『Sun Set Kiss』,愛の震度4,『ミリバール』

 8月まで豊洲の会社で同僚アルバイトだったKさんが、今日からまた同僚になった。
彼女は昨日念願の免許を取得したとのことで、お祝いにお昼をご馳走する。
『Sun Set Kiss』でパスタ。やっぱり強烈ニンニク。

 好きな人から音沙汰がないので、勝負に出る。仕事の合間にメール。

「私が『大好きで仲良くなって、楽しければいいじゃない』と言ったら
君は『そんなの軽すぎる』って言ったけど、私の愛は強くて大きいの。
あなたは完全に自由よ。やりたいことといい男道に励んでね。大好きです。」

すぐに返信が来た。怖くて、数分置いてから読む。

> お気持ちはわかりました。でも、今まで通りでいてください。ごめんなさい。

これ、彼からもらった初メール。眩暈。目の前真っ暗ってこういうのを言うのか。
座ったまま腰が抜けるような感覚。「このまま仕事なんかしてられるか」と胸が痛くなる。

ビルが揺れ出す。結構大きい地震だった。
私の心の衝撃より遥かに弱いが、お断りメール直後の震度4とはあまりのタイミングの良さ。
笑っちゃうほど悲しい。

「了解です。ショックで大地を揺らしてしまったわ。感じた?愛の動揺。応援する気持は変わらないから、大きくはばたいて下さい」とメール。

NANIOさんに電話。
「飲もうよ」
「いやあ、金ねえし、体調悪いし最悪。どうした?」
「玉砕よ!」
「俺だって玉砕だよ。とても出かけられる状態じゃない」
「そうか。さっき地震あったでしょ。あれ、私が揺らしたの」
「なんだそりゃ」
「ラブラブメールを送ったら、お断りメールが来て、ガーン!でグラグラグラ…」
「はえーんだよ!もっとあっためろよ」
「だってそれこそ明日死んじゃうかもしれないのに、グズグズしてられないよ」
「俺なんかなあ、2年かけて(どうでこうで)」
と、NANIOさんは人の失恋話を聞いて「元気になった」だと。

ゼミ仲間Fちゃんに電話。
「えー?随分早いねえ。怖がられたんじゃないの?今日ワイドショーで秋元奈緒美が15歳年下と結婚ってやってたけど、年下は相手にぶつかって来させるようにしないと。」

早いよなあ。一昨日Fちゃんに「気になる人と仲良くなれたの」って言ったばっかりだ。
Fちゃんは「駆けつけたい」と言ってくれたが、予定があって無理。

 一人で『ミリバール』。芋煮会のチラシを見つけたので見せてもらうと、「10月12日」。
「ひどーい!声かけてくれないなんて酷い酷い酷い。清野さん、また地震が起きて、電子レンジが落ちてくるよ。」
「いや、オゴウチ(とは清野さんは呼ばないけど)が『言っときます』って言ってたから」
オゴウチ君に電話、「ゴメンゴメン、忘れてました」
「なにー?!許さん!今夜もう一回地震が起きてレコードが降ってくるから気をつけて寝なさいよ」。

 ワインをボトルで頼んで、いろんな人に電話をかけて呼び出すも、断られる。
どうせまた地方出張で無理だろうと思いつつ、大学の同級生I君に電話。
もう22:30を過ぎているけど、成城学園にいるけど、汚い格好だけど、来てくれると言う。
有難い。

I君は左腕の骨を折って包帯で吊って現れた。転んだらしい。

今付き合っているロシア人女性と間もなく一緒に暮らすというI君。幸せでいいわね、フン。
プリクラ写真を見ると、とってもきれいな人だ。むかつく。

I君はもともとあまり飲めないし怪我しているのに「もう一本飲もう」と言う。
結局半分以上残してしまう。ケチな私は「勿体無いなあ。ここは奢るから家まで送ってね」と言って『ミリバール』を出る。

お店でも「俺明日7時に鶴見なんだ。一緒に泊まろうよ」とずーっと言ってたI君だが
路上で腕を引っ張られ、かつてない勢いで迫られる。怪我してるのにものすごい力。
「泊まらない」「無理強いはしない」「してるじゃん」「『従兄弟みたい』な存在だって、泊まったっていいじゃないか」

タクシーに乗る。
「I君をセクシーだと思う女性はいるだろうけど、私はエロスを感じない。だからイヤ」
って酷い事言ってるか?

こうして激しく迫られて私は、私の好きな人の戸惑いを実感する。
興味がない人に言い寄られるのは、気持のいいものではないんだろうなあ。
私とI君は20年来の友人で、何度も迫られ断っているけど関係は壊れていない。

だけど私の好きな人と私は、ほとんど何の絆も関係もない。引くのは無理ない。
それでも私に興味があれば始まったんだろう。いい感じだと思ったんだけどなあ。
あーあ、つまんない!
2003年10月15日(水)

慶応義塾大学病院,『ケララ』,『なすび』

 子宮ガン検査の結果が2回続けて「疑いあり」。心配するほどではないらしいが、面倒くさい。

 新宿御苑駅近くのインドカレー『ケララ』で500円カレーの日。
たまねぎとナンに髪の毛入り。ナンは半分食べちゃってたのだが、ひよこ豆のカレーとサラダとライスものったプレートごと作り直してくれる。食べきれず。

 9月24日の写真が届いているとのことで目白のバー『なすび』。
『太古八』の羽賀さんがセーター姿で飲んでいて驚く。作務衣以外の羽賀さんを見たのは初めて。

名原さんの話、好きな人の話など。
「もっといい男と付き合えよ」「『女と別れたことない』っていいだろ」と羽賀さん。素敵。
私が「羽賀さんは、いい男の中でも『別格』」と言ったら「そうかい。でもなんか『別格』はつまらないな」。
2003年10月14日(火)

「人生暇つぶし」お付き合い終了

名原さんとのやり取りを読んで心配メールいろいろ。

> おかしいわ、けっこう。この人。
> このまま本づくりは進めるの? そこまで心労かける必要あるのか、傍目からはちょっと??です
> いずれにせよ、自分の心と体を大事に。

とか

> 何事にも逃げずにぶつかっていこうとするまりちゃんの姿勢は私も大賛成だけど、彼
> らのようなひとに対しては専門家に任せるしかないと思うし、深追いするとかえって
> ケガするよ。
> どうしてもつきあわざるを得ないなら、極めてビジネスライクに淡々と接するしかな
> いんじゃないかな。

とか

> 僕はこうゆう人、嫌いです。
>
> もし桜井さんが共著を進めたいのであれば、
> 少し時間をおいてみる必要があると思います。
> それか、NANIOさんがおっしゃっているように
> 喧嘩本?(笑)名もなき二人の喧嘩本て考えように
> よっては新しいかもしれない(笑)

もはや喧嘩にもなってない。だめだこりゃ、って感じ。
一度始めたことだから責任持ってやり遂げたいと思っていたが、
共著の相手にコミュニケーション能力がなければ作品にはならない。
『ゆきゆきて、神軍』の奥崎謙三ぐらいぶっ壊れてればケガぐらいしてもいいけど、それほどでもない。

暫く放っておいた名原さんメールを読んでみた。
以下は7日のメール。7日は他に2通来て、そちらは6日と全く同じ内容だった。
興奮して送信ボタン何回も押しちゃったのか?

> 人生、暇つぶし。
> 2年と少しかな、最後の三ヶ月間は後味が悪かったがいろいろ面白かったゼ、良い暇
> つぶしが出来た。
>
> 作品は時期をずらし形を変えもっとおもしろくして、いずれ世に出す。
> その時御縁があったら、また。
>
> 君は損な性格だと思う。終わりに教訓を言う、もう若くは無いのだから酒と口は慎ん
> だほうが良い。
>
> おしまい。

最後が10日。「おしまい」じゃないのかよ。

> まだ解らぬのか!!、愚か者め。
> 世間は広い、早速素晴らしい人物に出会った。
> この件に関しては、いずれ何年か後に結果が出る。
> 自己批判しろ!!、ばか女。

嫌なこった!もうメールは読まない。
美味しいシラスと干物と静岡茶、本当にありがとうございました!!

読者の皆様、相当うっとうしかったでしょう?ゴメンナサイ。
私は今後もこの調子ですが、名原問題はこれにて終りとします。
2003年10月13日(月)

『ギャラリーSt.Ives』,『舟越桂 新作版画展』

 現代イギリス陶芸本の企画を一緒に進めているIさんから『カレン・マクドナルド作陶展』の案内があって『ギャラリー・セント・アイヴス』に行く。
18:00ぐらいまで作家のカレンさんがギャラリーにいるとのことで、是非会いたかった。

自由が丘駅から店までのバスがなかなか来ない。やっとバスに乗って、間もなく着くというところでIさんから「作家は次の予定があるので出ました」と電話。
ああ、もっと早く出かければ良かった。

ほとんど入れ違いでギャラリーに着く。作品はとても独創的な形。
可愛い色で女性が好きそう。どんな人が作っていたのか、会えずに残念。

軽く打ち合わせ。来年2月までに本を出版する予定は大幅に延期されることになる。
焦ることはない、いいものを作りましょう、と話す。

 母が渋谷Bunkamuraのザ・ミュージアムでやっている舟越桂展で3,800円のサイン本を買って来い、と言うのでBunkamura。
「ザ・ミュージアムってどこよ?1階?」
「知らないわよ、行けばわかるでしょ」
「正確にザ・ミュージアムなわけ?間違ってない?」
「間違ってないわよ。パンフを見ながら言ってんだから」
「何時までにいけばいいの?パンフに書いてないの?」
「書いてないわ。サイン会は3時から」

しかし、地下のザ・ミュージアムでは別の展覧会をやっていた。
舟越桂は『Bunkamuraギャラリー』。で、それはどこにあるの?時間は19:30まで。只今19:27。

走り回って見つけた。サイン会は終わっていたが3,800円のサイン本も売ってた。
会計を済ませてみると3,800円の本は2種類あった。母に電話をかけるが電波が悪い。
ギャラリーのスタッフに「ここは繋がり難いですよ」と言われるが、もう閉店時間を過ぎている。おまけにキャッチホンで待たされる。ムカツク。
「彫刻と、版画とどっちなの?」「え?聞こえない」という会話を3回繰り返して
彫刻の方に取り替える。もう!こんな重い本!

ギャラリーの人も私が殺気立っているので驚いたことだろう。

 私は舟越桂の名前は知らなかった。
母は「あんたの家にある、鈴木さんの版画に似てる」と言う。
ギャラリーに行く前に、ものすごく久し振りにゼミの後輩の鈴木玲子ちゃんに電話。
MARIBARにいくつか載ってる版画は、全て玲子ちゃんの作品だ。

「知ってますよー。有名ですもん。真理さんも絶対見たことありますよ。私の作品と似てるかなあ」
「あ、失礼だったらゴメン」
「いや、そうじゃなくて、船越さんに失礼かも」
お互いの近況を少し話す。
「真理さんのHP、暫く見てないんです。喧嘩ばっかりしてるから」
「相変わらずよ。きついよね。癒されたい人は見ちゃダメだわ」

確かに舟越桂の木彫りの作品は見たことがあった。でも全く興味なし。
版画も玲子ちゃんの作品の方が好きだ。

 帰りのJRでは「定期券とioカードは一緒に使えない、切符を買ってください」と言われてムカツク。そんなの不便じゃないか。

しかしなんで私は酷く苛ついているのだろうか。時々こういうことはある。
夜早めに寝る。
2003年10月12日(日)

好き好き

電脳キツネ目組のKMさんは名原さんとのやり取りを見て

> 人間を好きになったり嫌いになったりするのに、理由付け
> (分析)は後付のことで、気分や雰囲気が大きな原因である。
> と私は理解しています。だから人間関係は面白く、怖い面もあるの
> では。

という感想をくれた。全くそうかもしれないと思う。

8日に飲んだ時NANIOさんには「食べ物の好き嫌いを言うな」と言われたけど、
私の好きな人も好き嫌いがあって、これは問題なかった。

「嫌いな食べ物ある?」
「さっきも聞かれた」
「ごめーん、あと3回ぐらい聞くかも。教えて」
「○○と××と…。チーズが嫌いなんでしょ?」
「何で知ってんの?」
「言ってたじゃん」
ありゃりゃ。でも気にしないんだって。良かった。

OMさんには「『好き好き』って言わないでさりげなくしろ」って言われたけど、できなかった。これは問題だったかもしれない。

「じゃあ、これも言った?『好きなんです』」
「えー?!そうなの?やめといた方がいいよ」
「どうして?まずい?」
「いや、だって、(どうでこうで略)」
「付き合ってないといけないなら付き合おうよ」
「無理!」

無理かあ。無理なんだ。
「大好きで、仲良くなって、楽しければそれでいいじゃん」
「そんなの軽すぎる」
「ダメなの?なんで?」
「俺が中途半端だからかも」
「あなたは素敵よ」
「余裕ない」
「大丈夫。私が余裕しゃくしゃくだから。あなたにとって何が大切かはわかってる」
「面倒くさいんだよね」
「恋愛は面倒くさいよね。それが面白いんだけど。
でも私は結婚とか浮気がどうとか慰謝料とか言わないから面倒くさいことはないと思うけど」

こんなふうに迫っているところが既に面倒くさいか。
だけど明日死んじゃうかもしれないのに、好きな人に好きと言わずにいれようか。

ゆっくり人間関係作って、じっくり愛を育てて、は経験済み。
迷惑ならやめる。大好きなことには変わりはないけど、距離を保つ。
そういう関係も経験済み。同じことの繰り返しでは成長ないじゃない。
と言ってもこれは頭で考えていることで、
感情と身体は面倒くさいことになるのかもしれない。

別れ際「本当にありがとう」と彼は言ってくれた。
「じゃあお礼にチューして」
「えー?!いや、ここでは」

失敗。人がいっぱいるから?やっぱり私に興味無いってことかしら?
簡単にはいかないところが、ああ楽しい。
2003年10月11日(土)

呉(ウー)さんの厨房,「浪商のヤマモトじゃ!」プレミアムイベント,『EX'REALM』,池袋,男比べ

 今夜のパーティーは「黒」がテーマで、ドレスコードも「黒」。
私は黒い服はあまり持っていない。15年程前に買った『オゾン・コミュニティ』の裾の直径約1mのドレスにする。仕事には着て行けない。
激しく嵩のある、ドレスの裾を膨らませる下着(なんて言うんだっけ?)と共に旅行用バッグに入れて、めったに履かないちょっと踵の高い『オゾン・コミュニティ』の靴で出勤。難儀する。

 ランチは『呉(ウー)さんの厨房』。週に2回行くってことはお気に入りってことだ。
食後にゆっくりしていられる店でもないので、近くのビルの敷地で屋外読書。少し寒い。

 18:00まで仕事。18:00から始まっている渋谷公会堂で映画『浪商のヤマモトじゃ!』プレミアムイベント『捨て身の人生劇場!全国ツアー』に駆けつける。
『浪商のヤマモトじゃ!』の原作は山本集さんという元ヤクザの画家で、2002年9月28日関西突破塾でお話を聞いた。今日のイベントでは宮崎学さんとトークショウをやると聞いていた。

金曜日の新宿、渋谷を大きなバッグを抱えて慣れない靴で歩くのはしんどい。19:00頃着く。
映画の上映が始まっていた。高校生の山本集さん役が山本さんとそっくりで可笑しい。

20:00にはパーティー会場の原宿に行かなければならない。15分ほど映画を見て、トイレで着替える。渋谷公会堂のトイレは古い学校のトイレのようで、狭くて大変。
洗面台も昔ながらで、大きなバッグを置く場所もなく、化粧も苦労する。

上映の合間のトークショウが始まり、トイレでもアナウンスが聞こえるが宮崎さんの名前はなかった。不思議に思いながら会場を後にする。

パーティードレスで大きなバッグを抱えて歩くのもかっこ悪いけど、NHKホールの方から歩いていけば暗いし人も少ないし、平気。

 バンド『ナインアンダー』の松本ミヤコさんが誘ってくれた『TOKYO DESIGNERS BLACK produced by BLACK YAMAHA』というパーティー。会場の『EX'REALM』はナインアンダーのtomoさんが働くカフェ。
松本さんのお友達で『プロドットコム』というシルバーリング屋さんの松本恵子さんも一緒。

やっぱり皆黒。混んでいる。この混み様の中直径1mのドレスは迷惑だったかも。
しかし概ね好評で何人かに「素敵ですね」と声を掛けられる。良かった。

大学ゼミの後輩でパーティー仕掛け人のような仕事をしているHさんに遭遇。
この後も違うパーティーに顔を出すとのこと。

こういうパーティーの料理で美味しいものは食べたことが無いが、意外に美味しくて驚く。
tomoさんと店長の腕によるものらしい。普段の営業日にも来てみたい。

パーティー終了。店が明るくなるとナインアンダーのボーカルジャブロ君が片付けを手伝っていた。

 私はかなり酔っていて、あまり覚えていないが池袋でジャブロ君と二人で飲んで、いろいろな話をした。ものすごーく楽しかったことは覚えている。

 宮崎さんに会えなかったのは残念だが、楽しく忙しい一日だった。

宮崎さんと言えば、8日の日記に書き忘れたこと。
電脳キツネ目組のYさん、NANIOさん、OMさんに言った。
「名原さんが変な人で、おかしなことを言われるほど、宮崎さんはなんて素敵なんだろう、って思っちゃう。ああせいこうせい言わないし、とっても優しい。自慢話はあまりに豪快で、桁外れに面白い。
『桜井、それはやめとけ』と言われることはあるけど、それは私が『どうしたらいいでしょう?』って相談した時。
名原さんは私に『宮崎さん宮崎さん言わねえでもらいてえな』と言った。
宮崎さんは、私が『共著の魚屋さんがどうも軍国主義というか右翼っぽくて、なんか嫌なんです』と言ったら『いいじゃねえか、そんなの。俺は極道主義だ』。
この違い。ああ、宮崎さん!」
2003年10月10日(金)

『蔵』,サーバ復活

 ランチは和定食の『蔵』。大失敗。680円だけど汚くて作り置きを重ねてて、合宿所とか安宿風。カウンターの隅に座って、暗くてよく見えなかったが奥の方にゴキブリが死んでいたような気がする。

 昨日の夜からネット接続がダウンしていたが、プロバイダのIさんに問い合わせて2時間程で復活。女優冴島奈緒さんの日記をずーっと読んでしまう。面白い。
メールやらで4:00近く。明日大丈夫だろうか。
2003年10月09日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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