映画『ジャンダラ』,『檸檬屋新宿』,都内某所

 テアトル新宿は水曜日1,000円。「タイ王国最大のタブー、解禁」という触れ込みの官能文芸大作『ジャンダラ』を見る。これはやはりタイでは公開出来ないのだろうか?
痛々しくて私にとってはあまり官能的ではなかった。

人間関係が複雑で、かつ年齢によって役者が変わるのでよくわからないところもあるのだが、「呪われた子」と言われ激しく父を憎む息子ジャンダラ。
父と関係を持つ女と次々関係を持つ息子もまた…ってなんとなく『源氏物語』のような感じ?

本当は父と、従兄弟(実は異母兄弟)の間に出来たダウン症の子供を、ジャンダラと彼女の子供ということにするため、偽装結婚をする。
呪われた子だからダウン症、というのはどうなのか?思ったが、近親婚だからってことなのだろうか?
ラストの寂しすぎるジャンダラもまた、光源氏みたいだ。

 久しぶりに檸檬屋新宿。7、8人のお客さんがいて、住枝さんも元気そう。
元エスプレッソマシーンメーカー勤務のTさんが、檸檬屋に納入したエスプレッソマシーンでエスプレッソを入れてくれる。アイスクリームにエスプレッソをかけて出してくれ、美味しかった。

都内某所にいる宮崎学さんからお誘いがあって、そちらの店へ。電脳キツネ目組の人たち数名もいて、会社と闘っている組員の話、福岡の一家惨殺事件、イラク問題、国内政治、男女のタタカイについてなど。

イラクにどっかから持ち込んで隠しておいた大量破壊兵器を間もなく犬が見つけて、
日本から自衛隊が行って、結構な数死んで、総裁選は小泉再選で、ナショナリズムがワーッと盛り上がって、ああなってこうなって憲法改正まで行ってしまうかも、という話。

「死んだら盛り上がるの?『もうやめようよ』ってなるんじゃないんですか?」と私。
「そうじゃない。『もっと強くなきゃいかん』となるんだ」と宮崎さん。
そんなに他国民を殺したいか?自国民が死んでもいいのか?全くわからん。

組員ではないが、7千万の借金を抱えて困っている人の話を聞いて「どこにいくら借りてるの?銀行?そんなもの、踏みたおしゃあいいんだよ」といつもの宮崎節。
「え、でも先生、そういうわけには…」
「困ってんだろう?払わなきゃ困らない。殺されやしないよ、なあ」。
その人の会社は何とか持ちこたえて、黒字になっているらしい。
「従業員とか、取引先とか、払わないと死んじゃうかもしれないところには払ってやって、あとはうまいもんでも食えばいいんだよ」。
宮崎さん、素敵。

ご馳走になって、24時過ぎに店を出る。
『真理さんへ』直しが終わるまで飲みに行かない、とするべきかと思ったが全然無理。
そしてもう今年も半分終わっちゃって、どうしましょう。
宮崎さんに「桜井は『フリーライター』ってことになるのか?」と聞かれたが
「とんでもない、まだそんな風には名乗れません」。
毎日楽しくて、困る。
2003年07月02日(水)

映画『トーク・トゥー・ハー』,呑み食いBAR『夕焼けこやけ』

 寝不足と疲労でしんどいが銀座テアトルシネマ。映画の日で混んでるかと思ったがそうでもない。雨だから?

アルモドバル作品は大好きだ。ストーリーもいいが、色と家具のセンスにいつも目を奪われる。『トーク・トゥー・ハー』も良かった。病室さえ素敵。
ダンスも歌も効いてる。

(以下ネタばれ有り)

ただなあ、死なないで欲しかった。「彼女も死んだ」と聞いて絶望するならわかるが。
奇跡を信じて世話してたんじゃないのか?眠っている彼女が好きだったのか?
男心は複雑なのね。

 『真理さんへ』の原稿チェックが終わるまで飲み会は控えよう、と思った。
今日は疲れているし、映画の日だし一度断った。
だが飲み会の場所が池袋で、会社の同じチームの人全員が揃うと言う。

迷ったが結局『夕焼けこやけ』へ。入り口が小さな木戸だったり、凝ったらしい作りの空間だが、素敵ではない。アルモドバル映画の後は尚更辛く感じるセンス。

しかし「甘いものデータベース」のOさんお薦めのデザートはどれも美味しかった。

Yさんの彼女の話など。最近熱心にスポーツクラブに通っているのは、彼女が遊んでくれないから、と知る。

 雨の中びしょ濡れになって帰る。すぐ寝る。
2003年07月01日(火)

失敗

昨日、合宿から帰って早速お礼メールをくれた女子学生から、

> 何と言っていいか…、できましたらアフリカへ行ったというフリーフォトジャーナリス
> トの方を紹介していただけましたら嬉しいです。俳優養成講座のことはOさんに、教え
> ときますね。

というメールが来て衝撃を受ける。これは大失敗。
メールをくれたのは報道カメラマン志望のUさんで、私は女優志望のOさんと勘違いして返信してしまったのだった。

Uさんは、合宿のために作ったパワーポイントのファイルをNさんに忘れられて、
涙を流しつつセミナーハウスで作り直し、立派なプレゼンをした。
私はNさんに「先生酷い。トラウマになるよ」と言ったが、人のことを責められない。

私の学生時代を思い出す。「日本語表現論」の単位を落とした。納得できなかった。
大教室の授業だったが先生とはよく話していたし、成績もそれ程悪くなかったはず。
「先生、私の名前知ってますか?」と詰め寄ると「君は○○君だろう」と同じ高校出身の子の名前を言った。ショックだったし、非常に腹が立ったのを今でも覚えている。

私の勘違いも大変失礼なことだ。
慌ててお詫びメールを送る。こうなったら彼女の夢のためにできる限り力になるしかない。
2003年06月30日(月)

T大学文学部アジア文明学科東南アジア研究会ゼミ合宿2日目

 朝、何時から朝食で何時からゼミが始まるのか、知らされたのか聞いてないのかわからないくらい気持が悪い。少し吐く。
人に喝を入れるより寝ていたいがそういうわけにもいかず、頑張って朝食。
ヘロヘロでセミナー室へ。

 私自身のゼミ合宿でも発表の最中にかわるがわるトイレに駆け込んでいたことを思い出し苦笑。プレゼンを聞いているうちにだんだん元気が出てくる。
喝を入れられているのは私。

カレーとサラダのお昼をはさんでプレゼンは続く。
「野球とサッカー」「バンド」「サッカー」「T大学管弦楽団」「体育館・プールのアルバイト」「スロット」「タバコ」「ベトナム・カンボジア旅行」「居酒屋厨房アルバイト」「親睦旅行・大学祭」などなど。
傾向としては女子の発表がどれもきれいにまとまっていて、うまいと思った。

「喝入れ役」の講評と自身の話。まず私から。
「喝を入れるようなタイプでもないので、皆さんの話をじっくり聞こうと思って参加しました。楽しかったです。ありがとうございました。
質問は指されてからではなく、自分から手を上げてするようにして下さい。
私の大学時代ですが、私は大学に入ったとき友達を100人作ろう、と思っていました。数えたことはないですが。
これは内緒にしていましたが、ずっと銀座のクラブでアルバイトをしていました。バブルの頃で時給は2400円。おじさんは嫌いだったのですが、一緒に働いている専門学校の女の子たちと話すのが楽しかった。
あまり向いていないと思いましたが、会社を辞めて不思議な飲み屋で短期間働いた時は楽しかった。
今、会社を辞めて3年目ですので、今年は本を出して、何とか形にしたいと思っています。収入は激減しましたが、充実しています。」

夜の銀座のお仕事話はNさんやUさんは「そうだったの?」「本当かよ」と驚いてくれたが
学生は無反応。「是非質問して欲しい」と言ったけど、シーン。
寂しいなあ、と思ったら女子が一人手を上げてくれてホッとした。

私もちょっと準備不足。「友達100人作ろう」ではなくて「桜井真理を知らない学生はいない」と言われる存在になろう、だった。そんなの全然無理だったけど。

Uさんは中国に進出する企業のコンサル会社を立ち上げた。
「かっこよくて才能がある中国人男性を紹介して下さい」とお願いする。
「いっぱいいるよー」とのこと。ムフフ。

Mさんは学生時代芝居をやっていた。「芝居は半分体育会系、半分文化系」という話は面白かった。

「この夏何か資格をとろうと考えている」と言った学生に、皆一緒になって「そんなの意味ない、もう一度カンボジアに行って来い。資格なんかより面白い体験をするほうがよっぽど大事だ」とけしかける。
「え、そんな安易でいいんすか?」と戸惑うY君に喝入れ係全員で「いいんだよ!OK!大丈夫!」と声を揃える。さて、彼はどうするかな。

 バスでT大学に戻り、Nさんの研究室で反省会。お疲れのところ申し訳無いがまた二子玉川まで送ってもらう。車中でも学校のこと、ゼミのこと、4人で話す。
授業料が高いから当然なのかもしれないが大学もNさんも親切丁寧至れり尽せり、手取り足取りだと感じた。私たちの頃はもっとほっぽりぱなしだったような気がする。

しかしNさんは一人一人の学生のことをすごく考えてて良い先生だ。
集団行動が嫌いでいい加減なところも素敵。学生はもっとNさんを利用すればいいと思う。

2日間、面白かった。帰りのバスに乗り込むとき、一人に「お話伺えてとっても良かったです」と言われた。そう言ってくれる人が僅かでもいるのは非常に嬉しい。
秋にインドネシアゼミ旅行があるらしい。また混ぜてもらいたいぐらいだ。

夜には可愛らしいお礼メールが届く。早速彼女に役立ちそうな情報を返信。
この出会いが楽しい方向に広がっていけばと願いつつ。…しかしこれが大失敗。
寝不足と疲労が原因か?
続きは後日。
2003年06月29日(日)

T大学山中湖セミナーハウス

 大学ゼミの先輩Nさんが、神奈川県にあるT大学文学部アジア文明学科でゼミを持っており、ゼミ合宿に同行する。
12日の日記に書いたが、「学生に喝をいれて欲しい」とのこと。

人に喝を入れるからには遅刻などもってのほか。約束の13:00ギリギリに二子玉川駅に着く。
Nさんから「北口に集合」と聞いていたが、二子玉川駅に北口は見当たらず。
集合場所を間違えたかと思ったらNさん登場。
「いやー、皆時間どおりに集まるなんてすごいなあ」と感心している。
今回同じく「喝入れ係」に召集されたUさんとMさんに挨拶。
そこで二子玉川駅には北口はない、と知る。
「だってどこの駅にも北口ってありそうでしょう?」とNさん。なんて適当なんだ。

Nさんがお昼ご飯を買ったり、駐車場をぐるぐる、「間に合わないかもしれんなあ」。
Uさん、Mさんは「おいおい、頼むよー!」可笑しい。

最近取り替えたばかりというNさんの車のタイヤが妙な音を発したのは気になったが、
道は心配したほど混んでおらず、T大学着。
緑が多くて、広ーいキャンパス。土曜日だが結構人がいる。

Nさんの研究室で、学生がコーヒーを入れてくれる。
「ところでNさんは何を教えているんですか?」と今頃聞く私。
何のゼミなのかも知らないで来ているのだった。
昨日宮崎学さんにこの合宿の話をして、宮崎さんに聞かれて答えられなかった。
Nさんが文学部アジア文明学科のパンフレットを見せてくれる。楽しそうに出来ている。

T大学のバスで山中湖に大学が持つセミナーハウス。1時間あまりで到着。立派な施設だ。
T大学の授業料は私の出身大学の倍くらいらしい。

17:00過ぎからNさんの先輩で山梨県職員のTさんのお話。
山梨総合研究所に出向中に書いたレポートを中心に山梨県産ワインや印伝、織物などの地域産業再生のお話。興味深い。
夕食の時に「長野で康夫ちゃんがやろうとしていることに近いのでしょうか?」と聞いてみる。熱心に話して下さる。
Nさんが「Tさんは外見、語りともに地方公務員らしからぬ人」と言っていたが本当だ。

そして学生のプレゼンが始まる。それも「誰からやる?どうしようっか…」みたいな感じ。
今回は就職対策合宿で、一人持ち時間10分で「自分が大学入学後何をしてきたか」印象に残ったことをパワーポイントを用いて報告する、という課題。

東南アジア研究のゼミとあって、始めは「インドネシア取材旅行」、次は「サッカー」と続く。

Uさん、Mさんはプレゼンの仕方、話し方にもアドバイスをしている。厳しい指摘もする。私は簡単な質問とコメント程度。こんなのでいいのか?
学生からはあまり質問が出ない。仲間の報告なんだから、もっとあれこれ言って欲しい。

Nさんが何人かの学生のプレゼン資料を持って来ていなかったことが発覚。
ショックを受ける学生。「ごめんごめん」とNさん。
「そんなこともあるよ。まあ飲もう!」と私。

そして学生が作ったインドネシアの選挙レポート番組を見ながら、話しながら、3時過ぎまで飲んでいたらしい。
学生の報告で「インドネシアの選挙はバナナやパイナップルに穴をあける」と言うのを不思議に思ったが、識字率が低いために投票用紙の候補者を果物や野菜で表しているらしい。しかし、候補者より、好きなフルーツランキングになりそう。

私は質問されて以前働いていた会社について、など。
「真理さんの起こした会社って、どんなことやってるんですか」と聞かれると戸惑う。

セミナーハウスにはタオル・洗面道具などの備品はない。
私は寝間着を持ってこなかったので裸で寝るか、と思っていたが、酔払って服のまま寝てしまった。
2003年06月28日(土)

宮崎学講演会,『げんかや』,『HUB』

 会社を15:00で早退して都内某大学に宮崎学さんの講演を聴きに行く。
ぎりぎりに出たのに中央線が遅れて30分ほど遅刻してしまった、と思ったら看板に「18:00より」と書いてあって驚く。16:20からじゃないの??会場の教室も聞いていたのと違う。

探してみると聞いていた教室で講演はやっていた。テーマは「暴力と排除」。
学生でほぼ一杯。借金踏み倒し術など。大いに盛り上がってみんな笑っている。

看板が間違っていたわけではなく、宮崎さんの講演はなんと2コマ。
2コマ目は質疑応答かと思ったら「突破者入門」というテーマで宮崎さんのお話が続く。
贅沢な授業だ。私は大学時代こんなに面白い授業を受けたことはなかった。

「説教する人が一番嫌い」と言う宮崎さん。
「『けしからん』とか『許せない』とか説教する人は簡単に言うけれど、やくざが『許せない』と言ったらそれは『殺す』ということです」
女子が質問「今まで『許せない』と思った人はいますか?」答え「いません」。
男子の質問「孤独についてどう思いますか」
答え「一人が好き。人と一緒にいると気を使ってしまうから」。

 終了後宮崎さんを待っている間に派遣会社から電話。不採用。理由を聞く。
あまりはっきりしないが要するに他社の人に決まったらしい。
あーあ。「六本木のオフィスで六本木ヒルズの住民向けサイトの編集」、興味あったのに。
残念。しかし9:00出勤は辛いし、残業が多そうだから実は不採用でホッとした面もある。

 宮崎さんが「車に乗りたい人」と聞いてくれて、
大学手配のタクシーに電脳キツネ目組の人と同乗。
ドアが閉まってから、2コマ喋り続けてお疲れなのに乗り込んでしまって悪かったと気付く。
「お一人が好きなのにゴメンナサイ」と言ったら「いいえ」と笑う宮崎さん。

 新宿で私たちは降りて、キツネ目組の人たちと合流して晩御飯。
宮崎さんの講演料の一部で高田馬場の焼肉市場『げんかや』。異常なほど安い店。
食べる食べる。

イングリッシュパブ『HUB』でまたギネスをご馳走になって、終電で帰る。楽しかった!
2003年06月27日(金)

面接,豚肉のたっぷりにら添え

 檸檬屋新宿のBBSを見たら、私(「S井M理嬢」とある。)のことがまた「2ちゃんねる」に書き込まれているらしい。珍説。

 六本木の某社で面接。派遣会社の営業マンと、ZONE六本木ビルで待ち合わせ。
ここも一応六本木ヒルズの一角らしい。トイレ以外はきれいになっていた。
少し遅れるとのことで、1階THINK ZONEの東京ADDスタジオ展『地面』を覗く。普通。

 先方の偉い感じの人と、一緒に働くことになる女性と「顔合わせ」という名の「面接」。
取材の経験を聞かれる。面接管の女性は、取材で人に会うのが苦手らしい。
「へえー」と言ってしまう。
私は是非、というつもりだが先方はどうも私に興味が無さそう。
何も聞かないのも悪いから2、3質問してみるか、という感じ。

終了後営業マンに「どうでした?」と聞くと「緊張してたのか、ちょっと堅かったかなあ」。
始めからあんまりくだけた感じもどうかと思ったが、事前に聞いておけばよかった。
「どう思います?」「うーん、わっかんないですねぇ」こりゃ駄目かも。

 昨日だったかNHK『今夜もあなたのパートナー』で、ひとり分元気レシピ「豚肉のたっぷりにら添え」を紹介していて、美味しそうだった。
今日帰ったら丁度にらとにんじんが届いていた。
肉は一寸違うけど、HPに作り方が出ていたので作ってみる。
番組ではにらを1把全部使っていた。多すぎると思ったが全て入れてしまう。
あまり美味しく出来なくてがっかり。
2003年06月26日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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