『東京ウィメンズクリニック』,映画『プライドと偏見』,『スタンドアップ』


 病院に行くほどではないかな、と思いつつ気になる状態が続いていて、随分前に行った事がある、六本木の『東京ウィメンズクリニック』に行ってみる。

結構待って、受付。かつて受診したことがあるけれど、もうカルテも処分したくらい昔だと思う、と言ったら探してくれて「15年前ですね」。ほう。
「今は保険診療やってなくて、自費になりますがいいですか?」と聞かれて「止めます」。がっかり。

『東京ウィメンズクリニック』が入っているビルの1階にある『青山ブックセンター』で「女性のためのお医者さん」的本を探して、メモ。
電話をかけるが繋がらない。

 とぼとぼ六本木ヒルズ。映画を見ることにする。
ヴァージンシネマズの入口で高校からの友人KMちゃんとすれ違う。
「映画を見に来たの」とKMちゃん。
「まあ!じゃあ一緒に見よう」と腕を引っ張ったら
「もう見終わって、午後から会社」
私も見ようと思っていた『プライドと偏見』を見たと言い、
「良かったー、泣いちゃったわー。ほら見て」と涙で潤んだ瞳を私に見せる。

映画の時間まで立ち話。
忘年会も新年会もやらなかったので、また皆で集まろうという話になる。

「紀子ちゃん懐妊で、私は胸が苦しくなったわ。雅子さんは大丈夫かな」と言ったら
「ホッとして気が楽になるんじゃない?これで男の子が生まれたらプレッシャーもなくなって、遊んでられるじゃない」
「へ?そうなの?そうか。でも夫の子供を天皇に、という思いはないのかな?そのために苦しんでるんじゃないの?」
「あら、そうなのかしら?そうかもねえ」
うーん、やっぱり人の家の事はよくわからない。

 映画『プライドと偏見』はジェーン・オースティン『高慢と偏見』が原作で、それを現代に置き換えた小説が『ブリジット・ジョーンズの日記』だったとは、全く知らず。
ブリジットって5人姉妹だったっけ?結婚結婚と大騒ぎ、って話のことか?
ダーシーという男がモデルと言われても2つの作品でのイメージは随分違うが。

イギリスに限らないが古典もの映画は好きだ。
原作を読まずに内容を知ることが出来るし、繰り返し表現され語り継がれてきた話には力があり、大失敗があまりない。

ヨーロッパ上流階級の男と女がどうしたこうしたではオスカー・ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』が原作の『理想の女』の方が面白かった。

 次に『スタンドアップ』を見る。
炭鉱でセクハラと闘うシングルマザーの実話で、オスカー女優たちの役者魂炸裂。
現在も労働者の男女比率が30:1という炭鉱と、私たちの働く環境とは全く違う世界。
しかし、彼女たちの勇気と努力があって、そのお陰で私たちは昔に比べて格段にいい環境で働けて物申せるのだと、感動。号泣。
この和解判決からまだ15年も経っていないというのが驚きだ。
働く女性には是非見て欲しい。

映画としてはそこに触れたら興醒めなのかもしれないが、主人公のジョージーが勝訴でいくら得て、その後の暮らしがどうなったのかも見せて欲しかった。
きっとアメリカの事だから数億円ゲットしたのではないだろうか。
2006年02月08日(水)

紀子さん懐妊,デート


 紀子さん懐妊のニュース。ああ雅子さん!と思う。
人の家の事は知らないし、私は一人っ子でよくわからないけれど、きついんじゃないだろうか。
きついという素振りさえ見せられないのでは、と想像しただけで胸が苦しくなる。

 彼から「実は今…」と電話。問題が大問題になったのかとドキッとする。
問題はひと段落してデートの誘いだった。ああビックリした。
急遽会えることになって嬉しい。

しかし何かに怯える二人。愛はあるけど問題が完全払拭されたわけではない。
でも二人でいれば楽しいし、心配事さえ「ビクビクだよね」と笑ってしまう。
2006年02月07日(火)

『後楽園飯店』,『Hot Dog Inn』,『テーブルウエア・フェスティバル2006 暮らしを彩る器展』


 かつて働いていた会社の先輩方3人とランチ。
東京ドームそばの『後楽園飯店』でIさんにご馳走になる。

Iさんは、私が新入社員の頃同じグループの先輩で、私の不良社員ぶりを知っている。
私がT大学の就活対策合宿で面接官をした、と言ったら「変な大学だな!大丈夫かよ」。
「いや、大学というより私を呼んだ先生が変わってるんだと思いますよ」
「相当な」

そして運ばれてきた皿を先輩方に配ったら「おお、そういう気遣いが出来るようになったか」と感心される。
それぐらいやってたような気もするが、そうでなければこれは多分電脳キツネ目組で養われたのだろう。
昔は「気が利く」などと言われたくなかったし「気配り」は大嫌いな言葉だった。

「何をしてるの?どうやって食ってんだ?」と聞かれる。状況を話したら
「3ヶ月に1回ぐらいなら昼飯奢るよ。そういう人間が90人いりゃあいいんだろ」とIさん。
「えー、『またあいつ来たよ』って嫌がられるでしょう」
「3ヶ月に1回くらいなら大丈夫だよ。なんか1つ適当に企画書作ってさ、話聞いて下さい、って言って11時ごろ約束したら、そろそろご飯だね、じゃあご馳走しますよってなるだろう」
有難い提案だ。やらないけど。

「コーヒー飲もうぜ」とIさんが言って『Hot Dog Inn』。
ここはFさんにご馳走になる。やらない、とか言って早速やってるじゃん。

私の母の話、フェンディのスカートの話、会社の人たちの話。

私はバブル入社で好き放題やって出世できなくて辞めてしまったが、可愛がってくれた先輩たちが偉くなって、Oさんはローリング・ストーンズ担当などと聞くと
「辞めなければ今は面白いことになっていたかなあ」とも思う。
「でも当時とは随分変ったよ」と先輩方。
「リストラが進んで、社員一人の負荷はかなり大きくなっているんじゃないですか?」
「その通りだよ。さすが元組合執行委員だね」

やっぱり貧乏でも会社の看板・肩書きがなくても、「将来どうすんの」と言われても、辞めて良かった。
大変いい会社だったし、素敵な人もいっぱいいた。
でも素敵な人たちとは今もこうして会えるし、仕事がしたければする方法だってあるだろう。
どうにもなってはいないのだが、会社を辞めて得たものは実は大きい。

 東京ドームで開催中の『テーブルウエア・フェスティバル2006 暮らしを彩る器展』をIさんと一緒に覗く。
私と『月刊やきものネット』で「現代イギリス陶芸作家探訪」の連載を共著していた井坂氏はこのイベントに『ギャラリー St.Ives』を出店している。
井坂さんとI先輩は高校の同級生だったとのことで、大学卒業以来の再会を演出する私。驚いている井坂さん。

私も井坂さんとは久し振りに会う。会場には他にも知り合いが何人かいて、挨拶。

Iさんにお礼を言って別れ、3時間以上かけて全ての展示をザーッと見る。
じっくり見たら何日もかかるほど規模が大きいイベントで、大変興味深いが非常に疲れて帰る。
2006年02月06日(月)

T大学文学部就活模擬面接合宿2日目

 合宿二日目。9時からだというのに、時間通りに来ていたのは女子学生3人のみ。
私も「やばい!遅れる!」と慌てて扉を開いたら、男子は誰もいなくて驚く。
全員揃ったのは9時半近く。その間Nさんはお金の計算やらヴィデオの準備やら。

開講して早速Iさんが「今日の集合時間は何時ですか?9時に来ていた人は?」と全員に質問。叱る。
Mさんも「ゲストを待たせるなんて」と怒る。私は何も言わなかった。

かなりピリピリムードの中、誰も模擬面接1番目をやりたがらない。

1人約10分で志望動機と学生時代に打ち込んだことを主に聞く。
時間の都合で後半は大学3年間で打ち込んだことのみ。
サークル活動、アルバイト、海外旅行、海外研修などなど。

イキイキと自信を持って語る学生もいるが、特に打ち込んだことも、やりたいこともないけど就職しなくちゃいけない、という学生にとってはきついと思う。
とってつけた答えではちょっと突っ込んで質問すると答えに詰まってしまう。
そういう学生は就職活動から嘘をつくことになる。
いくらバブル入社の私だって「志望の動機はM(男)V(休み)P(給料)です」とは言わなかったし。

可笑しくもないのに「明るい笑顔で」とか面接官が何を求めているのか「空気を読め」とか、私は言いたくないが、日本企業が新卒社員に求めるのは結局そういうものなのだろう。

そんな中、スーツも持って来ず、取り付く島もないほど正直な受け答えをする学生が1人。
「読書が好きです。就職はしなくちゃと思うけど何も考えてません」

私は「親や先生や友達は就職就職っていうかもしれないけど、就職しなくたっていいんですよ。したくないことを無理矢理することないです。自分がしたいことは何かよく考えてみたら」と言ってしまう。

しかしNさんは「あまり自分は?自分は?ってなってもよくない」と言う。
人によるんだろうけど。

全員の模擬面接を終えて最後に「私は他のお二人のような人事部の経験もないし、立派なキャリアもないし、何故この場に呼ばれたのかわからなかったのですが、Nさんからは『誉めてほしい』と言われました。誉め足りなかったかもしれません。ごめんなさい。就職活動はまだ始まったばかりだし、これからどんどん成長すると思うし可能性はいっぱいあるので自分を信じて頑張って下さい」と挨拶。

ホワイトボードにメールアドレスを書く。
「誰からも来なかったら寂しいなあ」と言いつつ。

Mさん、Iさんはかなり厳しい質問やアドバイスをしていたので、私は相対的に穏やかなイメージを持たれたと思われ、得な役割だった。

Mさんは優しい人なのに皆に「おっかねー」「こえー」と言われて、役割とはいえ可哀想かも。
「飲み会での私が本来の姿ですから」と笑っていたが。

Iさんは27歳。失礼だが初めて見たときは学生かと思った。
しかし非常にしっかりしているし落ち着いている。
いろんな学校関係者に会うのだろうが、Nさんには内心驚いていたのではないか。
あんな先生、多分いないもんなあ。

Iさんが化粧品、ホテル、旅行会社志望の女子学生に「お化粧してますか?」と聞き私に「どうです?」と聞く。
「ウーン」と詰まる私。

確かにそういう業種ではキレイな人が多いだろうし、身だしなみも厳しく見られるだろう。
しかし、私はとんでもない格好で面接に行ったり、入社してからも身だしなみでは散々注意された口なので、何も言えない。
後で「口紅塗ってる?」と聞いたら「いいえ」と言ってたので「口紅は明るい色のを塗るといいよ、顔立ちがはっきりしてるから逆にやり過ぎないようにね」と話した。

Nさんに秦野まで送ってもらってロマンスカーで帰る。
Nさんには満足頂いたようで、良かった。

学生はどうだっただろうか?と考えていたら夜、早速3人の学生からお礼メールが届く。嬉しい。
やはり面接の印象が良い学生は反応がいいのだな、と思う。

(その後計9人がメールをくれた中で)1人だけ、集合時間に遅れたことを反省していると書いて来た学生がいた。

「実は私はものすごい遅刻魔なんです。就職活動でも入社後も苦労しました。
今も全然直っていません。だから私は人の事は言えません。
ただ、時は金なりは骨身にしみています。
時間の事は本当にうるさく言われますからね。」

と告白しておく。

この合宿は私にとって、非常に貴重な機会で楽しかった。
「スーパーフリー事件」以降サークル活動をする学生激減など当世学生事情などの情報や、若者との会話、そして自分の学生時代との比較も面白かった。

私もNさんにお礼メール。

「しかし就職活動当時の自分を思い返すと酷いものだったなあと恥ずかしくなりますね。
世の中舐めてました。今もですが。ははは。」
2006年02月05日(日)

T大学山中湖セミナーハウス


 大学ゼミの先輩NさんがT大学文学部で助教授をしていて、ゼミ生の就職活動模擬面接合宿をやりたい、ついては私に面接官をしてほしい、とのことで2003年6月にも行った事があるT大学山中湖セミナーハウスへ。

何故この「落ちこぼれ会社員→ニート社長」の私が就職活動の指導をするのかよくわからないが、「他の面接官は厳しいことを言うだろうから真理ちゃんはなるべく誉めてあげて」とNさん。

小田急線新百合ヶ丘駅11時集合だが11:20着。
面接官がこれでは全くダメじゃんと思うが、確か前回合宿もダラダラと集まりのんびり始まった記憶がある。
前回一緒に参加したMさんは更に遅れて来て、私はホッとする。

今回初参加のメーカー人事部採用担当Iさんと4人でT大学に寄り、1人の学生と合流。
教職員専用食堂でお昼を食べて、出発。予定よりかなり遅れてセミナーハウス着。

 1日目は「エントリーシートの書き方」。
いくつかの企業で実際に使われているエントリーシートと、就活オタクと言われていたOBの記入例を参考に1時間ほどで記入させる。

待っている間に私も日本銀行の16年度エントリーシートにチャレンジしてみる。

[次の2つのうち1つを選択<番号に○印を付してください>してください。
1. 現在の日本社会において、「変えるべきもの」と「守るべきもの」はそれぞれ何か、あなたの意見を述べてください。

2. 最近(過去1年程度)起こった出来事で興味を持ったことについて、あなたの意見を述べてください。]

1015文字。私は1を選択。この項目を書くだけで終わってしまった。
自分でもなかなか良く書けたと感心する。

「変えるべきもの」は国会証人喚問のやり方、「守るべきもの」は推定無罪とか黙秘権とか法の下の平等といった基本的な法の理念。
うーん、法学部政治学科って感じ!しかし大学3年生の私には絶対書けない。
ほとんど宮崎学さんと鈴木宗男さんの受け売りだ。
そして私の回答が日本銀行といったい何の関係があるのやら。

学生たちが1人ずつ前に出て発表する。
皆エントリーシートは今回初めて書くようで苦労していた。

何故か14人中4人ぐらいが食品業界志望、不思議だ。
皆でニチレイに入ったOBの話を聞いたことがあるとかで、その人が魅力的な話をしたのかな?と思った。
食品業界を見る目はかなり厳しいし、ものすごく大変そうなイメージがあるのだが。
どんな業種職種があるか詳しく知らない学生にとっては、身近な企業ではあるかも。

かつての私はエントリーシートをどんなふうに書いていたのか忘れてしまったが、多分かなりずうずうしいことを書いていたような気がする。
彼らは随分遠慮がちで自信がない様子だけど、これから書き慣れて来たら変るのだろう。

 21時半から飲み会。
サッカー好きな人が多いようで、試合、選手について熱く語っていた。

別のテーブルでは、彼女と一緒にお風呂に入るのが嫌だ、という男子二人。
Mさんと私が二人で「それは変。気持ちいいじゃん。まだ慣れないだけなんじゃないの?」
聞いている女子。

「嫌だ。あり得ない。風呂は1人ではいるもんでしょう!」と男子二人は言う。
女の子から一緒に入ろうと言われても拒否したという。
「それは女の子は傷つくでしょう」
「それが振られた原因なのかな?」
「そうだよ!」
倒れるゼミ代表。

しかしこんな話は学生時代、みんなのいる飲み会ではしなかったような気がする。
私は女同士でお風呂に入るのが嫌だった。今も避ける。
お風呂に一緒に入らない恋人もありだが、一方が望んでいるのに拒否するというのは難しいのでは。
でも、彼らにとってはお風呂に一緒に入るのは、トイレに一緒に入るぐらい抵抗があるらしい。
なんとなくわかるが、トイレに一緒に行くカップルだっているし。

そして1人はボクシングをやっている、自衛隊もしくはJAICA希望。
リングでは裸で闘うのに人とお風呂に入れないとか言ってて自衛隊とかJAICAで支障はないのか?

私はもしも彼氏がボクシングやってたら、お風呂は是非とも一緒に入って、水滴を弾くボディをじっくり観察、触りまくっちゃうね。

あら?これってアカハラ?
2006年02月04日(土)

栗本慎一郎さん出版記念パーティー,お茶,『檸檬屋新宿』


 宮崎学さんと三上治さんが発起人になっている、栗本慎一郎氏の『シリウスの都 飛鳥 日本古代王権の経済人類学的研究』『パンツを脱いだサル−ヒトは、どうして生きていくのか』出版記念パーティーがあって神楽坂の日本出版クラブ会館。

30分ほど遅刻。盛況でお料理がほとんど残っていない。
宮崎さんの短いスピーチは既に終わってしまったとのことで、あらら。

本日のパーティー衣装は『MOSCHINO』のピンクと金のブラウスに『gardem』の点字ブロック?みたいなスカート。
ゴーヤ君に「服とバッグが全然合ってません」と言われる。
最近いつでもどこでも『GAP KIDS』のリュックで、これはいろんな人に誉められるのだが、確かに全く合わない。「これしかないのよ」と言い訳。

栗本慎一郎氏の本は多分読んだことがなかったのだが、新刊2冊をパーティーのお土産に頂いた。

(以下は後日パラパラと読んでみた感想。

『パンツを脱いだサル』の「政治陰謀としてのビートルズ」などは面白そうだったけど、違和感を感じた。
栗本氏の書いていることが真実なのかそうではないのかは歴史もよく知らない私にはわからないけれど、「なるほどそういうことだったのか」とは思えない。
「ええー、本当なの?」と思うが検証してみたくもない。
「ほう、そんなふうに解釈するのか」ぐらい。

もう随分前の田中康夫の『ペログリ日記』に、康夫ちゃんが栗本氏と話して「大変頭のいい人だった」みたいなことが書いてあった。
素直にそう思ったのか康夫ちゃん流の皮肉を込めた言い方なのかわからなかった。
本を拾い読みしてパーティーでミミズの話を聞いて、ますますわからなくなった。
私が「ミミズを祀る新興宗教の教祖になる!」などとくだらないことを言ってたのとはもちろんレベルが違うのだろうが。)

パーティーも終わりに近い頃、揚げ物など料理が運ばれてくる。
スピーチなど全く聞かず食べる、飲む。

ずっと会場の外で大物右翼らしき人物とお話していた宮崎さんが「帰る」、とのことで電脳キツネ目組Mさんと二人でお見送り。

1階の喫茶店で3人でお茶。宮崎さんはコーヒーを一口飲んで「じゃあ行くね」。
コーヒーが来てから1分ぐらいしか経っていないような気がする。多忙な宮崎さん。

 キツネ目組の人たちと『檸檬屋新宿』へ。一昨日もここで会った面々。
私と同じく飲み過ぎて、まだ具合が良くないらしい住枝さん。
昨日は会社を休んでしまったらしいYさん。
今日はちゃんと電車で帰る。

 心配事を抱えて「恐怖症になるなあ」と彼が言う。あら。私と一緒だ。
図らずも問題を共有することになって、嬉しいと言ったら変だが、二人で乗り越えよう、という気になる。

「(他の人からの電話が)煩わしいから、ケータイ切って(私と)話したいときだけ電話しようかな」と彼。
「私が話したいときはどうするの?」
「それはダメ」
「えー」
そんなの困る、と思うけど実際私から電話をかけることはあまりないし、彼は頻繁に連絡を入れてくれる人なので問題ないかもしれない。
でもそれは言わない。
2006年02月03日(金)

二日酔い,愛の問題,彼って誰?


 当然ながら二日酔い。激しい頭痛。
本日は20時過ぎから新宿でお友達のバンド『ナインアンダー』のライブがあったのに、とても無理。残念。

 彼から電話。「バカだなあ」と言われる。仰る通りでございます。
私も再び問題発生だが、彼も問題を抱えていて心配だ。
なのに朝まで飲んでる私。申し訳ございません。

 夜になっても回復せず、横になっていたら22時半ごろテレビ屋さんから電話。
「今、NANIO君とHさんと檸檬屋にいてね、桜井真理の彼氏は誰だって話になって。誰なの?」
「マルデンさん」
「え?何?」
「マルデンさんです」
「マルゲン?」
「マ・ル・デ・ン!」
受話器の奥から「ふざけんな!」「何言ってんだ!」という叫び声が聞こえる。

テレビ屋さんからNANIOさんに声が変わる。
「昨日『檸檬屋』だったんだって?何で誘ってくんないんだよー」
「怪我してるのに飲んだらいけないでしょう」
「それで何も言わなかったのかなとは思ったよ」
「マルデンさんも来たんだよ」
「何ー?!そんなんだったら何があっても来たのに!」
「終電間際に来たから、マルデンさんもどうなるかわからなかったんじゃないかな」
「とりあえず電話してみてよ。これからは。俺もするから」
「はいー。今日も行きたいけど、無理だわ」
「いや、真理ちゃんの彼が誰だって話になって俺も知らない、って言ったら電話しろって。絶対教えてくれないと思ったけど、とりあえず電話した」
「だからね、マルデンさんが大阪から私を追いかけてきて、朝まで……」

NANIOさんからHさんに声が変わる。
「ああ、彼氏って万象さんですね?」
「ちがーう!」
「わかりました。万象さんってことで、はいはい」
「やめてー!」

Hさんからテレビ屋さんに声が変わる。
「じゃあね」
あああ、余計頭が痛くなる。
(電脳キツネ目組内輪ネタでスミマセン)
2006年02月02日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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