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2003年12月16日(火) |
Do I need this? |
原因不明の発熱から1週間経ち、ようやく回復か。しかしこの調子だと、冬の間常に風をひいていそうだ。鍛えなおしだ。
完全夜型生活になっており、今日もやはり正午に起き、午後遅くに外出。ウォルマートに行った。今度は旅支度のため。といっても、結局買ったのは日用品とパジャマくらいで、今、旅に必要なのは物よりも情報であることを再確認。Bayでニワトリ型エッグクッカーを購入。京都のLoftで、このヒヨコタイプを買おうか買うまいか迷ったことを思い出す。結局、当時の経済状態では余裕がなく(ヒヨコ型エッグクッカーは\6,800だったと思う)諦めたのだった。必ずしも必要ではないが。どうしても目が離せないもの、強い印象を受けたもの、時間を置いてもまだ欲しいと思うものなら、買っても後悔はないだろうと判断。
ウォルマートにドン・チェリー氏が来店。サイン会なるものを開いていた。サインをもらい、握手をするにはおそらく30分以上とみられる行列に並ぶ必要があったので、少し考えたが断念。使い捨てカメラで写真を1枚撮った。
家に帰り話したところ、ルームメイトもジェイミーもびっくり。また、ニワトリエッグクッカーには興味を示してくれた模様。
それほど寒くない。午後は再度フリーウィリーを観てからバイトへ。それなりに忙しい。まさにbusiness is dyingという状況だった先週とは対照的。日本人の親子連れが来た。私の小さい頃とまるで同じ姿の女の子が。2つ目のオレンジジュースに和紙の傘をつけてあげたところ、「わー!すごーい!」という嬉しそうな声と、とびきりの笑顔を見せてくれた。喜んでもらえたようだ。私まで嬉しくなった。
ビクトリアパークでは屋外のアリーナがもう既にオープンしている。あさってあたりに行ってみよう。
帰り際に、少しキッチンとトラブルがあり、バスを逃してしまう。30分も同じ場所でとても待っていられないので、とりあえず歩く。雪に足跡をつけながら。かつて私を取り巻いてきた人々を思い出す。かつて傷つけた人々を思う。悔やむ。
自分がどう思われたいかより、結局自分がどう思いたいか。人と接する上で。
二日酔いで午後遅くまで頭痛が続く。バイトの関係で水曜はどうしても洗濯日となる。ついでに乾燥機でできるドライクリーニングとかもやっておいた。ルームメイトとほぼ入れ違いに外出。ウィリアムで遅い昼食。そのあとホワイトオークスへ、サイズ直しのため預けていたコートを取りに行く。
詩を英訳して友人に送ることを試みた。しかし自分の英語能力のせいか、言語の限界なのかは知らないが、簡単に訳しきれないことがわかり、しばし頭を抱えた。訳したい歌は、「背伸びしてもとおい月」。作者は分からない。添えられている絵は、動物の上に子供が立って向かって手を伸ばしている様子。絵の通り、背伸びしたところで、月に届くはずはない。しかしその直接的な意味以外に、頑張っても背伸びしてみても、手の届かない人や物事というのを想像せずにはいられない。そこに詩の伝えたいところがあるのだと私は解釈する。
それを訳そうとしたのだ。おそらく、日本語での背伸びが、必ずしも英語で2通りの意味を持つとは限らない。「背伸び」を直訳し、"stand on tiptoe " を使うと、本当につま先で立って背伸びしてみても月には届かない、当たり前だよ、と終わってしまう。また、"bite off more than one can chew" "try to do more than one is able to do" なんて言うと、背伸びという言葉が全く消えてしまい、本来隠れているはずの意味がむき出しになり、洗練からはほど遠くなる。込められた意味はそのままで、言語だけを変換することは容易ではないのだ。訳す作業というのを、学校でも独学でも真面目に取り組んだことがないため、なおさら。
結局、"the moon is above my reach, althoug I try to reach up." とか、手なのか足なのかを伸ばして(stretch)いる様子は辛うじて伝わる(と思いたい)単語を並べ、そこから月なのか人なのか想像が膨らめば、と読み手に完全に期待し、中途半端な訳を終えた。ちなみにメールに対する反応はない。へぼ詩と読み捨てられたか、やはり「届かない」人なのか。
12月に入ると、もう0度を越える日は少ないという。朝起きてすぐ窓に目を向けると、空中が真っ白で何も見えない。吹雪だ。午後にようやく落ち着いた頃外に出てみると、道路に積もっている雪は粉雪のように繊細で、わずかな光を反射して、いっそう純白の世界をいっそう輝かせる。普通の靴しかないので足元は凍えながらも、今度こそ冬だということを実感。油断していると、車で踏み固まった雪の上で転んだ。インサイドエッジ(スケートの走法)を思い出し少し筋肉を意識して歩く。
F氏とは連絡が取れず。というより珍しくメッセンジャーで時間が合わなかっただけ。どこに居るのだろうか。
予定通りの時間に起きる。アラームが鳴る直前に目が覚め、時計を見つめながら鳴るのを待っていたところ、鳴らなかった。おそらくこれが初めてではないと思われる。過失ではなかったことが証明された。昨夜の間にすっかり雪は積もったようだ。乱反射して輝く雪道を歩き、線路を抜け、ティムへ。目覚ましのコーヒーと、ボストンクリーム。家に戻り、F氏に電話したところ忙しいとのこと。1時間後に掛け直すように言われ、眠気が覚めないので75分ほど寝る。マカロニをゆでながら電話。やはり眠い。失礼なことをしてしまった。早めに家を出てメイソンへ。そろそろ冬支度と思っていたが、やはりまだ本格的な寒さには想像が及ばず、とりあえず何が必要かはっきりしてからと思い直し、モール内を少し歩いてからバスに乗り、バイトへ。あまりの眠気の立ちくらみのようなもので、まともに仕事ができるか心配だったが、忙しさからいつの間にかその心配も忘れていた。ようやく目が冴えてきたのが夜だった。急かされることはあっても、ミスらしいものは一つとしてなかったので、今がチャンスだと、調子に乗り、何も恐れずにMarikoさんに1月の連休の件をお願いした。二つ返事。
とにかく、めちゃくちゃな生活リズム、昼夜完全逆転の調整日ということで今日は久々に怠惰すぎる1日を過ごした。
有頂天になってる場合じゃないぞ。
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