NANIO道,お仕事?,映画『フライト・プラン』,『檸檬屋新宿』


 こんなことを書くと男心を激しく傷つけるかもしれない。
女の残酷な本音ということで書いてしまうが、ごめんなさい、NANIOさん。

NANIOさんの彼女が1月に海外に旅立つと聞いていた。
NANIOさんの純愛がどうなることかと心配で、祈るような気持ちでいた。
NANIOさんの思いが届きますように。NANIOさんの願いが叶いますように。

しかし、彼女は突如消えた。
ああ!そういう仕打ちをするかね!とショックを受けつつやっぱりとも思う。
はいはい、そうでしょう、始めからそうだったんでしょう。
NANIOさんを苦しめる、あんたなんかもう結構。
NANIOさん、次行ってみよう。と言いたい私。

しかし「彼女の悪口を言うな」とNANIOさん。はい。言いません。
で、中島義道の「どこまでもどこまでも貫き通せ」を紹介してみる。

するとNANIOさんは無理してる感は否めないものの、意外に早い諦めモードと立ち直りぶりを見せる。
面白いなあと思ってしまう。
追えば逃げる、逃げれば追うのと同じで、「諦めろ」と言ったら「いや、待ってる」、「突き進め」と言ったら「いや、追わない」となるものなのか。

私は彼女の事は知らないから「連絡が来るといいね」と言いつつ、どうなるかなんて全くわからない。
これまでのようにNANIOさんのせいにして、明日か1週間後か1ヵ月後か1年後にでもひょっこり連絡を寄越すのか、このまま何も言わず関係をぶった切るのか。

二人の1年が本当はどんなものだったのかもよくわからないけど、楽しく幸せな時もいっぱいあったのだろうから、いい夢、思い出を胸に、はい、次。
が一番いいとは思うが、切換えには時間がかかるし辛く悲しい作業だ。

NANIOさんは優しいから、彼女を尊重してやせ我慢したり、中途半端にかっこつけたり、見ていてハラハラする。
それがNANIOさんの魅力で、NANIO道なんだな。
自らその道を選んでいるので、友人としては幸せを祈りつつ一緒に泣き笑いするしかない。

そして今はそんなこんなだけど、NANIOさんが作家デビューしたら人気者になって大変なことになるんじゃないかと思っている。
モテモテライフも間近よ、NANIOさん!

 人のことをあれこれ言ってる場合じゃない、私の仕事状況。
ファッション誌の件がどうなったのかわからないまま、別の雑誌の話が舞い込む。
かなりの好条件。2月半ば開始とのこと。
やった!と喜んで電話を切った後、夕張行きを思い出す。
開始直後に1週間休みます、はあり得ないのでは。

ファッション誌の方は消えたのか、担当者に聞いてみる。
特に私に何か問題があったわけではなく、ゲラが遅れているだけらしい。

どっちでもいいから、働かせてー。

 映画『フライトプラン』を見る。
ジョディ・フォスターがすっかり立派なお母さんになっている。

豪華な飛行機。スタイリッシュな映像。エキストラ一人一人にいたる演出。
これらは映画として楽しかった。

話はたいして面白くない。
あの人物は最初から胡散臭いし、設定もとってつけたようだった。

 22時過ぎ、『檸檬屋新宿』。本日は住枝さんの誕生日で大賑わい。

かつての従業員Mちゃんも来ていた。髪形が変わっていて「キムタクに似てるね!」
今まで全く気がつかなかったが、よく言われるらしい。
mixiのメリット・デメリットについて、現在の従業員Mさんとも話す。

電脳キツネ目組の人たちも何人かいて、久し振りに会ったMさんには何度も「クソババア」と言われる。
「クソジジイ」と言い返す。
ただの酔っ払いだと思うが、そういう会話が面白いのかね?

住枝さんが皆を引連れてカラオケに行き、私もそろそろ終電で帰ろうかな、という時間に関西のキツネ目組Mさんが登場。驚く。

Mさんの元部下で今は東京にいるIさんと3人でお話。
のっけからIさんを「結婚してるんですけど、セックスレスなんです」と紹介するMさん。
「ああそうなんですか、どのくらい(の期間)?」と私が聞いて、
「もともと淡白なんで…」。
それからずっとセックス関連話。

終電を逃して黙々と洗い物をしていた従業員Mさんが私たちの会話を聞いて噴出す。
「すごい内容なのに淡々と話していて可笑しい」
「不快?」
「いいえ」
「じゃあ一緒に話しましょう」

「I君、桜井さんだったらどう?年上過ぎる?」とMさんが聞く。
「あ、大丈夫です」と一応答えるIさん。
「桜井さん、I君どうです?」
Iさんはクリエイティブな雰囲気のある素敵な人だが「だめ」。
「なんで?」
「私は淡白なのはやだ。濃厚なのが好き」
「はー」
などという話。

「彼氏って誰?」とMさんに聞かれる。教えない。
「今までそんなことまで、というぐらい書いてたのに急に言わないのが面白い。なんで?」
「教えない」
「不倫なの?」
「そうかもしれないし、そうじゃなくてこうだ、というわけじゃないけど、例えば、これこれこういうことがあるかもしれないじゃないですか」

カラオケから帰って来たキツネ目組の人たちも一緒に、もしも宮崎学さんに迫られたらどうするか、という話。
Mさんの回答に爆笑していたら、住枝さんが雪崩のように戻って来て、大阪から来たMさんを見て「何故すぐに電話せんか!言えよー」と大騒ぎになる。
多分3時過ぎ。

5時半ぐらいまで飲んで、タクシーで送ってもらって帰る。
2006年02月01日(水)

JOE Company 『7ナナ』,『Saffron』,物忘れ


 阿佐谷のバー『ストロベリーフィールズ』のマスター藤村忠生さんが出演する舞台『7 ナナ』を見に『池袋シアターグリーンエリア171』。
本日が初日。

遅刻して、近所なのに、地図を持っているのに、迷って更に遅くなる。
藤村さんの登場には間に合う。

2回酒席でご一緒した時、2回とも「ずっと前にどこかで会ってますよね?」と私に聞き、私は「いいえ」と答える会話をして、2回とも首を捻っていた宮本大誠さんも出ている。

ヤクザの組長が倒れて、残された組員たちは組事務所で保育園を開業し、そこへ破門になった子分とか、それを狙う一味とか、何も知らない保育士見習いとか、植物人間のはずの親分などが現れ、てんやわんやのコメディ。
男7人のドタバタ劇で、皆弾けてて面白かった。

藤村さんのお芝居は何回か見ているが、コミカルな役の方が好きだ。
大誠さんもとても良かった。二人に挨拶をして帰る。

 帰り道、『Saffron』というインド料理屋に入ってみる。
カレー、ナン、サラダ、タンドリーチキン、ヨーグルト、グラスワインのセットで1,680円。
安いが、カレーが1種類で量が少な過ぎる。
カラトリー籠のカバーに薄汚いタオルを使っていて不快。

 テレビCM「0120-117117、いいないいな」を見て、あれ?と思う。
いいないいな、117117?1月17日、なんかあったよな?
おお、『ミリバール』のアルバイトG君が独立して出す店のオープニング予定日だった!
そしてオープンは23日に変更になり、22日のレセプションに招待されていたのだった!
やっべー。すっかり忘れていた。今日まで。
ひっでー。「行きます!楽しみです!」とか言っておいて。どうしよう……。
2006年01月31日(火)

お仕事?,『無庵』,冬ソナ願望


 先週約款の校正が終わった時に「来週から月刊誌の校正があるから」と言われた。
ファッション雑誌の校正はやってみたかったので嬉しかった。

出勤。声を掛けてくれた人に尋ねると
「あれ?土曜日電話なかった?ゲラ出ないって連絡するように手配担当に言っておいたのに」。
「電話はありませんでした」
ガックリ。こちらから確認の電話をするべきだった。
「じゃあ、これやってくれる?」と言われて、月刊誌の見本と、企業のガイドライン本のチェック。15時半で終了。

電話連絡をくれなかった手配担当に「他のお仕事はないですか?」と聞いてみる。
「うん、ない」
ガックリ。1月は4日間しか働いてない。やばい、まずい。

 お昼は、友人Mから薦められた『無庵』でつけ麺。
つけ麺は随分前に1回食べたことがあるけれどあまり好きではなかった。
食べた店が良くなかったのかもしれないと思ったが、ぬるいのが嫌いなのだと、今日わかった。
しかも食券販売機で誤って「霜降チャーシューメンマつけめん」1,100円を買ってしまった。
私はメンマがあまり好きではない。数年前までラーメンのスープと共に残していた。
なのに当然ながらメンマが山ほど入っていて、閉口。

 満足な収入もないくせに夕張に行く私。彼も誘ってみる。断られる。
これは予期していたのでがっかりはしない。言ってみただけ。

しかし、私はスキー場とか、雪景色でのデートの経験がない。
だから『冬ソナ』とか映画『エターナル・サンシャイン』の場面に憧れがある。
雪の中に二人で倒れたり、くっついてスキーをしたり、窓の外にしんしんと降り積もる雪を二人で黙って見続けたり、そういうこと、してみたい!!
2006年01月30日(月)

お犬様,coccolo, 中島義道著『私の嫌いな10の人々』,金子國義展『アダムの種』,Wendy's,映画『ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜』


 遅刻して慌てて家を出たら、マンション入口のガラス扉の向こうに犬!
オートロックが開いてもう一匹小さな犬が入ってくる。
「キャー!」と叫ぶ私。驚く犬。近寄って来る。
「きゃー!きゃー!」
「騒がないで」と女性の飼い主。
「怖い!」と私。
女性飼い主が、小さな犬を抱えて「どうぞ」と不機嫌そうに言う。
「スミマセン」と言って、狭い入口を最大限犬との距離をとってすり抜ける私。

なんでやねん!「犬は繋いどけ!放さず抱いとけ!」と言うべきだった。
なぜ私が謝る?クソ腹の立つ!貼紙してやろうかな。

 自由が丘『coccolo』に着いたのは約束の13時を大幅に過ぎていた。
グルメサークル主催者だったMさんに「お犬様」の話をしたら「はあ、それで30分遅れたわけですか」と言われる。
誠に申し訳ございません。

グルメサークル元会員で『coccolo』オーナーのKさんも仕事をしながらいろいろ話す。

Mさんが「将来のことはどういう風に考えてる?10年後はこうしたいとかある?」と私に聞く。
「ほとんど考えてません」
「それはいつから?何かきっかけがあって?」
「阪神大震災と地下鉄サリン事件。人は蚊のように簡単に死んじゃうんだ、と思った。先の計画立てるより今好きなことやらなきゃと強烈に思った。あとは今読んでいるんだけど、中島義道という哲学者の影響が大きい」

リュックの中から中島義道『私の嫌いな10の人々』を取り出し、読み聞かせる。
読みながら噴出してしまう。MさんとKさんも笑う。

特に好きなのが「卒業生へのはなむけの言葉」。
大学の学科長にされた中島義道は卒業生へのはなむけの言葉を書かざるを得なくなった。そんなものは大嫌いなのに。
嫌でたまらないが、普通のはなむけの言葉に「どうせ死んでしまうのですが」と付け加えることによって中島義道の気持ちにかなり近くなる、らしい。

そして他の先生が書いたはなむけの言葉を「修正」してみせる中島義道先生。

「ご卒業ご修了おめでとうございます、どうせ死んでしまうのですが。みなさんはこの人生の新しい展開に、やや不安を抱きつつも、大きな希望に胸膨らませていることでしょう、どうせ死んでしまうのですが。(中略)……社会に出ると、かつて経験のない困難に遭遇することもあるでしょう。そういったときこそ、みずからの個性を見失うことなく、困難を糧として、大きく成長する機会にしてほしいのです、どうせ死んでしまうのですが。何年かの後に、逞しく成長した皆さんの笑顔に会えれば、これほど喜ばしいことはありません。今後の検討を切に祈ります、どうせ死んでしまうのですが」

ぎゃはははは。ホント大好き!中島義道。会いたくないが。
極めつけは「恋の深入りを押しとどめようとする人々」について。

「それにしても、なんで世の人々はこうも『あきらめる』ことを勧めるのか、私にはわかりません。もし私が恋愛相談を受けたら、人生そんなにおもしろいことはなかなかないんだから、どんなに可能性が少なくても、ずんずん突き進み、相手も自分もぼろぼろになり、お互い人生を棒に振り、まわりの人をも巻き込み、みんなに迷惑をかけ、警察沙汰になってもいいから、どこまでもどこまでも貫き通しなさい、と助言しようと思うのですが、それと知ってか、誰からも恋愛相談は受けません。」

「私もこれで行く!って決めたの」などと言っていたら
「あれ?その哲学者って、中島って言ったっけ?」とKさん。
「中島義道」
「そうだよね。騒音がどうとかいう本書いた?」
「そうそう。『うるさい日本の私』。メチャクチャ面白い。私は彼の本ほとんど読んでます」
「友達の弟だ」
「え?!中島義道のお姉さんとお友達なの?この本にもお姉さんの事書いてありますよ」
「そう。聞いたことある。それで本読んだの」
驚いた。

 16時ぐらいに渋谷着。Bunkamura Galleryにて金子國義展『アダムの種』を見る。
大先生もいらっしゃる。金髪のクルンクルン頭で素敵。

油絵が素晴らしい。
特にダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をモチーフにした大作はきれいな身体の男子たちワンサカで圧倒される。

「これね、車の振動が…」とバタイユ『マダムエドワルダ』の挿絵を、教え子らしき若者二人に解説する大先生。
激しくエロティックで春画のようなデッサンに目と心を奪われる。
この絵のポストカードが欲しい!と思ったら、1500円のアルバムになってて、興奮して購入。

サイン会は別の日だが「サインを頂けないでしょうか」とスタッフに聞いてみる。
「多分大丈夫ですよ」と言われたが、大先生はライティングや、届いた花や、ショウケースの上に置かれた花瓶の位置をチェック、細かく指示を出したり自分で直したり、とても忙しそう。

かなり待って、スタッフに手招きされる。「先生、サインを…」とスタッフ。
「サイン会のときにしてもらって」とすげない大先生。
「あちゃー、ダメかぁ」と声には出さず、顔を見合わせる私とスタッフ。
「嘘嘘。お名前は?」と大先生!
「桜井です。真理です」
耳に挟んでいた鉛筆で「à Mari」と書いて下さる大先生。ああ嬉しい。
本当は写真集のモデルをやった冴島奈緒さんの事などいろいろ話したかったのだが、遠慮する。

 『東急百貨店本店』で布団カバーを選ぶ。
私が測ったカバーのサイズは143×200cmだが、シングルは150×210cmが基本サイズだと言う。疑いながらもそれしかないので買ってみる。
帰宅後掛けてみたら案の定ブカブカじゃないの!もう!
(と思ったら、その後一回洗濯するとピッタリサイズになった。そんなに縮むものかとビックリ)

 19:40からの映画まで時間が余って『Wendy's』。久し振りにチリを食べてみる。

 映画『ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜』は素晴らしいドキュメンタリーだ。

ジョージ・マイケルには、公衆トイレでの猥褻行為で逮捕されたゲイ・スキャンダルの後、それを自らネタにしたPVでぶっ飛ばされた。
金ピカの男子トイレ、警察官姿のジョージ・マイケル、ゲイ・カップルがあそこにここに……。
ああ素敵!とそれからかなり気になる存在になったものの、あまり多くを知らなかった。

しかし、今聞いてみるとワム!の頃から曲も歌も才能に溢れていて、アーティストとして偉大な存在だったことに気づいた。
そして実に正直で誠実で、繊細だけど強い、真剣なのが可笑しい、期待した以上に魅力的な人物だった。

レコード会社と長く争っていたことも知らなかったし、特に9.11テロ以降痛烈にブッシュ批判をしていたことなど全く知らなくて、申し訳なく思う。
そうだったの、ジョージ!偉いじゃん!!!

アメリカではジョージ・マイケルの作品も言動もメディアに黙殺されているらしいので、アメリカのポチである日本でもこのことは知らされていなかったのかもしれない。

そして先々週『TABOO』で見たボーイ・ジョージがこの映画にも出ていて、大変いい味を出している。
もう彼は本当にリー・バウリーになっちゃってるみたいなメイクで
「同じジョージだけど、アタシとは違うわね」って、違いますっ!

ああいい映画だった。
2006年01月29日(日)

愛の問題


 久し振りの労働で疲れて14時過ぎまで寝ていた。一日かかって日記3日分。
遅筆の日記作家。

 私の都合で一度日程変更したMさんとの食事の約束を、再度変更するようなことになってはいけないので、ギリギリまで待ってもらって「大丈夫そうなので明日にしましょう」と確定した後で、彼から電話。

「明日昼ご飯どう?」
えーん!明日は予定があるようなこと言ってたじゃん!
結局明日は会わないことになる。次いつ会えるかわからない。

その話の中で、先日発生した問題についてチラッと触れる。
私は会った時に話した方がいいと思っていたのだが、早く問題を共有したいのでメールを書くことにした。
あれこれ考え、やっと書いて送ったら「読んだよ。おやすみ」。

ガクッ。「はい。明日は頑張って」と言うのが精一杯。
好きの弱みか遠慮があるのか。うーむ。どうしたものかな。
2006年01月28日(土)

『亀井堂』,『酒粋処 おくむら』,パソコンテレビGyaO「矢沢永吉 THE LIVE HOUSE ROOTS」

 一緒に仕事をしている女性が「行ってみたい」とのことで、昨日も行った『亀井堂』でランチ。

歯列矯正の話から医療トラブルの話へ。
その女性はアレルギー性鼻炎の治療に行ったら嗅覚がなくなってしまったとか。
担当医が変わってだいぶ治ったらしいが、酷い話だ。

私は友人の婚約者が開業した歯科で歯列矯正のカウンセリングを受けることにした。
友人によれば「日本で二本の指に入るすごい先生らしくてこれからマスコミにでる先生なんだけど、人気ですごい混んでます」。
ほー、そんなに。これまで何度か失敗したが、今度こそ。

 今回の約款校正の仕事は初めてで、一通り終わったものを見直していたら21:30になる。
一緒に仕事をしていた男性たちは15時過ぎには帰ってしまったのに。

 職場近くの居酒屋『酒粋処 おくむら』で、別の仕事で残っていた女性と飲む。
彼女はソフトドリンク。
職場で顔を合わせるのは久し振り。二人で飲むのは2年振りぐらいか。

彼女も、昨年10月に私が突っかかられた阪神ファンのエロ教師の被害にあっていたと知る。
飲み会の席で泣かされたとか、仕事の邪魔をされたとか、いちゃもんつけられたとか。

「それも酒飲んでのことなんでしょう?仕事している人がいる職場で酒飲むのやめてくれって言った方がいいんじゃないの?」と言ったら
「かわいそう」と彼女。
「なんでよ?!酒飲んで絡まれて、仕事の邪魔されて、かわいそうなのは私たちじゃない!」
「お年寄りだし、仕事もないみたいだし」
「仕事ないなら帰れ。会社なんだから。仕事の邪魔するなって、これは排除と違うでしょう」
「無視して、なるべく他の人も被害にあわないように配慮してる。抗議をする時間を取られるのがいやだから」
「こうして私たちがエロ教師について話すこと自体が私たちの時間を奪われている!」
「じゃあこの話題はもう止めましょう」
「いや、そういう意味じゃなくて」
「でも、私たちにはもう言ってこないと思いますよ」
「そうね。この会社のギチギチしてないところは私も好きだし、人のこと言えるほど私自身きっちりしてないから言えないか」

仕事の話、恋話。彼女は仕事に戻る。何故かご馳走してくれる。
あらら、彼女はかなり年下なのに。次回は私がご馳走しなくては。

 無料のパソコンテレビ「GyaO」で、昨年12月21日沖縄ダンスクラブ松下の矢沢永吉ライブを再放送中。

私はこのライブハウスツアーを12月12日ZeppTokyoで見たのだが、30分も遅刻してしまった。
見逃した分を見られたこと、沖縄の方が断然いい雰囲気だったこと、永ちゃんサイコー!と聞き惚れたのが『夏のフォトグラフ』という曲だと知ったことなど、この番組は大変良かった。

しかしGyaOは映画はダメ。私のPCでは画面が小さすぎる。残念。
2006年01月27日(金)

『亀井堂』,北野謙写真集『our face』

 クレジットカードの約款校正2日目。明日までかかりそう。

 一人で『亀井堂』の中華ランチ。私は基本的にはお昼は一人で食べたい。
食後の読書やメールが楽しみだから。昼休みに仕事や会社の話はしたくないから。

 今日も早めに仕事が終わって、上池袋図書館。
やっと『国家の罠』を返して、友人のカメラマン北野謙さんの写真集『our face 日本に暮す様々な人々3141人を重ねた肖像』を借りる。
こちらも昨年6月に出版されたもので、やっと。

タイミングよく、2月20日〜3月5日青山ブックセンター本店にて写真展があるらしい。

「会期中はご希望の方を店内で撮影し、後日重ねたour faceの肖像をプレゼント(無料)する撮影イベントもします。撮影は写真集をお買い上げの方に限りません。既にお持ちの方も、いつか写真集を買おうと少しでも思った方(思って無くてもいいのですが、)はお気軽にご参加ください。撮影イベントは2月25日.26日.3月4日の15時〜18時です。
この時間は会場にいますので声をかけてください。」

との事なので出掛けよう。

『our face』ではいろいろな職業とか学校とか活動をしている集団の人たちの顔が重なっている。
例えば「諏訪大社の御柱祭の引き手30人を重ねた肖像」とか「公園に子供と遊びに来ている子育て中の親60人を重ねた肖像」とか。
私の場合タイトルは何になるのだろう。「写真展の来場者」なら簡単だが。

北野さんは「個性とは幻想である」と言い、「個性を大事に」と唱えることで限りなく均質化が進むと考えているらしい。
特に団塊の世代、全共闘世代に「個性的=よいこと,豊かなこと」という固執があるとか。

「『個性礼賛』は『有る』ことや存在することの『実感』そのものを希求することの難しさの代用品という気がします。」
うーん、難しい。写真家などは最も個性を求められる表現者なのではないか。
写真家として個性が際立つものを撮るより「見えにくいことや目に見えないことをイメージにしたり言葉にすることが僕達の仕事の一つだと思う」と北野さん。

それが北野さんの「個性」になって現れている。
でもそれは個性として「もともとあるもの」なのだろうか?
数多いる写真家との違い、「北野謙らしさ」を必死に追求して生まれたものではないのだろうか?
それって「個性的でありたい」というのとは違うのだろうか?
なんてことを一度お話してみたいと思う。
2006年01月26日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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