭いがしたが、香水女がお茶を注いでくれたら、日本茶が香水フレーバーティーになっちゃって、参った。
よっぽど言おうかな、と思ったけど今日はやめておく。

 初めての原稿チェック。
食べ物の安全性とか情報開示のルールなど、勉強になるし面白い。

 夕方、新人研修。役員のお話。話長!でも内容は面白かった。
「質問は?」と聞かれて一つ質問したら、ずーっと話が続いちゃって、可笑しかった。
生協もいろいろな組織があって、カラーもいろいろなのだと知る。

『大地を守る会』会員の私は全く自覚がなかったのだが、大地も生協の一つらしい。ほう。
そして、生協カタログなんて、だっさいんだろうなあと思っていたら、意外にキレイな誌面で、(気持ち的に)ライバルは『通販生活』だそうで、「食の安全」も大事だけど「買い物の楽しさ」も大事と。
クソ真面目じゃなくて、いい感じだ。

 19時が定時だが、20時までお仕事。急いで新宿『ロフトプラスワン』。

突破者・宮崎学の実弾トークライブ3発目「『真実無罪』の読み方」。
内容は、「KSD事件の真相に迫った『真実無罪―特捜検察との攻防』の著者・宮本雅史氏と、事件の中心人物だった村上正邦氏を迎え、真実は何かを解き明かす!」

【HOST】宮崎 学 (作家)
【GUEST】村上正邦(前自民党参議員会長) 宮本雅史(ジャーナリスト)

19時半から始まっているので、かなり遅刻。
しかしゲストが来てないじゃん、と思ったら店長席にいるのは村上正邦氏らしい。

あら、テレビと違う、と思ったら、私は、最近無罪になった、自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の1億円献金隠し事件で、政治資金規正法違反(政治資金収支報告書の不記載)の罪に問われた元官房長官村岡兼造氏が来るのだと勘違いしていたのだった。
政治オンチでスミマセン。

村上氏は話によるとかつて権力の中枢にいて、力をふるっていたらしいが、あまりギラギラした感じでもなく、大変失礼だが普通のおじいちゃん、という感じ。

終了後宮崎さんに「お前、本買ったか」と脅され、「いえ」「買え」「はい」。
村上氏のサインを頂き、握手。知らない人だけど。

 1人で目白のバー『なすび』。千秋さんに今聞いてきた話を解説。
しかし政治に無関心ではない千秋さんも「村上正邦って何したんだっけ?」

今や政治家、官僚のスキャンダルや逮捕は次から次へと、誰が何やって辞めたんだか、しがみついてんだか、覚え切れない、入らない、ただ情報が通り過ぎるだけ。

意外だったのは千秋さんが、私がかつて某社の社員だったと知らなかったこと。
「某社だったの?!」と驚く千秋さん。
「知らなかったの?!」と驚く私。

 あれ?これではいつもの日記と変わらないか。
2006年04月05日(水)

お仕事,『la Croce』,『ライフ・イン・ザ・シアター』,彼


 今日から生協カタログの原稿を書く。まずは1ページ。
わからない事だらけでおそろしく時間がかかるが、慣れればもっと早く作業ができるようになるだろう。

 お昼は茗荷谷駅そばの『la Croce』。
水の代わりに紅茶が出るとか、ランチも悪くはないのだが、各席に店主のこだわりがうじゃうじゃ書いてあるメニューのような、注意書きのようなものがあって、うるさい。

「イタリアではタバスコなんて使わない。辛いのが好きなら赤唐辛子を。でもイタリア料理に激辛なんてない、あれはアジアの食文化だ」とか
「ワインの薀蓄など、日本人が日本酒についてあまり知らないように、イタリア人もほとんど知りゃあしない。ここはリストランテじゃなくて、イタリア食堂ですから!」とか
「イタリアオヤジは…、イタリアオヤジ風に…」とか、言いたくてたまらないからビッチリ書いてるんだろうけど、私は嬉しくない。
よくわからないセンス。

 入社2日目に早退。
北千住『シアター1010』にて、藤原竜也の舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』を見る。
知人が手配してくれたチケットで、極上シート。
ああ、それなのに、久し振りの労働、早起きに疲れたのか、途中眠ってしまった。

というか、起承転結があるわけではなく、若手(藤原竜也)と、ベテラン俳優(市村正親)の楽屋と舞台でのやり取りが続く二人芝居で、地味でつまらない話なのだった。

実力のある俳優二人が、舞台俳優を演じてぶつかり合うという緊張感とか、様々な舞台衣装に着替えるコスプレ的楽しみなどはあるのだが、それだけだった。

後日、会社内に熱烈藤原竜也ファンがいると知る。彼女はこの舞台はものすごく面白い、と言っていた。
毎週1回は見たらしい。毎回違った発見があったという。
私は『ロミオとジュリエット』とか『天保十二年のシェイクスピア』なら毎日でも見たいが、これはあまり。

 恋人と電話。「会わないと、死んでしまう」と彼。
そうね。会わないと。愛し合わないと。
しかし私の仕事が始まって、これからはあまり会えなくなってしまうのだろうか。
2006年04月04日(火)

初出勤,『インドシナ』,『檸檬屋新宿』,『Composite』


 世間の新入社員と同様今日が生協カタログ編集室初出勤。
挨拶と各種説明、研修。導入マニュアルもちゃんとしている印象。

さすが生協と思ったのはゴミの分別で、可燃不燃をさらにお弁当とそれ以外に分け、重さも計るのだという。
当番制。紙ゴミもかなり細かく分けてリサイクルへ。
面倒くさいのは嫌いだが実はこういうのは好き。ケチだから。

 お昼は会社の向かいにあるベトナム料理『インドシナ』。
すぐにお腹が空きそうなあっさり麺と鶏肉ご飯のセット。味は普通。

播磨坂の桜を眺める。お花見している人沢山。

 定時の19時までカタログ画像選び。

 『檸檬屋新宿』で宮崎学さんと電脳キツネ目組のみんな。
『突破流実践ヤクザ式対話術』がライターデビュー作となったNANIOさんと、宮崎さんに「お前もなんか書け!」と言われる。
生協カタログを見せて「今度これを書くことになりました」。
「そうじゃなくて!」とNANIOさん。
そう言えば宮崎さんの文章道場門下生集合だったかも。NANIOさんは出世頭だ。

宮崎さんの夏の休養地案を皆で考える。中国昆明?北海道?比叡山?長野?
「楽しそう!一箇所じゃなくて、全部行けばいいじゃないですか」と私。
「疲れる。休養にならん」と宮崎さん。

 NANIOさんのサイト読者のRさんとご挨拶。
NANIOさんと3人で新宿2丁目の『Composite』へ。
Rさんの馴染みの店らしい。

ミュージカル好きのお店の人と、明日の藤原竜也の舞台について、映画『ブロークバック・マウンテン』について。

NANIOさんはかなり酔っ払っている様子。私は終電で帰る。
2006年04月03日(月)

『国家の崩壊』講演会,プロポーズ大作戦,庄や,天狗,NHK「スーパーライブ ポルノグラフィティ in 因島 〜愛が呼ぶほうへ〜」


 宮崎学さんと佐藤優さんの共著『国家の崩壊』刊行記念講演会(内容はこちら)を聞きに三省堂書店本店。

満員。宮崎さんは吸い込むと赤く光るパイプを咥えていた。
ニコチンだけが除かれて、タールは残っている何かを充填する、超高級禁煙パイポのようなものらしい。

宮崎さんが禁煙!素晴らしい!
宮崎さんが吸ってるから言わなかったけど、男の人がタバコを吸ってると、頭が悪そうに見える。
(偏見です。スミマセン)
禁煙パイポでも爪楊枝でも咥えてる姿はカッコよくないけど、宮崎さんの超高級禁煙パイポは、さすが、という感じ。
「水蒸気が出るんだよ」と自慢する宮崎さん。可笑しい。素敵!

 会場には電脳キツネ目組の人たちも大勢。
檸檬屋常連のYさんがいたので、「Yさん、私と結婚して」と言ってみる。
「何言ってんですか?」
「赤坂にある矢沢永吉のラウンジバー『DIAMOND MOON』で、ウエディングを始めるんだって。第1号だったら、永ちゃんが来てくれそうじゃない?永ちゃんにお祝いしてもらいたいの。だから偽装結婚して!」
「彼氏いるんでしょ」
「いや、永ちゃんファンじゃなくちゃだめよ。Yさん、『DIAMOND MOON』行ったって言ってたじゃない。だから、ウェディングパーティーして、永ちゃんに二人のために『アイ・ラヴ・ユー,OK』歌ってもらって、次の日には離婚でいいから、結婚しようよー」
「バカじゃないの。遠慮します」
「ふん、わかったわよ!私の必死のプロポーズを断ったわね」

などと、『国家の崩壊』について語られた会場で、くだらない話。
しかし、私は結婚願望は全くないが、このウェディングプランはかなり魅力的。

「珠玉のラヴソングに包まれて
想い出に残る“最高”のOnly One Weddingを・・・
2007年、矢沢永吉イメージスペース“DIAMOND MOON”では、お客様の"夢"に
お応えして『Wedding』という新たな扉をご用意いたします。数々のゴールド
ディスクやステージ衣装、常に流れる楽曲に彩られた矢沢永吉ファンの為の
空間。そこで気の合う仲間たちを迎え、最良のパートナーと結ばれる"最高"
の一日。

DIAMOND MOON WEDDING――
その最初の扉を、あなたが開けてみませんか?」

お願い、誰か!結婚して!

 キツネ目組の人たちと『庄や』→『天狗』。
プロポーズを断られたショックから(嘘)、記憶なし。
飲み代はいくらだったのだろう?

帰ってNHK「スーパーライブ ポルノグラフィティ in 因島 〜愛が呼ぶほうへ〜 SPECIAL EDITION」を途中から見たような気がする。

デビュー当時は「アポロ」って変な歌!と思っていたのだが、だんだんだんだん好きになった。
いなかっぺーなのも可愛く。この番組は大変良かった。

 ポテトチップを一袋完食。化粧も落とさず服のまま寝ていた。
恋人からの電話にも出られず。えーん、ごめんなさい。
他の人に結婚を迫ったりしたからかしら?
2006年04月02日(日)

デート,母,映画『力道山』,NHK「矢沢永吉 THE LIVE HOUSE TOUR 2005 Roots」

 恋人とデート。仕事の話、母の話。中学時代に通っていた塾のホテルオークラでの受験合宿の話から、裏口入学の面白話。

彼は、自身もいろいろあるだろうに、私を気遣って楽しい話をしてくれる。助けてくれる。素敵な人。

母とは全く連絡が取れない、と言ったら「家に行ってみたほうがいいんじゃない?」と彼。

 死んでるかもしれないので、明日にでも行ってみるかと思っていたら、やっと電話がかかってきた。

私は何度も電話してメールもしているのに、「来てないわよ」と母。
メールを受信し終わらないうちにケータイの電源を切っちゃうからだよ!

前に歯科矯正について母に相談したら「もう今更いいんじゃない?」と言われたので、改めてお願いしようと思って何度も連絡していた。
「あら、だってお金溜まったんでしょう?」と母。
「はぁ?誰が?お金なんて、全然ないよ!3月は3日、2月は7日しか仕事なかったんだから。ピーピーですよ。」
「そうなの?」
「だから困り果てて何度も連絡してたの!」
ということで、母が歯科矯正は全額出してくれることになる。ああ良かった。
ありがとう、お母様。

もともと、子供の頃にちゃんと治しておけば良かったのだし、今回縁あって最先端技術の歯科医に割引料金でやってもらえることになったので、母に払ってもらうことにそれ程負い目を感じることはない。

 本日は映画の日。『力道山』を見る。非常に良い映画だった。
こういう映画を日本が作れないのが残念だが。

ソル・ギョング(『オアシス』、『シルミド』)は大好きな役者。うまい。
身体作りから日本語から役者魂が違う、という感じ。

藤竜也もいい。この人は幾つになっても色気があって、素敵。

藤竜也が演じる、力道山の後見人菅野は力道山を助け、一緒に儲けて、おいしい思いもするが散々迷惑をかけられる。
「男にとって一番大切なもの、必要なものはなんだ?」と力道山に問う。
「……信用だよ」と諭す興行師菅野。
お前がそうやって、ニッポン社会に抗うのはわかるけど、そういうもんなんだ、お前のやり方じゃ生きていけないよと言っているみたい。悔しくて辛い場面だ。

そこで私はある人の言葉を思い出す。

「人間は精神である。つまり『誇り』だ。カネじゃない。それを私は証明して生きていたいのだ。そして現在の日本人は、こういう発言を経済的失敗の正当化だとしか思わない。だから私は日本を出て、誇り高い姿勢こそが本質的な経済的成功をも達成するという事実を私自身で示すのである。」

力道山も「信用」よりも「誇り」が大切な側の人間だったのではないか。

そして「誇り」の人、力道山をいじめて、熱狂して、殺してしまったニッポン社会は今も変わりなく「信用第一」。つまらん。
だからその人がニッポンなど捨てて、世界で勝負するというのは当然の選択だと思う。

 夜、気がついたら放映が始まっていて、慌ててNHK「矢沢永吉 THE LIVE HOUSE TOUR 2005 Roots」を見る。
2005年12月12日『Zepp Tokyo』のライヴ映像とツアードキュメント。

ツアー最終日、ホテルのバーで打ち上げ。
寛いだ気分でトイレに立ち、そこでファンに握手だかサインだかを求められた永ちゃん。
「お前、出入り禁止。二度と俺のライヴに来るな」と言ったとか。

長期間のライヴを終えて、張り詰めた神経がやっと緩んだんだ、
「ファンなら察しなくちゃ」。
仰る通りでございます。

ああ、よかった。永ちゃんが力道山のようにトイレで刺し殺されなくて!
2006年04月01日(土)

面接,『PANAS』,ゆうばり映画祭『ポチの告白』レポート,質問『ご近所さん』


 13:45茗荷谷駅待ち合わせで、私はタクシー利用でオンタイム。
派遣会社の担当者が遅刻。珍しい。桜を眺めながら待つ。

食品カタログの編集&ライティングのお仕事、「顔合わせ」という名の面接。
食品てどんなものなのだろう?怪しげな健康食品とか、嫌いな食べ物だったら嫌だな、と思っていたら生協だった。
有機野菜宅配『大地を守る会』利用者の私としては、大変興味ある世界。

週刊なので、かなり残業も多くて大変そうだが、これまで散々だらだらやって来たのだから、忙しい方がいい。
稼がなくてはいけないし。

面接官の編集長は、私が書いた文章に載っていた写真を見て「お、ドレッドヘアだったんですね」と笑っていた。

終了後、派遣会社の担当者に「どうですか?」と聞かれて「やる気満々です!」

 茗荷谷駅近くのインド料理『PANAS』でカレー。恋人に面接報告メール。

 帰宅後、ゆうばり映画祭での『ポチの告白』ワールドプレミア上映レポートを宮崎学さんのサイトに送信。
宮崎さんに「遅いよ。いつの話だよ」と言われる。
2月26日のことでございます。申し訳ございません。

仕方がないので、この文章は高橋玄さん絡みのイベントがある時に『MARIBAR』でこっそり公開しようと思う。トホホ。

 面接結果の連絡。合格!さて来週からお仕事。世間の新入社員と一緒だ。
この週末は遊ばなくちゃ。

 先週金曜日に、私をぶち切れさせた質問『ご近所さん』は、翌土曜日も

> 今夜はなにしてますか

そして今日も23時に

> のみいきましょ

「池袋なら」と返信。

> ええっ
> 一緒にいたかったなあ

なんだ?私は断ったのか?

「わけわからん。なしってこと?」

> はい
> すみません

じゃあ「やめる」と言え!
2006年03月31日(金)

お仕事?


 校正の派遣会社は、仕事が一部の人に集中して、私のようにお茶を挽いてる人続出とか。
ということで別の派遣会社の登録条件を「短期のみ」から「長期も可」に変えてみる。

早速、商工会議所の所属企業取材&ライティングの仕事と、食品カタログの編集&ライティングの仕事をピックアップ。
商工会議所の方が時給は高いし勉強になりそうだが、職場は堅く静かな雰囲気で、取材先は中小企業のトップとか。
また髪型や服装など問題になりそうなので、やめておく。

食品カタログの方は時給は安いけれど、オフィスは茗荷谷で近いし、なんといっても「服装:不問」。
素晴らしい!そんな会社はめったにない。本当だろうな?

明日の面接が決まる。これまでの仕事を見せられるよう、準備。
2006年03月30日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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