佐藤優著『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』,映画『SAYURI』,『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2006』申込


 「まだ読んでなかったのか!」と呆れられそうな、電脳キツネ目組の課題図書のような佐藤優氏の『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』だが、図書館に予約したのは約半年前。
40人以上待ちぐらいだった。やっと手にする。
待っている人がいるからなるべく早く読まないと。とは一応思っている。

 映画『SAYURI』を見る。私の関心はハリウッド初進出の桃井かおりにあった。
豪華女優陣の中で一番良かったと思う。

非常に美しいが、話は面白くない。ハーレクイン・ロマンスみたい。
ナッシング・スペシャル。小泉がいかにも喜んで見に行きそうな映画だ。
外国人からすればストーリー展開どうこうじゃなくてゲイシャ・ワールドの一つ一つが興味深いのかもしれない。

そういう意味では日本舞踊はあんなのばかりじゃないと思うし、三味線とか小唄・端唄なども見せてほしかった。

 今年もゆうばり映画祭に行く。
東京発公式ツアーの申込開始は昨日だが、既にキャンセル待ち5番目。
札幌にも寄りたいが、公式ツアーだと空港から夕張まで直行になる。
それもツアーに参加できればの話だが。さて、どうなりますか。
2005年12月28日(水)

Y君,『北京』,『GAUCHO』,『助六』,『MOO』


 温泉ガイドブックのお仕事最終日。編集部は明日が仕事納め。
大変そうなので「私、来られますよ」と言ってみたが、必要ないらしい。
私の評判が悪かったわけではない。
派遣会社の担当者に「残業も休日出勤もしてくれて、非常に評価が高かった」と言われた。

うーん、実に気持ちいい。8日間遅刻もせず、化けの皮も剥がれることなく。
このぐらいが限度かもしれないが。わははは。

担当者は「この前と髪の色が違ってますね。これからもそんな感じで?」
「はい」
「髪の色を気にする会社はご紹介しないほうがいいですか?」
「そうですね」

 ライターズスクールで一緒だったY君から電話。
何年も電話などもらったことがなかった。
「おおーY君。どうしたの?」
「いや、メリークリスマスです」
「メリークリスマス。あれ?もしかして、間違い電話?」
「う、ちが、違います」
「あ、そう。ごめんね、珍しいからさ」
「今何してんですか?」
「仕事」
「校正の?」
「そう」
「あの、仕事紹介して下さい。それが本題」
「なんだ、そうなの」
経験や希望を聞く。
「なんか、面接みたいですね」
「当たり前じゃん。やたらな人紹介できないよ」
今後の展開を少し話す。自分の仕事さえどうなるかわからないのに。

 お昼は一人打ち上げ、芝パークホテルの『中國料理 北京』で回鍋肉のランチセット2,425円(税・サ込)。
ザーサイと焼売、野菜スープがついて、回鍋肉はボリュームたっぷり。
ご飯は小さなお椀で、おかわりをしてしまったらお腹がパンパン。ぐるじい。

近くの席で煙草を吸う人が何人かいて、閉口。
会計時に「禁煙じゃなかったんですね」とクレーム。
「仰って頂ければ、席を空調の近くにします」と言われる。失敗した。

 21:20までお仕事。良い現場だった。皆さんにご挨拶して帰る。

 大塚駅から帰る途中、最近オープンした全面ガラス張りの『Dutch Oven & Outdoor Cooking GAUCHO』を通りがかったら、店内に『なすび』常連のHさんを発見。
ドアを開けて声をかけると招き入れられる。

床が砂で驚く。海の家みたいだ。
内装は北欧っぽくもあり、リゾート風でもあり、全てスタッフの手作りとか。
窓など隙間が空いてるし。

アウトドア・クッキングって、あまり美味しそうではない素人っぽいイメージだが、チリコンカーンも野菜も美味しかった。
Hさんはよく来ているらしい。お店の人に私を紹介してくれる。
私もこの店はオープンしてからずっと気になっていたので入れて嬉しい。

『なすび』の話。大塚の街について。Hさんの仕事の話。日記の話。彼氏自慢。
「幸せにする、って言われたんですけど、何してくれるんですかねえ?Hさんは女性に言ったことあります?なんて答えればいいんしょう?」
「ありがとう、って言えばいいじゃない。何してくれるかなんて、聞かないの!」
「はあい。ムフフフ」

 閉店時間になり店を出て「では」と言ったら「もう1軒行こう」とHさん。
近くの『助六』という古い小さな居酒屋。
ハイボールだったか「これがホントの」みたいな飲み物を頂く。
ソーダ瓶とケースは昭和レトロな感じだった。ような気がする。

 お仕事で忙しいのでは、と思ったがHさんは「せっかく会ったんだから、今日は全部連れてく!」
面白いので行く。大塚の街と人を解説してもらいながら。

ここも『串駒』に行く間にあって気になっていたバー『moo』。
Hさんの愛する大塚の店を紹介してもらって、愛大塚心を聞く。
そして、激論になる。

「大塚の街を変えたい。祭りをやりたい」
「阿波踊りとかやってますよね」
「そういう持って来たものではなく。もっとすごいことやりたい」
「なるほど」
「今の大塚は風俗店とか、環境が悪過ぎる」
「でも昔から大塚はそういう街でしょう?」
「娘を歩かせられない」
「そうですか?そんなに危険だとは思わないけど」
「住んでもいないくせに言うな」
「住んでます」
「俺は大塚に骨をうずめる。お前はずっと住まないだろう」
「住んでもいいですよ」
「青山と大塚と同じ家賃だったら青山に住むだろう」
「うーん、私は大塚かな」
「じゃあ風俗店街の真ん中に住めるか?」
「住まない」
「ほら!」
「じゃあ、お祭りに風俗店とか、風俗嬢が参加したいって言って来たらどうするんですか?」
「なんてくだらない質問をするんだ!そんなつまらないことをいう奴とは思わなかった。そんな話はしたくない」
「ふーん、全くわからない。素敵な店があって、いかがわしいものもあって、子供もいて、それが街の面白さになるんじゃないのかなあ。」
「まあー、こんな男がいるんだと、大塚に名を残したいという思いを強く抱いているんだと、それをわかって欲しい」
「わかりますけど、排除はしないで欲しい」
「君は…、面白いねえ」
「ありがとうございます」

Hさんも、Hさんのお仕事も相当面白いんですけど。今日はとことんご馳走様でした!
2005年12月27日(火)

『つるべ』,『千尋』


 『つるべ』にて麦とろご飯と焼き魚の定食900円。
これが今までの大門ランチで一番良かった。唯一かも。

 20時まで残業。21時からゴーヤ君と谷中の『千尋』。
ご主人に「日記たまに読んでるよ」と言われる。大変嬉しい。

ふぐはクリスマス・イヴに食べたので、てっちりではなく牡蠣鍋にする。
「でもゴーヤ君(とはご主人は呼ばないが)のために用意したふぐも食べてもらいたいなあ」とご主人と女将さん。
せっかくなので頼む。合わせて日本酒も極上のものを頂く。

牡蠣鍋はえらい美味しかった。あっという間に食べてしまって「え、もう終わり?」
倍ぐらい食べたい。また食べたい。

ゴーヤ君とはmixi話、仕事の話。
ゴーヤ君は『千尋』常連なので、他のお客さんともお話。

ゴーヤ君がかなり多く払ってくれて、寒い中駅まで送ってくれる。
ご馳走様でした!
2005年12月26日(月)

『シブヤ西武 movida』,ヘアカタログ,幸せ?


 シブヤ西武モヴィーダ館の『VIA BUS STOP』からプレセールのお知らせが来て、見に行く。
マックイーンのセーター18万円が13万円とか。買えない。
なんとなく、どれも値段設定がかなり高くなっている印象。これも景気回復の流れ?

 『MARIBAR』のヘアカタログを更新
新しい髪形を追加するのに合わせて目隠しを外してみた。
私は気に入っていたのだが、星や渦巻きの目隠しを「変」「良くない」という声も一部にあった。
メイクをしてもらった場合、それは作品なのだから私が細工を加えてはいけないような気もしていた。

メイクしてもらったものだけ外すとますます「変」度が上がるので、全て外してみた。
いかがでしょう?千秋さん、マルデンさん他皆様。

 彼から電話。いきなり「幸せにするから」と言われる。
「ありがとう。でも今もすごく幸せだけど」と答える。

「幸せにする」なんて今までどの男からも言われたことがない。
好きな人が「好き」と言ってくれれば、もう私は幸せだった。

彼はこの上何をしてくれるのだろうか?結婚とか?これってもしやプロポーズ?
家でも買ってくれるのか?いらないが。 
むしろ私も彼を幸せにしたい。お望みのこと、何でもする。

言ってみただけ?OK、もっと言って!
2005年12月25日(日)

『駒沢美粧』,『カーヴ・ド・プティットメゾン』,デート,『檸檬屋新宿』,Y邸

 11時の予約時間を12時半に変更してもらって、更に30分近く遅刻して『駒沢美粧』。
内心かなりムッとしているだろうに笑顔の斉藤さん。
金色から、ピンクと黒のツートンカラーの髪になる。
今日のドレスの色とほとんど同じピンクに仕上がる。
成人式に着たドレスだと言ったら、斉藤さんは驚いていた。

 駒沢大学駅の反対側にあるワインショップ『カーヴ・ド・プティットメゾン』に寄って、友人Y邸に持って行くシャンパンと、母が迷惑をかけたブティックへのお詫びワインを選んでもらう。

「プロセッコ・ブッブリ ザルデット 白」は映画『冷静と情熱のあいだ』で竹野内豊とケリー・チャンが飲んでいたスパークリングワインだとか。それにする。

お詫びワインは、来日した生産者マーク・ペラン氏来訪記念サイン付きボトルの「シャトーヌフ・デュ・パプ赤2001 ボーカステル」。
これはかなりいいものだ。私も飲みたい!

 てなことをやっていたら、デートにギリギリの時間になってしまう。

恋人と過ごすクリスマスって、何年ぶりだろうか。
クリスマスなんて関係ないとは思っても、イベント好きな私としては、人恋しさを感じさせる街やメディアの演出にはまってしまい、寂しい思いをしてきた。

しかし今宵は愛する人と極上和食を頂いている。
窓からはヘリコプターが何度も行き交うのが見える。
カップルたちがクリスマス・イヴの天空デートを楽しんでいるのだな。
私たちは地上最強カップル。ヘリコプターからも二人のラブラブぶりが見えるだろう。
わははは。

この店は前にも二人で来たことがある。
その時は今の状態は全く想像していなかった。
私の彼女ぶりは意外だったか、期待通りか感想を聞いてみる。
「良かった!」
私も良かった!私は彼の彼氏ぶりは大変意外だった、と話す。
その理由を聞いて胸がいっぱいになる。彼を押し倒したい衝動に駆られる。

 ずっと一緒にいられない彼の大変な状況は寂しくもあるが、実はそのお陰で宮崎学さんにも会える。
『檸檬屋新宿』の忘年会。豪華蟹鍋、焼き蟹が出るが、お腹いっぱいでほとんど入らず。しかし口だけはつける。

宮崎さんの姉歯裏話や来年の計画なども聞いていたいが、友人Y邸にも行かなくては、で途中抜け。

 ゲストは女性のみのクリスマスパーティーで、溜池山王のマンション訪問。
高校からの友人Yとは2004年4月に会って以来。
この度インプラント専門歯科医と結婚することになり、紀尾井町の歯科開業に向けて既に一緒に住んでいるという。

ここでは七面鳥とローストビーフのクリスマスディナー。
もう何も入らない、と思うが頑張って極上ワインと共にお腹に押し込む。
私は本当に食い意地が張ってる。
1日の晩ご飯にこれだけのご馳走を食べまくるって、すごい。2kgは太った気がする。

そして、彼と、宮崎さんと、私が彼女の一生をずっと見守りたいと思っているY、という私にとってスペシャルな人たちに、1晩数時間の間に別々の場所で会うっていうのもすごい。

クリスマスなんて関係ない、とか言ってる場合じゃないね。ありがとう、サンタ!

習っている人が何人かいるバレエ教室の話、幼稚園からYと友達のKちゃんの話。
YのママがリクエストしてYのダーリンが電子ピアノを弾く。
ジャズのスタンダードナンバー。
優秀な歯科医でピアノも弾けて、パーティーでのホストぶりも良い感じで、良い人を見つけたね!Y!と嬉しくなる。
一緒に住んでいるYのママもさぞ安心したことだろう。

歯の話もいろいろ。
Yのダーリンは歯列矯正はやらないが、歯科ではかなり腕の良い人が担当するらしい。
カウンセリング受けてみよう。

気がつけば23時過ぎ。お開きとなる。
『檸檬屋新宿』に戻ったら朝までになりそうなので「やっぱりそちらには戻らず帰ります」と住枝さんに電話。

いやー、濃い一日だった!
2005年12月24日(土)

休日出勤,『Natural Beat』,『ボガルサ』忘年会in The black sheep


 2時過ぎと3時前にも彼から電話が入っていたのに気づかず寝ていた。
5時頃コートを脱いで、寝間着に着替えて布団に入る。今度は気持ち悪くて眠れない。

 ヘロヘロで休日出勤。

私の働いているビルは全館禁煙のはずだが誰かが煙草を吸っている。
臭いはすれど煙は見えず。
パーテーションで区切られた打合せコーナーで吸っているのか?

女性社員に「誰か煙草吸ってますね」というと鼻をクンクン。
「あ、臭いするかも」と言って小さな扇風機を回してくれる。うーむ。
今日だけだから仕方ないが、「禁煙オフィス」という約束で仕事を請けたのだから、こういうのは困る。

オフィスの出入りがカードキーなので皆でお昼に行くことになるが、皆さん喫煙者。
しかもオムレツの店に行くらしい。

 私は一人で大門駅近くのカフェ『Natural Beat』。全店禁煙で嬉しい。
トマト・クラムチャウダー・スープとライスパンとエスニック風ペンネとダージリン・ティーのセット880円。普通。

 彼がいろいろ大変。でもラブラブ。偉い人だ。二日酔い派遣社員の私とは違う。

 9月24日サンシャイン60展望台のライヴで知り合ったブルースハープ奏者のアニキが池袋の『The black sheep』に来るというので見に行く。
21時から24時まで3ステージやると聞いた。
23時頃行こうと思っていたら24時近くになってしまう。

煙草の煙もうもうで、ステージは佳境。ギネスを飲みながらライヴ鑑賞。
バンド『ボガルサ』のジャンルはジャイブといって、私は他のジャイブバンドを見たことがないから確かではないのだが、実はそれ程好きではない。
だからちょこっと見に来た。うまいとは思う。ハートもある。
観客も盛り上がっていたし、単なる私の好みの話だ。

終了後アニキとテッシンと少しお話。
2005年12月23日(金)

『コリヤン・テーブル』,『ジュンク堂書店 池袋本店』,『なすび』,気になる発言,目白の店


 ランチは『コリヤンテーブル』。
13時まで限定メニューのサイコロステーキ500円にしてみる。500円なりの味。

 これまで毎日20時まで残業して、明日は休日出勤するので、今日は定時に帰る。

 19時から『ジュンク堂書店池袋本店』の「JUNKU 連続トークセッション」で、『国家の自縛』(扶桑社)を出版した佐藤優さんが「外交と国益」をテーマに語る。

19時過ぎに着くと喫茶コーナーには「満席」の表示が出ているが「連れが先に来てるから」と言って無理矢理入れてもらう。
私の後に来た人は店の外に立って、漏れてくる佐藤さんの声を聞いていた。

プーチン来日で外務省大失敗の巻とか、ホリエモンと天皇制とか、「国体」と憲法とか、面白い話いろいろ。

 終了後、客席にいた宮崎学さんたちとご飯を食べよう、という話になる。
しかし連休前でどこも混んでて入れなさそう、とにかく寒い!と言って宮崎さんはタクシーに乗って帰ってしまう。

 では一人で目白『なすび』へ。

トラブル一件落着の会社について同僚が「落着しなかった場合、これを言ったら落着だろー、という話がありました」と言うので気になる。
「もしダメだったら、と思ってました。まずは(略)さんの対処の仕方が知りたかったから。」とか。

『なすび』に来て話そうよ、と思うが体調が悪いらしい。
どういうことか聞いてもなかなか教えてくれない。なんじゃそりゃ。
「たいしたことじゃない」
だったら教えてよ。
「言いかけてやめるのは良くないわ!」
と言って無理矢理聞き出す。

今度は同僚から「犯人は、だれ?」「(略)さんはなんて言い訳してたんですか?」と聞かれる。

言い訳は言い訳になってなかった。私がなめられただけ。言ってみただけ。
黙っていたらそのまま。「ふざけんな!」と言ったら「あ、じゃあ止め」みたいな。

 『なすび』では他のお客さんに何故『なすび』へ来るのか?と聞かれる。
「千秋さんが営業メールをくれるから。文化レベルが高いから。なんといっても安いから」と答える。
本日のお勘定1,200円也。すごい店だ。

嫌いな人の悪口大会など。

 24時ごろお店を出たら、先に帰ったIさんともう一人と会って、誘われてもう1軒。
終電まで。オジサマ二人にご馳走になる。

 彼とお話。ヘアスタイル相談。好みがあれば合わせようと思った。
褒められたことは覚えている。

しかし気がついたら5:00。コートも着たまま、マフラーもしたまま椅子で寝ていた。
ブルブル。
2005年12月22日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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