Diary of thirty one syllables DiaryINDEX|past|will
言い訳を演奏前から言い綴る鳴らしもしないでその見苦しさ
いろどりの良い実を見つけてうきうきと写真を撮れどそれが寄生果
訥々と三十一文字を綴りゆくそれが日記の代わりだと
空の色さほど変わらぬ青の色それ故にこそ人の記憶に
冬来たる床の下から底冷えてふかふか丸まる冬が来る
ごくごく容易い踏みにじるそこに転がる甲虫の気が付きもせずに足の下
新しい相棒が来る十年の年月伴うともがらの
旅立ちは晴れてぞ進むかき曇る白が灰色そして雨粒
江戸の町東京の町見比べて壊れて建てる繰り返しの街
身のうちに巣喰う蠢く赤黒い血溜まりに似た澱と澱みの
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