MIKI.PRUNEの方丈日記
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これは、アレックス・シアラーさんが書いたもう1冊の本です。 「13カ月と・・・」の新刊案内にあったので、読んでみようと 思いました。
主人公ハリー・デクランドは、交通事故で突然死んでしまった 男の子です。 死者の国で知り合ったアーサーと、かつて自分の住んでいた 世界へ降りてきて、友達や家族に会う話です。 このハリーが家族に会う場面では、自分が死んでから残された 家族が、自分のことを思って悲しんでいる様子をみる。 幽霊となっている自分は、このとおり元気だから心配しないでと 呼びかけても、姿が見えないので思いが伝わらない。 しかも、姉のエギーとは喧嘩別れで家を出た後、交通事故に あってしまったのでお互い心残りがある。 ハリーは、全神経を集中させて鉛筆で筆談して姉エギーと 「ごめんね。許してくれる。」「もちろんよ。」といって 仲直りする。これには、じーんとくるものがある。
最後に よし。 大丈夫。 これでおしまい。今度こそほんとだ。気持ちは決まった。 行くよ。<彼方の青い世界>へ。 さよならママ、パパ、エギー。会いたいよう。みんな 愛してる。すごく愛してる。言葉じゃ言えないくらい 愛してる。 さあ、行こう。出発だ。ぼくの目の前には、青い大きな 海が広がってる。 行くよ。 中略 忘れないで、心配いらないってこと。大丈夫。 みんな平気だよ。 中略 それじゃあ。 幸運を祈っててね。
で、この物語は終わっています。
自分を思ってくれる家族は素晴らしい。 それに気がつかず、皆、生きている。
家族や自分を大切に思ってくれる人達は、かけがえのない 素晴らしい宝物です。
今日の一首
家族愛 気づかず暮らす 日常は 当然のごとく 通りすぎてく
優しさを 分け合いながら 生きて行く 少しでも多く 人のために
| 2003年08月03日(日) |
13カ月と13週と13日と満月の夜 |
これは、アレックス・シアラーさんが書いた小説です。 子供が読んでいたので、ちょっと拝借で読んでみる。 これが、なかなか面白い。 主人公カーリーは親友のような女きょうだいがほしいと思う、 素直ですぐ人のいうことを信じていまう12歳の女の子。 このカーリーは、転校生と仲良くなるが、この転校生の おばあさん(魔女)の話にだまされ、自分の体を盗まれてしまい、 魂は12歳なのに体はおばあさんになってしまう。 そして、老人ホームに入れられてしまうが、ここで出会った メレディス(魔女に体を奪われた女の子)とともに、 題名となった13カ月と13週と13日と満月の夜に 魔女の呪文を唱えて、2人とももとの姿を取り戻す話です。
魔女や妖怪など忘れていた世界を思い出させてくれる小説で、 最後は、2人が元に戻れるかハラハラ・ドキドキでしたが 久しぶりに楽しめた本だった。
今日の一首 夏休み 忘れかけてた 幼ない日 蘇えさせる 本と出会えて
今日、関東地方はようやく梅雨明けした。 この20年は、梅雨明けが5日ほど遅くなり7月25日が 梅雨明けの日となりつつあるそうだ。 私たちが、子供のころは7月20日ごろに梅雨明けしていた のだが、それにしても8月に入ってからは珍しい。 また、関東の梅雨明けは今年のように曇りベースで梅雨明け するのが、20年のデータから現れているそうです。
梅雨明けは、暑い太陽が覗き、カラッと晴れわたるのが それらしいと思うのだが・・・。 ともあれ、梅雨明けして良かった。
今日の一首
梅雨明けが 待ち遠しいと 思ってた こころに届く 梅雨明け宣言
夏休み3日目。今日は磐梯吾妻レイクラインを走る。 このラインは、名のとおり湖が見渡せる道路で、 途中に三湖パラダイスと呼ばれるパーキングがある。 桧原湖・小野川湖・秋元湖の3つの湖が1つの場所で 見渡せるビュー・ポイントです。 山々の間から顔をのぞかせ、緑と青い湖そして青い空は 見る人の心に安らぎを与えてくれます。 さらに、レイクラインを進むと中津川渓谷に降りられる レストハウスがある。ここに、車を止めて散策する。 木々の間を通りぬけ、チップの敷き詰められた遊歩道を 歩くこと約20分で、お目当ての中津川の川面に降り立つ ことが出来た。川を渡る風は、頬に優しくあたる。
その後、磐梯山噴火記念館や猪苗代湖などを見て 帰路につく。のんびりとした3日間はあっと言う間に 過ぎた。
今日の一首
木立抜け 渓谷向かう 遊歩道 涼風運ぶ 川のせせらぎ
ひっそりと 咲き匂う 山百合の 香りひかれて うつろう蝶よ
夏休み2日目。今日は五色沼を散策したり、桧原湖の 遊覧船に乗ったりした。 五色沼はエメラルド・グリーンのうつくしい沼。 娘いわく、「もっといろいろな色の沼があるのかと思った。」 確かに赤沼と言っても赤に染まっているのではない。 でも、森のなかに点在する沼を歩く。気持ちがいい。 又、遊覧船では磐梯山の噴火の様子や湖の出来た様子を 聴きながらの遊覧でのんびり楽しめた。
お昼の時に立ち寄ったお蕎麦屋さんは、喜多方の大和川酒造 敷地内にある「良志久庵」(ラクシアンと読む)の裏磐梯店。 蕎麦粉がたっぷりの本当の蕎麦という感じで、とても おいしかった。店の隣はパン工房「ささき亭」で、パンと コーヒーが味わえる。(店と店は行き交うことができる作り) 蕎麦が出来るまで、パン作りを見にいった娘はいつの間に 工房に入って、パン作りの手伝いをさせてもらう。 パンの生地をすばやく、型の中に入れる作業をさせてもらい、 オーブンに入れるまで。焼けるまでに時間がかかるので 焼きあがりは確認出来なかったが、貴重な体験をすることが 出来た。
ところで、泊まったペンションは五色沼へ歩いてゆける距離 あります。大人のためのプチホテルというだけあって子供は不可。 (うちの娘は子供なのに!?よく泊めてもらえたな) 食事は手作りオードブルからサラダ、海の幸の香りづけ、 メインのお肉は、米沢牛・前沢牛もしくは福島牛のいずれか。 デザートには、ケーキ・フルーツとコーヒーのフルコース。 全て奥さんの手料理だそうだ。 バックには、クラシックが流れていて至極贅沢な時間を過ごす。
2日目の晩は、今夜の状態だと蛍が見られるというので、暗く なるのを待って蛍狩りに出掛ける。居た居た蛍が乱舞というわけ には行かないが、何匹か光りながら飛ぶ蛍を見ることができた。 娘は、籠の中の蛍しか見たことがなく、実際に空を飛んでいる 蛍を見て、喜んでくれた。 又、帰るときにはご主人が私たちの部屋にきて、すずめのこどもを 見せてくれる。何故なら、私たちの部屋の出窓に花を置いたプランター が並んでいるのだが、そのプランターと出窓の淵の間にすずめの巣が あり、巣の中には2羽のすずめの子が住んでいるのだ。 すずめの子は、まだ目が開いておらず、その時から抱いてあげると 人になつくそうで、この場所で2年も巣作りしているそうです。 人になつくすずめには、びっくりです。
今日の一首
闇の夜に 小さく放つ ほたるの光 飛んで飛んでく 想い出のせて
今日から夏休みに入る。 初日の今日は、朝6時に家を出て、喜多方を目指す。 9時30分頃、喜多方に到着。 蔵のまちを散策する。
先ずは甲斐本家蔵座敷を見学。豪華な座敷は7年の 歳月を要し、外壁は黒漆喰で塗り込められ、この 黒漆喰が重厚な風格を漂わせいる。 座敷内部は、東京深川の木場から取り寄せたより すぐりの銘木・檜・紫檀・黒檀など使用している。 51畳の座敷は幕末に初代吉五郎が酒造りを始め、 3代目吉五郎が麺製造、製糸工場で財をなし、 4代目吉五郎が建てたものです。 書院や床の間は素晴らしいというしか表現が ありません。
次に大和川酒造北方風土館を見学。 寛政2年(1790)創業の大和川酒造の仕込み蔵を 案内の人の醸造過程や大和川の歴史など説明を聞きながら、 見てまわる。娘も醸造は米のきめの細かさで決まることや お酒を秤売りしていたこと、また、昔の酒瓶と今の酒瓶の 作り方、形の違いにびっくりしていた。
さて、喜多方といえばラーメン。佐野もラーメンで有名。 どちらがおいしいか食べ比べてみることにする。 入ったお店は、大和川酒造の案内の女性が教えてくれた あっさり味の「上海」というラーメン屋さんです。 スープは天然塩と2種類の醤油で仕上げているそうで、 あっさりしてとてもおいしかったです。 麺は佐野同様のちじれ面でチャーシューもやわらかく 昔ながらのラーメンといった仕上がりです。 この街で酒・ラーメンがおいしいのは、水がおいしいから なのだと思う。水だけ飲んでもとても柔らかな水でおいしい。
午後からは金忠(味噌・醤油)や小原酒造(ここは 醸造している時にクラシックを聴かせていることでも有名。 大吟醸交響曲蔵枠(クラシック)を買ってしまいました。 又、郊外に足を運び、赤レンガの建物で集落が形成されている 三津谷(みつや)に行く。
喜多方の蔵は、店がそのまま現在も使われていて、商売を しながら、観光客にも見せているのには驚いた。 そして、宿のある五色沼へ向かう。
今日の一首
蔵のまち 喜多方の街 訪ねれば 気さくな人々 息づく街よ
喜多方の 古い家並み 軒ならべ 旅人の思い ノスタルジア
今日は、1日スケジュールがビッシリ。
先ず、娘の定期検査のために病院へ行く。この病院は創立20周年の 県立の小児専門病院です。娘が1歳半から約2年入院し、それからは 外来に通院して約14年の歳月が流れた。娘はこの病院と共に 歩んできているのだなと思う。 高校に入ってからは薬も飲まず、血液検査を年3回(長期休暇)の時に 実施するだけとなった。むかしの娘を知っている先生や看護婦さんは 「めぐもこんなに大きくなったの!元気になって良かったね。」と言って くれる。親としては「みなさんのお蔭でこんなに元気になりました。」と 感謝しているのです。 本当にここの医療スタッフの懸命な処置と献身的な看護によって、 今の娘がいるのである。 だから、感謝・感謝!なのです。
午後は、先生・親・子の3者面談のために学校へ行く。担任の先生に お目にかかるのがはじめてなので、緊張する。 先生の自己紹介から始まり、学級の様子や子供たちの様子を話してくれる。 次に子供の学校での様子、クラブ活動について、家での勉強について話合う。 最後は、進路の確認と現状の成績を含め、今後の勉強の進め方について アドバイスを受ける。 民間企業の営業職で28歳まで働き、転職された方なので思ったより話易い 先生だった。担任が1年目というので学級活動や生徒指導にまだ手探りの 様子だったが、子供たちと一生懸命やっている印象だった。頑張ってほしい。 私は、やれやれ終わったという感じでした。
夜は伊勢崎市文化会館で行われた 山中千尋さんのコンサートに娘と聴き に行く。約500名のホールの前から5列目だったので、演奏者の様子が 近くで見ることができて、大変ラッキーでした。 山中さんは、小柄な人で腕も細いのに、パワフルに演奏する為、ピアノを弾く 時は筋肉(筋)が浮き出るのがはっきり見えました。 主にアルバム「When October Goes」からの演奏で、アンコール曲には 桐生出身の彼女らしくYagi Bushi でした。 ニューヨークでトリオを組んで演奏しているメンバーなので息もピッタリ。 心地よい、ひとときでした。
今日の一首
病院を わが家のように 歩いてる 父娘の姿 なんと不思議な
心地よき リズムを胸に 抱きつつ 家路に向かう 夏の夜の夢
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