溜まり溜まったものが ピーク
なんでこんなかなぁ・・・
『好き』といふ 言葉の意味は 今のあたしには 重過ぎて
口の中にも 胸の奥にも 仕舞っておくのは 精一杯
この口を飛び出して この胸を突き破って
この身体から出ていって
思うところに届いて欲しいのか どこかで迷子になってて欲しいのか
それさえも 重みに耐え兼ねてる 今のあたしには わからない
受け入れて欲しいのか ただ そこに居て欲しいのか
こんな あたしには
わからない
紙切れの山に埋もれて 窒息死しそうよ
このまま 此処に倒れ込んで 糸の切れた操り人形のように 動かなくなってしまっても
時間は流れ 事は進み
いつか あたしは腐って 誰の記憶からも消えてしまうの
でも ひとつだけ 望みが叶うなら 『あたし』という生き物が存在してたこと 大切なあの人にだけは 覚えててもらって…
背伸びをして
もっと 背伸びをして
涼しい顔で キミの前 通り過ぎたいよ
波打つ身体が 正直で
隠したい感情
いっきに飛び出しそうです
あたしの胸の内を うごめき廻って その動きを止めない 蟲がゐる
誰が 掴まえてくれるのか
誰が 殺してくれるのか
それともあたしが 殺らなきゃいけないのか
あたしに その 存在が 消せるのか
あたし自身に 自信がない
片方の爪先だけでは すまないところ
片脚だけでは 済まないところ
そのままどっぷり浸かって
もう 抜け出せないところ
どこまでも いつまでも 深水に はまって いってしまいそう…
キミが素直に
『好き』
と云えば
甘い蜜を与えてあげる
たったひとつの
キミの欲望を
溢れるほどに
満たしてあげる
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