ご注意,母,『BARNEYS NEW YORK』,『伊勢丹』,映画『バトル7』,日記バトル


 ご注意。今日の日記は長いです。多分うざいです。不快な予感がする人はお読みにならない方がいいです。

 母に雑煮を作ってもらう。全く味がしない。「薄味過ぎたわね」と母。大丈夫か?

昨夜のNHK『にっぽんの現場「だまされちゃいかん」』を受け、母が他にも騙されていないか、チェック。
塗装工に連れられて行った花屋で会員になったら、知らない間にクレジットカードが送られてきたとか。
解約の電話をする。

訪問販売の化粧品でもカードを作って、クレジット会社から引き落とされているが、母はなんだか覚えていないと言う。
そのカード自体が見つからない。担当販売員に確認するように言う。
「それでまた買ったらだめだよ!」と言う。

母は「もう買わない」と言うが、元気になったらきっとまた買い物ブギが始まる。
買い物をするのは楽しいし、売る側はチヤホヤするから母は気分がいいのだろう。
本当はいらないのに薦められるままあれもこれも買ってしまう母。
寂しいお金の使い方だ。

年賀状も随分余分に印刷している。
「来年年賀状書くときに交換してもらえばいいよ」と言って、私の今年用に少しもらう。

 新宿に出てバーゲン巡り。
『BARNEYS NEW YORK』では、夏のバーゲンでも出ていたスカートが気になる。
先シーズンの残り物だから半額以下になっている。

先日見かけた、目の覚めるような黄色の、背中?前?が腰まで大きく開いたセーターはもう売れてしまったみたいだ。
ベルトがついていた。あれは『ALEXANDER McQUEEN』だったか? カッコ良かったー。
着てみたかった。

『伊勢丹』では『モスキーノ』のベルト付きセーターがいい感じだった。
でも黄色いセーターのインパクトには敵わない。
今年の冬は寒いのでセーターにばかり目が行くが、実はブラウスが欲しい私。
店員にそう言ったらピンクのブラウスを出してきた。可愛いけどクールな印象。
これもいい。

『バーニーズ』に戻ってスカートを買おうと思ったが、20時の閉店時間に間に合わず。
母の買い物ブギを責めた後なので、一晩考えた方がいいかもしれない。
どうしても欲しい、と決めた時に残っていなければ縁が無かったという事にしよう。

 池袋で映画『7人のマッハ!!!!!!!』を見る。入口で紙袋をもらった。
「なんですか?」と聞いたら
「8時40分からです」ともぎりの男性。
「……はい」
タイカレーとトムヤムラーメンだった。割引1000円でプレゼント付きとは嬉しい。

……ここまで書いて、サイトをチェック。なんと!
私の見た映画は『7人のマッハ!!!!!!!』ではなく『バトル7』だった。
今まで勘違いしたままだった。そうだったのか!
道理でCG・特撮・ワイヤー・スタントなしの『マッハ!!!!!!!!』と違って、『バトル7』はCG・特撮を駆使。
なのにズッコケ7人組はメチャクチャ強いわけでもなかったのね。

ベトナム戦争時のタイを舞台に、タイ人の男7人が友情のため、タイ人の誇りを賭けてアメリカ軍と戦うという、心意気やよし。
しかしそれが何故かマカロニウエスタン調にバカバカしく描かれていて、脱力し笑ってしまう。
本格アクション映画ではなくアクション満載のコメディ映画だった。

 日記の読者からメール。
その人と私のメールのやり取りの記述を削除してほしいと言う。 
関係者が日記を読む事でその人が特定されることを恐れているらしい。

「本人しかわかりませんよ。」

> 某さんは読みますか?

「わかりません」

> 困ります。

「大丈夫。本人しかわからない。私は言わない」

> 個人的なメールの内容を、了解もなく書き込まれるのは、困ります。もしわからないにしても。

「ごめんなさい。大変申し訳ないけど了解はとらないです。これから非公開希望メールくれることがあれば、その度言って下さい。配慮します。
今回も誰かわからないよう配慮してますが嘘書いてるという説もある。」

> 私とは特定できないまでも、私かもしれない、と思われてもぜんぜん不思議はないでしょ?個人的なメールを、しかも他人への中傷内容のものを、不特定多数に勝手に公開されるのは心外です。内容が内容だけに。削除できないのですか?

「中傷だったんですか?私はそう思いません。多分読む人も。」

> それは各自の解釈の問題です。加筆訂正とか、できないの?

「例えばどんな風に?その通りにするとは言いませんが。」

> もし読んだら某さんが不快感をもつであろうことを、読むかもしれない場所に書いておくこと自体暴力的だし。暴力的なことをするのは桜井さんの勝手ですが、公開された私は大変不快を覚えました。私のメール内容のところを消してください。

「本当にごめんなさい。それは無理」

電話がかかってくる。
豚キムチ炒めを火にかけていたので「今炒め物してるから30分後にして」と言ったら「寝るから。削除できないんですか?」と言われる。
「炒め物してるから、切るよ。ごめんね」と言って切る。

5分後にまた電話が鳴る。「なんだよ、もう!」と思ったら彼だった。焦げる豚キムチ。

> はっきり言って迷惑なんですけど?
>(略)のところは消してください。
ごめんなさいの言葉に誠意があるなら。

その人が指定した削除箇所は、その人とは関係ない記述まで含んでいた。
だから、わからないんだって。

> 今後一切私のことや私のメールについて書かないでください。また前述のメール内容部分の削除は必ずお願いします。

「ごめんなさい。出来ません」

> できない理由は?
> また迷惑かけられるようなら、抱茎亭という言葉をググれば必ず出てくるよう、抱茎亭という言葉を含んだべつのHPを立ち上げて抗議しますよ。自分のHPには、人の迷惑を鑑みず、何を書いてもよい、と言うのであれば、私もいろいろ書きます。それから、できない理由を書かないところも気にかかります。もう寝ます。

「理由は過去の日記にあります。おやすみなさい」

これは警告か?脅しか?
人の言動に抗議をするからには、ご本人の立場を明らかにしてやるんだろうか?
良いことだと思うが、最初のクレームの意味がなくなるよなあ?

HP運営をしている友人に「どう思います?別ページって危険?盛り上がっちゃったりして?」と相談。無反応。

ああ、これまで何度同じようなやり取りをしてきたことだろう。
一生懸命説明しても理解されることはない。相手の思い通りになることもない。
それまで深く付き合ってきた友人を何人も失った。

私は私の日常、思いを書く。暴露や人を陥れることが目的ではない。
しかし意図しないところで人は不快に思い傷つく。私が傷つけ、私も傷つく。
それでも書く。私の書きたいことを、私なりの掟に従って。

不快な思いをしたくない、賢明な友人は私の日記を読まない。
私にメールしない。秘密を打ち明けない。
これで傷つくことも傷つけることもない関係になる。

書かないという約束はしない、私は口が軽い、と知りながら深い話をしてくれる友人もいる。
迷惑をかけ合い、傷つけ合うことを恐れない勇気ある人もいる。
そういう人の信頼は裏切りたくない。そう思うと簡単には傷つかない関係になる。

どちらでもいいし、どちらでもなくてもいい。
2006年01月04日(水)

新座,NHK『2006年正月時代劇・新選組!!土方歳三最期の一日』,NHK『にっぽんの現場』


 年賀状どころではない。今日は夕方から夜まで『新選組!』である!
近藤勇生誕の地多摩に帰って見る。ん?新座は多摩ではないか?
郷土の歴史を知らない私。

同じ時間帯のフジテレビ『新春ドラマSP 古畑任三郎ファイナル』第1夜「今、甦る死」は池袋でヴィデオ録画。
ぎゃあぎゃあ煩いバラエティ番組ばかりの中、なぜ見たいドラマが重なってしまうのか。
どちらも三谷幸喜作品、私の目的はどちらも藤原竜也。

 母は口内炎、私は膀胱炎気味。
母に「病院行ったら?」と言いながら自分も行った方がいいかなと思う。
でもたいしたことないような気もする。母も「いつも一週間ぐらいで治るし」。

ぶっ飛ばしていた夏に塗装工事件があって、それ以来すっかり落ち込み、引きこもり気味の母。
口内炎で話もしたくないみたいで、「痛い」と言いつつ酒を飲み、『新選組!』を見て、土方歳三最期の一日が終わらないうちに「もう寝る」。

 深夜NHKで『にっぽんの現場「だまされちゃいかん悪質リフォームとの闘い」被害者に金を取り返せ』の再放送をやっていた。

多くの被害者が、迷惑をかけたくない、責められる、恥ずかしい、といった理由で家族にも話せず、だまされた自分を責め、泣き寝入りしているという。
私の母と同じじゃん、と思いながら見る。

 3時ぐらいまで炬燵でテレビを見ながらウトウト。風呂に入って5時頃ベッド。
2006年01月03日(火)

日記,池袋西武初売り,母,彼


 世間はすっかり2006年お正月だが、私の日記は未だ2005年クリスマスあたり。
年賀状もまだ。時代に取り残されている。

 しかし勝負下着購入のため、池袋西武の初売りには行かねば。
外国ブランドで私のサイズに合うものはなかなか無いのだが、和テイストのかっこいいのが、あった。
『Naory』の黒の上下。オホホ。

 メールにも無反応だった母から、やっと電話。生きていた。
大きな口内炎が出来て電話をするのも嫌だったらしい。
それでは食事も美味しくないし辛かろう。

 彼との会話で、私の心の染みは消えていく。
私は彼に守られて、彼を支えて、ずっとそばにいる。
彼に「そうして」と迫るのではなく、そういう存在に、自らなる。
2006年01月02日(月)

掃除,日記,映画『秘密のかけら』,NANIOさん


 新年早々広がる心の染み。
彼への疑惑とか不信感とか、そこまでは至らない小さな不安。
じゃあ例えば彼に他に女がいたとする。
それを私に感じさせなければいいのか、そんなこと絶対いやなのか。
彼を独占したいのか、独占していることを絶えず確かめたいのか。
これは私の弱さだ。気にしたくないけど気になる。幸せに耐えられない貧乏性。

ええい、やめやめ。彼は何か変な事したか?言ったか?
宛先違いメールを私に送った。それだけのことだ。
綻びを必死に探すより、そこらじゅうを愛で満たして、そんなもの埋めてしまえ。

 大掃除の続き。年賀状より先に、昨年の日記を片付けようと思うが全然進まず。
ダラダラの正月。今年もきっとダラダラだ。

 毎月1日は映画の日だが、元旦は休館のところも多い。
『@ぴあ』の上映スケジュールをチェック。
『恵比寿ガーデンシネマ』は休館と表示はなかったが、混雑状況を確認しようと電話をしたら、やってない。
『シャンテ シネ』も念のため電話をする。19:20の最終回上映もあるとのこと。
「映画の日割引やってますよね?」
「え、…少々お待ち下さい」
待つ。
「スミマセン、わからないので、調べて掛け直します。電話番号教えて頂けますか」
「へ?料金がわからないの?」
何のために電話受けてんだ?正月のみの臨時アルバイトなのか?それにしても…。
5分程して他の人から「割引料金でご覧になれます」と電話。

 そして映画『秘密のかけら』を見る。よく出来たサスペンスだった。
しかし、50年代と70年代が入り乱れ、バスタブで殺された女性と事件の真相を追う女性が似てるものだから、始めは混乱した。
それを狙っているのかもしれないが。

 深夜3時少し前、NANIOさんから電話。酔っている。
「あけおめー!ことよろー!なんでこんな時間に電話に出るんだよー」
「あらそう?寝るのはまだまだ先よ」

一人でカラオケボックスで歌っていたらしい。
「彼女とちょっと喧嘩してさ。女の子って、怒ると怖いよね」
「そうね。私は思ってもないこと言ったりしないから、負ける気しないわ」
などという話。

電話を切った後も5時近くまでメール。
私の彼の「幸せにする」という言葉の意味について

> 深いこと思わないで、軽く流しましょう(笑)感謝だけしてd(^-^)
> その気持ちだけもらいましょう。
> 幸せ、なんて抽象的すぎるし、なにをもって幸せかなんて決められない。
> そう言う男の気持ちだけ大事にもらっときゃいいのさ(^-^)

> プロポーズかもね(^_^;)
> でも今時、プロポーズにしては芸がなさすぎるからー

とNANIOさん。

「ありがたく噛みしめますわ」

>かみしめなさい。失敗しちゃダメよ(笑)
>泣いちゃうからさ♪

はい。

彼の様子は全く、何も変っていない。
私の見たものが彼の「秘密のかけら」だとしても、いいじゃないか。
秘密は必死で隠しているから面白いのであって、どんな秘密も暴かれてみれば「ふーん」となる。
どんな衝撃の真実だって、歴史や物語ではよくあること。

秘密は人生の彩り、それも大切に楽しめばいい。
闇があるから「幸せ」が輝くってことよ。
2006年01月01日(日)

掃除・洗濯,テレビ,第17回池袋演劇祭大賞『金閣炎上』,染み


 「セレブの休日」プランで優雅な朝食を頂いて、帰りの新幹線は席も取れて、東京に戻る。

 大掃除、洗濯。終わらないまま夜になり、テレビを見続けてしまう。
もともと歌謡曲好きなので「レコード大賞」と「紅白歌合戦」も見てしまった。
こういう大晦日は久し振りだ。

一番良かったのは「ジャニーズ・カウントダウン」。
なんと言っても名曲が多いし、若くて元気な男の子たち100人は見ごたえがあった。
ジャニーズは一人一人はカッコよくないが、集団として偉大だ。
SMAP抜きでもこのパワー。Si!俺たちは昔から、負け知ら〜ずぅ♪だねぇ。
くだらないおしゃべりやゲームじゃなくて、歌と演奏とダンスの怒涛のメドレーが気持ち良かった。

 今週のいつだったか、豊島区舞台芸術振興会から会報『舞台人』が届いた。
9月に池袋演劇祭の審査員をやったが、審査員と演劇人の意見交換会も表彰式も参加しなかった。
会報で大賞が劇団俳小の『金閣炎上』と知って、少し嬉しく思う。

池袋演劇祭で見た舞台は、たまたまかもしれないが、どれもつまらなくてすっかりやる気をなくした。
最後に後半だけ見た『金閣炎上』は地味ながら、いい作品だと思った。
44演目のうち見たのが5本、そのうちの1つが大賞というのはラッキーかもしれない。
それでも「全編見なくては!」と思わなかったところが寂しい、池袋演劇祭のレベル。

しかし、東京23区で他にも演劇祭をやっている区があるのか知らないが、これは良いことなので続けて欲しいし、舞台好き豊島区民としては「つまんねー!」で済ませてはいけないような気もする。
もっと面白い劇団に参加してもらえばいいんだよな。よーし。

 0:00に彼にメール送信。混み合うので時間通りに着いているかはわからないが。
「昨年は私にとって忘れられない年になりました。(略)の恋人になれるなんて、女に生まれて良かった!
今年も可愛がって下さいね。
私は…(略)…二人がもっと仲良くなれるように、もっと深く濃く熱い関係になれるように、愛に生きます。」

などと言い、彼からもラブラブメールが届き、ムフフ。

と思っていたらすぐ後に、宛先違いらしきメールが届いて、いきなり奈落。
「どういうこと?」とメールしても反応がなく、暫くして言い訳電話がかかって来た。
あやしーい。
「気をつけてね!」と強く言ってしまう。
「はい」と彼。

心に染みが広がっていく。
彼の言い訳を信じるべきか?嘘だとして、だったら何だって言うんだ。
私だって他の男の人たちと「あけおめ、ことよろ」やってるし。どうってことない。

でも…。気にしたくないが、気になる。
2005年12月31日(土)

彼,『バロン』,『ホテルセンチュリー静岡』


 彼の大変な状況に変わりないが、ちょっとでも時間を作ってくれて、会えれば嬉しい。
私も多忙なので寂しいということもなく。

美味しい中華を食べながらいろいろな話。
これは言わない方がいいかな、と思っていたのだが、私は口が軽い。
高校からの友人に彼氏自慢をしたつもりが「全く理解できない」と言われたことを話してしまう。
「常人には理解できないのね、この愛は」と言ったら彼は笑っていた。

私には友人たちが言う「この先」とか「安定」とか「経済」の充実を重要視すること、それらを男に求めることが理解できない。
と言うより私は「今」と「愛」を強く求める。男にも自分にも。

 その方が実はハードかもしれない。でも彼は私といるとリラックスできるみたいだ。
そうすると「この先」とか「安定」は求めていないのに、「今」が続いていること、「愛」に包まれていることを感じて「安心」を得てしまうのであった。ああ素敵。

 愛で満たされた頭はボーっとなって、静岡の何度か来たことがある道がわからなくなる。
年末の大移動で新幹線は満席、立ちっぱなしで来たがそれもあまり苦にならず。

忘年会で忙しいのに道に迷った私を迎えに来てくれる『バロン』店主の植垣さん。

宮崎学さんの今年のまとめと来年の予定を聞きながら、静岡のお客さんと東京から参加の電脳キツネ目組の人たちと飲む。
「パンツをはいた純一郎」とポスト純一郎と小泉チルドレンについて、など。

「本気でコスプレをやりたい」とmixiに書いていたゴーヤ君に「オタクだったのね!」と言ったら「あれは勢いで書いてしまっただけで、やりません」。
しかしコミケの成果をいろいろ見せられ、「桜井さんも、こういう形で本を出せばいいんじゃないですか?」と提案を受ける。
「はあ、コスプレして?やりたいかも!」
「いや、コミケじゃなくて、手売り」
うーん、それは岡田斗司夫の本だから成立するのでは。などという話。

静岡の弁護士さんが真面目な話をしている間、前を通れなくなったMさんが、テーブルの下を何度も匍匐前進で移動するので笑ってしまう。
Mさんはその後もトイレに立てこもったり、ソファをベッドにして眠ったり。
それでいて辛そうな様子でもないのが可笑しい。

23時過ぎ、先週23日池袋のライヴで会ったAを『バロン』に誘う。
ライヴイベントの時にどうかな、と植垣さんに紹介する。
共通の知り合いのミュージシャンもいたようで、音楽の話いろいろ。

 深夜発の電車で帰る東京組と一緒に『バロン』を出て別れ、Aが『ホテルセンチュリー静岡』まで送ってくれる。

レディースプラン「セレブの休日」は部屋にお花と、フェラガモのバスアメニティ、他チェックアウトの延長など5つの特典があって快適。

帰り道からか、Aのメール

> 静岡の星☆☆☆綺麗ですよ☆おやすみなさい

でカーテンを開けてみる。

うーん、激混み新幹線を除けば、実にセレブ?な休日気分。あははー。幸せ。
2005年12月30日(金)

映画『ロード・オブ・ウォー』,yoshiaki in PLUG,『MILLIBAR』


 今年最後の映画『ロード・オブ・ウォー』が、今年85本見た中で最高かもしれない。
ハリウッド映画は嫌い、とか言って、やっぱりすごいね。
アメリカにも感心する。恥ずべき憎むべき軽蔑すべき国だが、こういう映画を作れる尊敬すべき国だ。
と思っていたらアメリカ資本は1ドルも入っていないことを後で知る。納得。

しかしなんという大作インディペンデント映画だろう。すっげーや。
小泉は『ロード・オブ・ウォー』ではなくて『SAYURI』など見てニヤニヤしているから「パンツをはいた純一郎」なんて言われる。

メジャーな映画は長々予告編上映があるだろうと、10分遅れで劇場に着いたら「本編始まってます」。ありゃりゃ。
本当は入替制で2度見は出来ない映画館だが、潜り込み成功。
予告編上映は5分ぐらいしかなかった。そしてオープニングにやられる。素晴らしい。
これは絶対オープニングから見なくてはいけない映画だ。

実際の武器商人をモデルにしていて、エピソードのほとんどが事実だという。
戦争の現実のバカバカしさと恐ろしさ。それを表現するニコラス・ケイジの顔がいい。

ああ、いい映画だった!

 一度家に帰ってご飯を食べて出かけるつもりだったが、2回目も引き込まれて見続けてしまい、ギリギリに映画館を出て渋谷へ。

バンド『yoshiaki』のライブ会場『PLUG』の場所をメモしてこなかったため、ezwebで検索。出てきた住所辺りを探すが全くわからない。
寒いし空腹だし時間はなくなるし。
電話をしたら事務所とライブハウスの場所は全然違うことが判明。

やっと『PLUG』着。駅からすぐ近くじゃないの。
再入場不可のため『yoshiaki』の出番まで受付の狭いスペースで煙草の煙モウモウの中待つ。辛い。中で前のバンドを見るのはもっと辛い。
ああ、『ロード・オブ・ウォー』の2回目も最後まで見てから来れば良かった。

かなり押して『yoshiaki』が始まる。私は2回目の『yoshiaki』。
男性4人のロックバンドで、歌うのではなく、詩を読む。
演奏と曲はカッコイイ。初めて見た時も思ったが、詩をもっと練った方がいい。

「もうすぐ、一日が、終わる。もうすぐ、一日が、終わる」でグーっと盛り上がって
「そして、明日が、始まる」。ガク。
「そのむこうに、何があるんだろう?」なになに?何があるの?「きっと」なに?「何かがある」ガク。

当り前ではないハッとさせられる言葉とか、彼らの演奏のように重いんだけどスピード感のある言葉を聞かせて欲しい。

 ライブの後は忘年会でそのまま飲める、との話だったが煙草と立ちっぱなしがきついので、メンバーと知り合いに挨拶をして『MILLIBAR』へ。
しかし『MILLIBAR』も煙草の煙モウモウだっだ。

明日の『MILLIBAR』忘年会は参加できないから、今日が今年最後。
空腹でアボカド鮪キムチ丼をバクバク食べて、1杯飲む。

お勘定をしている隣の男性が「財布がない!」と言い出し、ちょっとした騒ぎになる。
結局タクシーに忘れて、運転手と連絡も取れ、一件落着。
年の瀬に悲しいことにならず良かった。
2005年12月29日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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