無責任賛歌
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| 2000年10月07日(土) |
V2/ムック『本多猪四郎全仕事』ほか |
映画『ちんちろまい』に、武田鉄矢が「山笠の神様! 西鉄ライオンズの奇跡! 福岡ダイエーホークスの奇跡! もう一度見せてくんしゃい!」と叫ぶシーンがある。 もちろん、ホークスの優勝は奇跡ではない。ミレニアムにON対決とは、天の配剤か、とニュースキャスターが語っているが、私にはこんな「出来過ぎ」はバカバカしい偶然にしか見えない。
私は、それほど感動していない。
博多の町の文化がこの数十年、いびつに変容していることを腹立たしく感じている私である(『ちんちろまい』が私にとって溜飲の下がる映画だったのは、その「変容」に真っ向から逆らい、伝統の正当性を宣言した映画だったからだ)。ホークスの存在も、生粋の博多っ子にとっては、『ちんちろまい』の「デジタルドンタク」と同じくらい、違和感のあるものだ。博多んもんの一徹さがアレには決定的に欠けている。 那珂川に飛びこむホークスファンの狂態を見ても、「この程度で浮かれ騒ぐとは博多っ子もレベルが落ちたなあ」と思ってしまう。どうせならもっとスケールのでかいバカをやれないものか。
休日出勤から帰って、部屋の片付け。本の山が何度も雪崩を起こし、途方に暮れるが、女房とヨシヒト嬢が練習から帰って来る頃までに、何とか歩ける空間だけは確保する。 ……帰宅した二人、酔っ払っている。焼き鳥屋で大いに盛り上ったらしい。 ヨシヒト嬢、普段の倍も饒舌。やたらと「ほ○」がどうのと危ない台詞が飛び交うが、その口跡を詳しく書いては(28文字削除)。何しろ酔ったときのヨシヒト嬢は(以下68文字削除)。
マンガ雑誌『名探偵に乾杯』読む。友人に勧められていたもので、何軒も本屋を探し回った挙句、やっと見つけたのが近所のコンビニだったという「灯台下暗し」そのまんまの経験をした。 しかし、内田康夫、倉知淳、二階堂黎人、泡坂妻夫と、それなりの作家の原作を揃えているが、いかんせんレディースの作家たちには荷が勝ちすぎている。コマ割りがみな少女マンガ風で工夫がなく、ミステリーの妙味を引き出せていない。これでは『ビィ・ストリート』の方が何倍も出来が上だ。 ムック『本多猪四郎全仕事』読む。『ゴジラ』シリーズのみが有名な監督だが一般映画も多く監督している。『鉄腕稲尾物語』なんて博多人には必見だろうが、いまだに未見。ホークス優勝にかこつけてどこかで上映会でもやらんか。
| 2000年10月06日(金) |
詳しくはコメディフォーラムを見てね |
今日の仕事は山登り。いやホント。 私もなんでこんな仕事があるのかよく分らん。しかも年に三回もあるのだ。 体重が半端でなくあるので、仕方なく杖をついて登るが、やはり股関節が笑う。 若い子には杖をついている姿自体が奇態なものに映るらしい。「その杖何ですか?」と聞くので、正直に「体が重いんだよ」と答えると笑われる。 ……なあに、後十年ちょっとの辛抱だ。その頃にはこの若い子たちも私と同じ目に合うようになるのだ。ブクブクと太り、汗まみれになるのだ。うひ、うひうひ。 ……陰険な私(^_^;)。 先日「死ぬまでカキまくります(絵を)」と言ってた子、今月の福岡ドームでのコミケにマンガを出すとか。一応、ヤオイは嫌いでオリジナル勝負、と言っているから、やる気はある子なのだろう(仲間内では「不思議ちゃん」と呼ばれているが(^_^;))。 「来ませんか」と誘われるが、さすがに四十が近いと足を踏み入れにくい。 特に地方だとプロ作家の同人誌なんてのもなかなか無いし。東京のマンガ専門店だと研究書も含めてほしい同人誌がゴロゴロしてるのになあ。
職場の女性が二人ほど産休を取るので、引継ぎ時の注意を受けるが、遠回しに「仕事の要領が悪い」旨のことを言われる。もちろん、要領よくやれば仕事を押しつけられるからしないのである。少なくとも嫌味を言うことが仕事をさせる手段になると考えている人間の手伝いをしてやるほど私はお人好しではない。 老若を問わず、人に仕事をさせるコツというのは、その人に任せた以上、どんなにその仕事ぶりが適当だったり下手糞だったりしても任せきることだ。そして失敗の責任は仕事を命じた自分が被る。それが「仕事」である。 もちろん、ウチの職場にこういう考え方をしている人間はいない。つまり、ウチの職場で「仕事」をしている人間はいない。要領も糞もあるか。 でも口先では「頑張りましょう!」と協力姿勢を見せる。……卑怯な私(^_^;)。
帰宅して新聞を見ると『ひょっこりひょうたん島』の記事が。懐かしく、オタクアミーゴスに感想を書きこみ、録画してあったビデオを見返す。 アニメでも人形劇でも昔はこういうミュージカルがたくさんあったのになあ。テンポはのろいがギャグそのものの過激さから、これが『サウスパーク』のルーツと見ることもできる。なぜNHKはこの路線を止めちゃったのか。ちょっと悲しい。
| 2000年10月05日(木) |
ちょっと浮気(?!)とSFJAPANと/『荒野のコーマス屋敷』(シルヴィア・ウォー)ほか |
昼、職場の女の子が食事を作ってくれる。
……言っとくけど不倫じゃないぞ。勘違いするなよ女房。
たまにこういうことがあるのだ。 おかずは麻婆豆腐に薄焼き卵、デザートに杏仁豆腐。 「薄焼き卵は自信作なんですけどぉ」と言うので食べてみると、これが本当に美味。ほんのりと甘味があるがしつこくなく、黄身と白身のバランスも絶妙。正直に感想を言うとすごく喜ぶ。更に食器を洗って返すと「ありがとうございますぅ!」と本気で感激される。 後片付けくらいやりますよ。一人暮し長かったし。大人の男は食器洗いなんかしない、という思い込みが強いのかなあ。博多はまだまだ男尊女卑か。
帰宅後、博多駅の紀伊國屋でまた本を買いこみ、マクドナルドで月見バーガーを食べながら『SF JAPAN』を読む。メインは筒井康隆の大傑作『大魔神』。ラストは前三作にも増して悲惨かつ美しい幕切れ。これが映画化されなかったと言うのは残念無念。徳間社長、死ぬ前にどうしてGOサインを出してくれなかった(T_T)。老けても筒井はまだまだ終わっちゃいないことを確認。 唐沢なをきのマンガ、どれだけ筒井作品を読んでるかと言うイヤらしいコンセブトだが面白い。オチが『到着』だよ『到着』! いやあ、さすがなをきさん、SFを知ってるなあ。……何のことかわからん人はもっとSFを読もう。 他にも諸星大二郎のインタビューだの夢枕獏の『闇狩り師』の新作だの、もう垂涎の一冊。メンバーのみんなも買わんかね?
シルヴィア・ウォー『荒野のコーマス屋敷』読む。 生きている人形、メニム一家シリーズの第2作。四十年間、正体を隠し通して来たメニムたちが、初めてコミュニケーションを交わすことになった人間、アルバートくん。これが、人はいいけどドジでノロマな役立たず……って「のび太」かい。彼は高速道路が敷設され屋敷を追い出されそうになるメニム一家のために立ち上がるのだが、作戦は当然のごとく失敗につぐ失敗。 更にアルバートくんはメニム家の長女ピルビームに惚れてしまい、果たして人間と人形の間に恋は成就するのか? というハラハラする展開になるが……。ユーモアとファンタジーとセンチメンタルが程よくミックスされた佳作。 マンガ、小畑健『ヒカルの碁』9巻。ヒカルと佐為の間にチラリと不協和音が見えてきたのが新展開の予兆か。いよいよ目が離せなくなってきた(ワクワク)。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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