『Die Katze』,『おちゃのこ菜々』

 服のまま寝ていた。二日酔いというほどではない。

 お昼は『tea & wine Die Katze』でトマトとナスのスパゲティ。紅茶がついて850円。
店がタバコ臭い。
多分『女子十二楽坊』がかかっていた。男性客が「音量低くしてください」と言ったら
なんだかわからない程かすかな音になる。私は結構好きだったのだが。

 風邪は良くならないが、基本的に飲み会は断らない方針。
母に誘われて、東久留米でT叔父と3人で飲む。
母は「『ちょこちょこ』だっけ?3階の店よ」と言ったが『おちゃのこ菜々』だった。

近々従姉妹が結婚する。その披露宴に私を呼ぶとか呼ばないとかで一悶着あって、
結局欠員が出たので出席してくれないかという話。断る。

その従姉妹にあげる結婚祝のことでまた母がブーブー言ってるから「だったらあげなきゃいいじゃん」とT叔父と一緒に言う。
「私が言ってるのは礼儀の問題」と母。
「礼儀なんか期待しちゃダメなの」と私たち。

T叔父の次男も近く結婚する。
私と同じ年の長男は見合いがうまくいかず、ちょっと自信を失っているらしい。
「次が控えているのに」と母。T叔父にも頼まれて、私が説得することになる。
失恋直後の私が従兄弟に恋愛指南?よくわからんが、やる。

先日頼まれて買った舟越桂の写真集は母にプレゼントすることにした。
今日もご馳走してもらったし。

T叔父は新座に泊まる。私は池袋に帰る。
2003年10月22日(水)

『太子楼』,突破者恋愛塾,『檸檬屋新宿』

 咳。やはり風邪。休みたいけど休まない。遅刻もしない。

 『太子楼』のランチは880円。坦々麺、美味。今の職場界隈で1ヶ月、一番美味かった。
他のメニューも試してみよう。
同じ仕事をしているAさんが偶然同じテーブルになり、一緒に食べる。

 都内某所で宮崎学さんと、NANIOさん。
同時期に玉砕したはずのNANIOさんは意中の彼女とご飯を食べて来たとか。フン。
「桜井は幸せか不幸かって言ったら、不幸なのか?」と宮崎さん。
ううう。
「男の価値は別れた女の数で決まるんだよ。女だってそうさ」と宮崎さん。

「『女と別れたことが無い』っていう男の人もいるけど。宮崎さんは追い駆けられるばっかりなんですか?追い駆けて断られたり、関係が壊れて傷つくことはないんですか?」
「俺の場合は、まず男女の中になるだろ。で、女は放って置かれるわけだ。他に面白いことがいろいろあるから。そのうち他に男が出来て、別れざるをえなくなる。そうすると傷つくわけ。俺が悪かったんだなーと思う」

今回の私の「早過ぎる」失恋について。
「宮崎さんが私と同じようなシチュエーションだったら、やめときます?」
「当然やる」
「男はいいけど、女はダメなんですか?」
「いや、いいよ。」
「そうですよね!当然ですよね!ホラ、NANIOさん」
「だけど、常に最悪の事態を想定しなきゃダメだ」と宮崎さん。
「そうだよ」とNANIOさん。
「でも、言いたかったの。やってみたかったの!」と私。
「で、ダメだったんでしょう。普通そうでしょ」
「ううう。普通じゃないと思ったんだもん。面白がるかと思った」
「傷つくことを前提とするならいいけど、女の方が傷は大きいだろうね」と宮崎さん。

NANIOさんに聞く。
「もしも私が急にNANIOさんのこと好きになったらどうする?」
「ちゃんと考えるよ。でも、会ったばっかりの頃に言われたら『何だこの人、変な格好して』って引いたよ」

宮崎さんに聞く。
「男同士はずーっと友達なのに、何で女の人とは別れちゃうんですか?」
これは私が内縁夫と別れることになった時にも聞いたことがある。
「恨まれているケースはほとんどない。本当に困った時は相談にのるし。
子供がぐれた、とかさ。俺の子じゃないんだよ。『そんなの亭主に相談しろ』『ダメなのよ』とか言って。気心が知れてるからね」

そうなんだ。だったら私だって最悪の「これっきり」を想定しつつ「これから」の関係を模索すればいいのではないかしら。愛は減るもんじゃない。

宮崎さんが「傷つく」と言ったのも素敵だ。
やっぱり「全然平気、ハイ次の人」より、傷つく方が人間として深いと思う。
NANIOさんは心配してくれるけど、実はあまり傷ついてない私はもっとチャレンジングになって傷つくべきなのかもしれない。

 他にもいろいろ、久しぶりにお話できて楽しい。
カタログ校正の仕事の話、名原さんとの喧嘩、からゆきさん、東京新聞の宮崎さんの連載コラムのことなど。

「文章で感動を伝えること」についての話はものすごく面白かった。
私が宮崎さんと話した感動を書いても、それが人に正確に伝わるかはわからない。
伝わろうと伝わらなかろうと私の感動は薄れない。
それって私の感性が鈍いってことか?表現しきれないもどかしさは感じる。
「書ききれてない」と思うから書き続けられるんじゃないだろうか?

 宮崎さんは帰られて、NANIOさんと『檸檬屋新宿』。トークは続く。
途中NANIOさんが箸を投げる。
服が汚れてしまい、NANIOさんがジャーにおしぼりを突っ込んで拭いてくれた。
前もやられたような気がする。何の話してた時だっけ?
2003年10月21日(火)

喉痛,『Khana』

 喉が痛い。風邪か。

今の職場は雨漏り事件があって、湿気が多くて黴臭くて、快適とは言い難い。
天井には穴ぼこがあいていて、黒かびが発生している。
これから寒くなって閉め切ったら、身体に悪そう。

 最近オープンしたカレーの店『Khana』でキーマカレーとカボチャカレーのランチ。
あまり美味しくない。
男性客が「日本人だから冷たいとダメ。温めて」と言っていた。

 私が夕飯に作った炒め物の方が美味い。これはピーマンがいいものだったからだと思うけど。たまーにこういうこともある。
2003年10月20日(月)

欲求不満?,『どうぞご勝手に』

 今回の失恋では皆に「早すぎる」「段階踏まないと」「もっと引っ張らなくちゃ」
と言われるが、私は全くそう思わない。早くていけない理由がわからない。
時間をかければお互いを理解できるというものでもない。

引っ張るのは実は相手のためではなくて、自分が傷つくのが怖いからじゃないのか?
玉砕だって、引っ張ったって、10年付き合ったって、傷つく。

今回のアプローチ法にはお手本があった。お手本となった人に聞いてみた。
「好きな人に断られたり、関係が壊れたときに傷つかないんですか?」
「全然」
「私は傷つきました」
「一つに僕は結婚しているから、追い駆けたりしないんだよ。女性が嫌がることはしない。あと、男性と女性の違いもあるかもしれないね」
「そうかあ。違うのか。どうしたらいいんですかねえ」
「欲求不満なの?」
「へ?そうなの?私そういう感じ?」
「いや、わからない」

「欲求不満女」って、突きつけられると面喰うけど、そういうことだ。
惨めったらしいからやめよう。

私もお手本男性のように、好きなら「好き。遊ぼうよ」と言ってみて、
それでダメでも長続きしなくても、「全然傷つかない」と言えるように頑張ろうっと。
ダメージはそれ程大きくかった。震度4だし。暫くこのやり方でやってみようと思っている。
だけど、よくわからん。これは「欲求不満女」なのか?見苦しい?
私は「強くていい女」だと思うんだけど、ダメ?

 14日『なすび』で水元祐輔さんに詩集をもらった。
その中の『どうぞご勝手に』という一編が、私の今の気分に少し似ている。

『どうぞご勝手に
          女の子の自立を歌う』

あなたは好きなところへ行けばいい
あたしを捨てて好きな人のところへ行けばいい
勝手にしたらいい
行きつけの居酒屋にいたらいい
飲みつぶれて泣いていたらいい
いつまでもあたしは凹みはしない
いつまでもあたしは泣いたりしない
あたしはいつまでも責めたりはしない
あたしは束縛しないし、束縛されたくない

あたしは生き方を変えるつもりはないのだから
それがあたしの生きていく道だと思っているのだから
2003年10月19日(日)

『通し狂言 競伊勢物語』,オゴウチ家

 歌舞伎界の異端児猿之助の新たな挑戦は必ず見ると決めている。
でも今回はお金がないから、と思ったらe+で9,200円→8,200円。
1階12列目花道の左側のいい席で驚き。

121年振りの復活通し上演という『競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)』。
『ホネホネロック』みたいで面白い。
忠義の為に娘夫婦を殺してしまう苦悩とか、優男だと思ったら女で、いや実は男、みたいな騙し合いや、大立ち回りなど見所満載。
右近も頑張ってる。笑三郎はお琴も唄もうまくてビックリ。本当に彼の声なんだろうか。

 多分今年初めてのオゴウチ家。ミリバールの芋煮会に忘れられたので、忘れられないためには遊びに行かなきゃ。
Cは4歳になっていて、玄関のドアを開けてくれる。可愛い。運動会の話、幼稚園の歌など。

本日のメニューは豚肉サラダ、豚と切干大根の炒め物、茄子と赤い蒟蒻の煮物。
持って行ったお土産の白ワインは私が一人で飲んでしまう。

デザートは梨と林檎のゼリー。Cはお皿まで舐めていた。
お料理上手なお父さんで良かったね。

終電がなくなってしまい、タクシーで帰る。
2003年10月18日(土)

『だるま飯店』,『真希』,『velfarre』

 お昼に行った『だるま飯店』ではメジャーリーグ放映中。
サラリーマンが見ながら話しているので私もつい見てしまう。
9回の表だか裏だかで5対5、さーてどうなるか?というところで12:45連続テレビ小説になる。
悲鳴をあげるおじさんたち。「BS!!3番!!」と叫ぶがダメ。可笑しかった。

 19:15に六本木で、8月まで働いていた会社の人たちと待ち合わせ。15分以上遅刻。
5人で六本木交差点近くのそば屋『真希』。天婦羅そば。麺が太め。味は普通。
4人ともタバコを吸う。L字型の真中の席に座ってしまい失敗。煙かった。

4人のうち1人は、飲み会で話したことはあったが、その後会社ですれ違っても挨拶してくれないから嫌われているのかと思っていた。
今回セッティングしてくれたS君と仲がいいから来てくれたのだろうか。

 本日の『velfarre』は『Hawaiian Surf』というイベントで、大学ゼミの後輩Hさんが仕掛け人。
「フラダンスやウクレレバンドといった昼の世界と、アンダーグラウンドな夜の世界を両方1度に楽しめるという趣向」とのこと。
私はハワイアンにはそれほど興味はないが、誘われたので来てみた。

入って暫くするとフラダンスレッスンが始まる。参加してみる。ダンサーは皆日本人女性。
フラダンスは腹筋を使う踊りらしい。

フラダンスショウ。やはりダンサーは全員日本人女性。ハワイでは男は踊らないのか?
ウクレレバンドもいかさない日本人男性2人。ヴェルファーレには来なさそうな女性ファン数名がダンスフロアの中央で熱い視線を注ぎながら一緒に歌っている。
なかなか終わらない。

常連と思しきギャル軍団がワーワー騒ぎ始めるとウクレレバンドファンが睨みつける。
変なの。金曜日のヴェルファーレがこんなんでいいのか?

やっといつものヴェルファーレになって、ギャル軍団が跳ねている。
カッコわるーい。Hさんに「この後はずーっとこんな感じ?」と聞いたら「こんな感じです。後10分ぐらいでハワイから来たDJになります」と言われたが、10分間も耐えられず、出る。

皆はビリヤードに行くという。私は帰る。私を嫌っているのでは、と思う人も帰る。
霞ヶ関まで一緒でちょっと緊張した。松尾スズキのエッセイは面白い、と教えてくれた。
2003年10月17日(金)

愛の余震,『かこみ』,『夢・音楽館』

 昨日『ミリバール』のG君が「地震は4時ぐらいだった」と言い、私は「4時半ぐらいじゃない?」と言った。好きな人からのメールの受信時刻が16:22だったから。
ネットで調べたらまさに16:30だった。やっぱり私が揺らしたんだ。

一人でいると口ずさんでしまう歌。

愛したひとはあなただけ
わかっているのに
心の糸がむすべない ふたりは恋人
好きなのよ 好きなのよ
くちづけをしてほしかったの だけど
せつなくて涙が出てきちゃう
(『逢いたくて逢いたくて』作詩:岩谷時子)

その程度の悲しさ。
皆が「早すぎる」と言うけれど、早い展開のメリットは「傷が浅い」。

彼を知る人は私に「お薦めしない」と言ったけど、
私が知っているのは彼の素敵なところばっかり。嫌な思いはほとんど無い。

彼にとっても悪くはないと思う。
無条件に応援してくれる女がいる、というのは心強いのではないか?

そう思うと昨夜のI君には感謝してしまう。電話。
「昨日は来てくれてありがとうね」
「襲いかからんばかりで、ごめんなさい」
「あれはI君流に私を励ましてくれたんでしょう」
「そうだよ。桜井真理はもてる女なんだよ」

I君は本当にいい奴だ。友達は有難い。
私も好きな人にとってそういう存在になれれば、と願う。

 今の仕事を紹介してくれたAさんと、同じ仕事をしている女性2人と一緒にお昼。
『炭火焼 かこみ』。混んでいる。きりたんぽ鍋膳。豪華で美味しい。Aさんがご馳走してくれる。

ご馳走してくれたのには訳があって、クライアントに時給の値下げを要求されているとのこと。そうだったのか。私の能力が低いためではなく、予算の都合であることは理解できるがやはりショックだ。

私の方からはAさんに、校正料を合資会社マリバールに振り込んでもらうようお願い、了承。
マリバールは売上大幅アップだ。素晴らしい。

 NHK『夢・音楽館』の今週と来週のゲストは矢沢永吉。痺れる。
黒のタイトなノースリーブシャツに、光沢のあるグレーの細いパンツ。
50歳を超えてこの体型はすごい。
或いは赤いシャツに赤茶色か落ち着いたピンクに見えるスーツ。
こんなスーツが似合うオッサンが他にいるか?

「桃井さん、とってもいい。僕は個性って大事だと思うんですよ。ずっとそうあってほしいですね」
きゃー、永ちゃんにそんなことを言われている桃井かおり。いいなあいいなあ。

私の好きな人は「もし中山美穂に『付き合ってくれ』と言われても俺は付き合えない。
世界が違う。無理」と言ってた。私は「なんで?同じ人間じゃん。同じ表現者でしょ」と言った。
私と付き合おうとか付き合えないとかいう話をしている時の例えが中山美穂で、
久本まちゃみとか山田花子とかではなくて少し救われたような気がするが、
私は永ちゃんに「付き合ってくれ」と言われたら付き合う。
私の好きな人はヤザワと並べる男になれるところだったのに、残念なことだ。

私も、永ちゃんに向かって「私のやってきたことは間違ってなかった、と思うわ」と言える桃井かおりのような個性的な女にならなくちゃ。
2003年10月16日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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