東京地裁,映画『catch me if you can』『猟奇的な彼女』,『檸檬屋新宿』

 宮崎学さんの親友を殺した犯人の裁判で東京地裁。
傍聴は抽選で、12:30集合のところ12:45頃霞ヶ関駅に着く。
走って12:50の締め切りには間に合う。

前回は当り券を預けて会社に行ったが、今回は傍聴するつもり。
前回より競争率が高いが当り。

「桜井さん」と声を掛けられ、見ると前に働いていた会社のOさん。
「会社辞めたんです。司法試験に受かって、今度研修生になるんです。
今日は勉強のために来ました」
彼は抽選に外れたとのことで、宮崎さんが持っていた当り券をもらってあげる。
しかし電脳キツネ目組の人も何人か外れたと知ると
「僕は他の裁判を傍聴しますから」と当り券を返してくれた。

外れてがっかりしていたAさんに渡す。
Aさんは前回も傍聴していて、
彼女から「殺人事件の裁判は生々しい。壮絶な内容でした」と聞いていた。
私は刑事裁判の傍聴は初めて。
暴力団絡みの事件だからか手荷物検査、ボディチェックを経て法廷に入る。
傍聴人席の前には透明の衝立もある。

被告人は「交渉ごとの結果喧嘩になって、売り言葉に買い言葉の果てに殺した」と言い
交渉とは?の質問には答えない。刑について聞かれても「死刑の方が気が楽ですわ」。
宮崎さんが「やくざの裁判は、左翼の裁判とは全然違う。命がかかっている。覚悟が違う」
と言っていたのを思い出す。

前回供述調書を読んで、今回被告人質問して、次回は求刑、結審。
今日の裁判を見て「弁護士も検事も全然やる気ないね」と皆。

 Aさんや滋賀県から明日の最高裁判決のために上京したSさんたちと新宿。
皆はブラブラしてから檸檬屋に行くと言う。私は一人で映画。

『catch me if you can』面白かった。
『戦場のピアニスト』の時も思ったが、芸は身を助ける。
主人公の少年詐欺師は職人芸。いい話だった。
オープニングの影絵や衣装がおしゃれで小粋なのも良かった。

もう一本見ようと移動していたらAさんら一行に遭遇。
「これから檸檬屋に行くので、真理さんも後で絶対に来て下さいね!」とAさんに言われる。
檸檬屋は昨日も行ったし、一緒に飲みたくない人がいるから嫌だと言ったら
「私が盾になりますから」とAさん。迷う。

『猟奇的な彼女』はなんだかなあ、と思うところもあったが好き。
全然タイプが違うから比べるのも変だが、
どちらかと言えば『catch me if you can』よりも好き。

ゲロがリアル、と聞いていたが本当だった。
観客が「うげっ」っと悲鳴をあげるのが可笑しい。
ゲロまみれの男が「何とかしろ!」と言ってカツラをはずしたので、
昨夜の檸檬屋を思い出して笑った。

主人公の暴力女は正義感が強くて、礼儀知らずの若者や援助交際の男女を激しく糾弾する。
どっかの映画評で「日本であれをやったら殺されるかも」とあった。
そうかもしれない。
だから私は先程の映画館で本編上映中なのに携帯メールをチェックしていた前の席の女性に
エンドロールも終りの頃になってから「上映中にそれをやると迷惑ですよ」と耳打ちをした。
これが猟奇的な彼女だったら携帯を取り上げ
「あんたねえ!電源切りな!眩しくって迷惑なんだよ!」と叫ぶのだろう。

 Aさんから「私が守るから、是非来てください」と携帯メッセージも入っていたし、
滋賀から来ているSさんもいるし、せっかくなので檸檬屋新宿。
しかし、やっぱり非常に不快だった。

不快な人はAさんが「人のことはいいじゃないですか」と言っても
「桜井さん、あんたはどうしてこうなんや?あんたはこうせい」
と絡んでくる。言ってる内容はセクハラだったり、まるでとんちんかんな指摘だったり。
私が何を言っても「何バカな事言ってるんや、アホか」「アホな事を言うんじゃない」。
「それはこうこうこうに決まっとるやないけ」
という彼の話はほとんど的外れか酷いセクハラで聞くに堪えない。
会話が全く面白くないし、不愉快。

「桜井さん、男は出来たのか」
「教えない」
「どうしてや」
「答えたくないから」
「なぜ答えたくない」
「聞かれたくないから!」
テーブルの同じ側にKMさんをはさんで座って、KMさんに盾になってもらったが
大声で身を乗り出して絡んで来る。無視するほどしつこくなる。うんざり。

もう絶対この人とは同席しない。
次回は(ないと思うが)「私に話し掛けても私は一切何も喋りません」と言うつもり。
2003年03月26日(水)

寝坊,『ボスボラスハサン』,『檸檬屋新宿』

 寝坊ついでに確定申告発送作業、銀行に寄って午後出勤。
次は4月末までに「合資会社マリバール」の決算をしなければならない。

 電脳キツネ目組の掲示板で今日がNANIOさんの誕生日と知る。
そう言えば数日前にNANIOさんから「心理テストだょ」というメールがあっったが
返信していなかった。

心理テストには興味が無いし、転送すれば願い事が叶うとか転送しなければ不幸になるとか、
チェーンメールは大嫌い。
なので「お誕生日おめでとうございます。心理テストはせっかくですが削除!ゴメンナサイ。
それより誕生日の願い事は?」とメール。
「檸檬屋に今日連れてケー!」とのことで、割り勘(スミマセン)お誕生日パーティー。
件の心理テストによれば、私はNANIOさんのラッキーパーソンなんだそう。

「人間の盾」でイラクに行く人について地下鉄の中で議論。
NANIOさんは否定派。私は「いいんじゃないの」。

 檸檬屋新宿の下にある『ボスボラスハサン』はお気に入りのトルコ料理レストラン。
NANIOさんはトルコ料理は初めてらしい。気に入ってくれたようで良かった。

 檸檬屋新宿には、テレビマンのKさんと交通ジャーナリストの今井亮一さんが来ていた。
店主の住枝さんが「2人でパーティーなのか?」と笑う。

「レーダーおたく」という肩書きの名刺をくれた玲打計さんの髪の毛を見ていたら
「気になります?」と聞かれた。
「はい」と言ったら、ぱかっとカツラをはずして見せてくれた。
Kさんと私が「わからないもんだなあ」「わかりますよ」と言っていたら
何度もカツラを取ったり載せたりしてくれて大笑い。

昨年の私の誕生日は寂しかった。
NANIOさんも寂しそうだったが、少し気が紛れたとしたら良かった。
2003年03月25日(火)

確定申告

 税務署に電話して確定申告の不明な点を尋ねる。
「交通費の出ないアルバイトに行った場合の交通費は必要経費になるんですか?」
「なりません。給与の場合1,619,000円以下なら650,000円が控除されますので。」
「給与の他に原稿料がある場合は?」
「それは雑所得ですね。交通費は必要経費になります」
ここまでも質問の度に待たされる。
「用紙の何所に書くんですか」「インターネットの画面では何所になりますか」と聞いたら
「私はインターネットのことはわかりません」。

国税庁のHPを見ながら、3:00過ぎにやっと書類完成。
電話では「収支内訳書を添付して下さい」と言われたが、
その用紙は税務署に取りに行かなきゃいけないらしい。
HPには詳しい説明も無いし、たいした金額でもないので、省略。
さて印刷、と思ったらPCが固まる。やり直し。結局4:00過ぎまでかかる。

 アメリカの戦争に付き合うための税金など払いたくない!と思っていたら、
映画監督の高橋玄さんが
「今回の戦争で米国や米国大使館に抗議するのは的外れだ。日本ならば、国会議事堂を攻めるか、税金不払い運動を展開したほうが現実的である。俺は今年の税金は払わないことにした。会社員は米国の戦争に出費する日本政府に対する抗議として源泉徴収を拒否する決議を労働組合で起こせばいいのだ。デモ参加や署名活動など、情緒的な口実に過ぎない。そんなもので戦争が止まるわけがないだろう。人類史の中で署名が戦争を止めた事実があるかね。税金未払いは現実に自分の生活圏が脅かされる危険性もあるわけだが、そういうことこそが本当の闘いだ。」
と言っていて、素敵。
メール署名やデモに参加するぐらいの人数が
「戦争抗議のため自分の生活で可能な限りの日数税金を滞納します」
って宣言したらどうなるんだろう?
確定申告の期間中にキャンペーンやったら良かったかな。
2003年03月24日(月)

普通の日曜

 掃除、洗濯、日記、繕い物。
よく人に「その服作ったんですか」と聞かれるが、私は裁縫が苦手。
確定申告は進まず。

映画監督高橋玄さんの会員掲示板への会員投稿に、
「狂気も冒険もない奴の、普通の話なんか誰が聞くものか」
という立川談志の言葉が引用されていて、考える。

何事も無い日の日記を書くのはつまらない。後回し。
いろいろあった日の日記を書くのは楽しいけど、時間が無い。
だから溜まった日記を書く、普通の日曜日の日記はこんなのになる。
2003年03月23日(日)

『中國料理 北京』

 昨夜帰って寝て、明け方起きて日記。9:00から11:00までまた寝て、
お昼は会社の人たちと芝パークホテルの『中國料理 北京』。
週末・祝日食べ放題プラン、料理35種類で4,000円。

5人で私だけビールと紹興酒。W君は「ちょっともらっていいですか?」。
「いいよ」「もう少しもらってもいいですか」「いいけど」。
W君は「お金が」「昼間からは」とか言って、「酒、酒飲ませろ」と言う私に呆れていたのに。

とりあえず5,000円払って会計が済むと「桜井さん10,000円です」。
エェ?!1,200円だと思った紹興酒が3,500円になってる。レジに聞きに行く。
私の見間違いで、1,200円はグラスの料金、私が注文した「陳年8年」2合は3,500円だった。
「わかったけど、なんで1万なの?4,000円に3,500円でしょ」
「ビールが800円、サービス料と消費税で9千なんぼ」。そうか…。
しかし1万円か?W君には1杯奢りかい。まあいいか。
昨日の「庄や」は700円だったし、水曜日の「隠居邸」も1,000円。奢り奢られご馳走様。

Nさんの車で有楽町まで送ってもらって帰る。夕方また寝る。
21:00に起きて5:30まで日記、事務作業。
2003年03月22日(土)

『安田裁判の現在』集会,『庄や』

 オウム真理教の麻原彰晃の主任弁護人で、顧問会社に資産隠しを指南したとして
強制執行妨害罪に問われた安田好弘さんの論告求刑(2年)が昨日あって、
今日は文京区民センターにて『論告求刑にたちむかう! 安田裁判の現在(いま)』集会。
支援パーティーかと思っていたら、違った。18:00からだが着いたのは19:30。
『特捜検察の闇』などを書いたジャーナリストの魚住昭氏の講演の質問タイムが終わるところだった。

宮崎学さんを「兄弟」と呼ぶYさんは昨日の公判を傍聴して、
検察のあまりにもふざけた態度に傍聴人が詰め寄って
「どぅあー言うたってなあー、面白かったわー」。

『内部告発―権力者に弓を引いた三人の男たち』の著者今西憲之氏の話。
国民のヒーロー、正義の味方扱いされた中坊公平が住管(整理回収機構)を使ってやった悪事について。
安田さんの冤罪事件と、検察腐敗の内部告発を妨害するために逮捕された三井検事の事件の共通点など。

最後に安田弁護士の話。
昨日の検察側の論告求刑では「自己の刑責を全く顧みない被告人には、真摯な反省の態度は微塵も見られず」と罵倒されたらしいが「私は全く反省などしません」。会場笑い。

「論告を聞いて『勝てる』と思った。しかし裁判所を相手にしては勝つのは非常に困難。
最近の裁判所は債権者の立場に立とうとしている。経済的論理を追求する場となっている。
債権者に告げずに引越、転職したら強制執行妨害とされる。
そうであるならば私のやったことは有罪となるだろう。
今、年に3万人が自殺している。生命保険で借金を清算するための自殺が多い。
間もなく自殺で保険は降りなくなる。そうしたら人は犯罪に向かうしかなくなる」。
会場凍る。
しかし「共存共生を経済のみならず日常生活まで押し広げる。やっていく」
との言葉に会場大きな拍手。

一番驚いた話。論告求刑の昨日は開戦の日でもあった。
「私はある男のことを思い出しました。その男とは麻原彰晃であります。
1995年、弁護人として接見しました。
そのとき彼は『2003年、アメリカが戦争を始める』と言った。
『世界戦争になる。私は2003年の広島に行って見て来た。
アメリカが宗教戦争を始めていた』と語った。
私は笑いました。その話を聞いた3ヵ月後にイスラエルのラビン首相が暗殺されて
麻原は『これがハルマゲドンだ』と言った。
その時2003年をこのように言った評論家はいない。麻原はこの話を前からしていた。
これは洞察なのかひらめきなのかわからないが、当っている。
それを検察は『不安感を煽って醸成させて布教している"詐欺師"』と言った。
このこと一つをとっても名誉を回復されてしかるべき。
あれだけ多く罵られた人こそ復権しなければならない」

オウムがラビン首相暗殺を『ハルマゲドン』と言ったのは知っていた。
その時はなんて無茶苦茶なこじつけだ、と思った。
今、この話を聞いても麻原の名誉が回復されるべきとは考えないけど、
安田弁護士が事実を示して麻原の弁護をするのは当然の仕事だ。

そしてどの弁護士も嫌がった麻原の弁護を引き受けた安田弁護士を
「あの人は他の弁護士と全然違う!あんな弁護士はいないよ」と皆が言い、
応援するのも当たり前だ。
それ故権力に睨まれて嫌がらせを受けるのも覚悟の上で、本当に強い人だ。

安田裁判について詳しくはこちらを。
http://www.siri.co.jp/~koyanagi/diary.html

集会終了後、Yさんと、Yさんの友人で『泪の旅人〜ならず者出獄後記』という本を書いたたけもとのぶひろさんと、その本の編集者Sさんと『庄や』。
3人とも獄中経験があり、裁判、弁護士については豊富な経験をお持ちである。
Yさんとたけもとさんは声が大きく、関西弁でガンガン喋る。
そのたけもとさんに「あんた、よく飲むねえ」と言われる。
私が一番飲んだかもしれないが、払ったのは700円。ご馳走様でした。
2003年03月21日(金)

戦争、酒無し、やなこった!

 いきなりバクダッド攻撃?ってことはいっぱい人が死んだのではないかと、気分が悪くなる。
開戦前に「滅入るッ!!」とメールをくれた読者がいたが、本当にいやーな感じ。

私は小泉が「雰囲気で決める」とか言ってのらりくらりとして
「やっぱり日本は参戦できないような気がするんだよね」ぐらいでもいいと思っていた。
毅然となんかしなくていい。説明してくれなくてもいい。
日本が戦争をしないでくれたらそれでいいと思っていた。

でも始まってしまった。日本はアメリカ支持だが私は支持しない。
勝手にやってる戦争に気分を害されたくない。
だから戦争ネタのギャグに「不謹慎ですよね」と言った、会社で隣の席のW君に
「知るか!」と言ってしまう。

湾岸戦争の時に当時好きだった男が卒業旅行を取りやめた。
私は強い違和感を感じたのを思い出した。「私なら絶対行くのに」と思った。

犠牲になる人や破壊される街を思えば心が痛むが、
だからって私が謹慎しなくちゃいけない道理は無い。
戦時態勢になどなりたくない。

 戦時態勢とは関係ないが、W君と行く22日のお昼は「お酒は無しで」と言われて
「なにぃー?!」と言ってしまう。
「お金が…」と言うので「飲まない人に払わせたりしない。私は飲むよ」。
「昼間からは…」「休日の昼間から飲む酒ほどうまいものは無いじゃないか!」と呆れる。
気がつけば一緒に行く3人とも飲まない人。
楽しみにしていた『北京』だが、急に気分がしぼむ。
「桜井さん、ほんとにお酒が好きなんですね」とW君も呆れる。
おお、そうさ。酒無しの食事会なんて全く面白くない。考えられない。
飲みたくない人が飲まないのは結構だが何故「皆飲まない」などと提案するのだろう?
皆一緒が好きなのか?一人だけ酔払ってバカみたい?
結局もう一人、少し飲めるOさんが参加することになる。

夜、眠くてたまらないが3時過ぎまでニュースを見続ける。やっぱり戦時態勢かしら。
2003年03月20日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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