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2003年07月02日(水) 繋がる

本日ようやくインターネット接続に成功。So-netのサポートセンターにFAXを送ったのだが数時間後に回答が来た。もっと早くやっていればよいものを。

今日は歯痛のためベッドに横たわることしかできず、その間、赤川次郎を1冊読みきり、ドイツ語のテキストを眺めたり、メルマガを整理したりと、比較的怠惰に過ごしてしまった。


2003年07月01日(火) 休日

Canada dayということ本日は祭日。

しかしいつもと同じ時刻に壁の向うでアラームが繰り返し鳴り、そしていつもと同じ時刻にルームメイトは出て行った。当然学校は休みのはずだが、しかしもしかすると、などとしばし考えてしまった。かといって確認の電話もする気にならず、ここ数日はなかなか疲れが取れない状態が続いており、目覚めは良いものではなかったので、再び寝ることにした。昼過ぎにようやく起きる。シャワーを浴びようとするが、浴槽がどういうわけかひどく汚れている。掃除しようとしたが、どうやら排水溝が詰まっていることに気付いた。

午後にルームメイトが帰宅するのとほぼ入れ替わりに外出。といっても近くのコンビニまで水分補給のためにジュースを数本買いに行っただけ。

夜に来客があるはずだったが、24時前の今になっても誰かが来そうな様子はない。22時ごろ、遠くで花火が上がるのをこの部屋の窓から見た。ルームメイトはすでにベランダで一人それを眺めていた(バスローブではなくTシャツで)。私も外へ出る。少しばかり日本を思い出したりもしていたが、色々考える間もなく、ちょっとした連発を最後に、花火は終わってしまったのである。この間のTOEFLテストの採点をしていた。私の採点結果を知らされる。重いため息。グラマーがほぼ満点だったのは予想していたとは
いえ、やはり聞き取れない、早く読めないという、未だに同じ問題を引きずっている事が大きな問題である。


2003年06月03日(火) (箇条書き)

午後はブラントフォードモールで靴を買う。トレイシーの店に行く途中でTim Hortonへ。ここの紅茶が一番美味しいことがわかる。ちょうどいい時間にトレイシーの店に到着。テレビを見たりしているうちに閉店。そのあと車でLoganのサッカーを見るためダウンタウン近くにある公園へ。少し寒かったが。終了後、遅めの夕食。レストランでラージサイズのサラダを注文したところ、十分過ぎるほどのラージサイズだった。これがカナダ。夜は大岡昇平訳のスタンダールを読むが、文章が難解。

心配おかけしましたことお詫び申し上げます。電話をありがとうございました。「普通に」話せなかったことが悔やまれますが、近いうちにまた再びお話できますように。


2003年05月16日(金) うつつ

5月だというのに。おそらく10度以下だったと思われる。冬と夏だけのカナダ。

朝からあいにくの雨。昨日からの体調不良がさらに悪化し、已む無く学校は欠席。それでもブラントフォードに戻る約束はやはり果たさねばという思いがありお昼前には重い体を無理に起こす。栄養食品を一口だけ口にしてから、アンドレアへのプレゼントを買うため近距離ながらバスを使ってGift of Artへ。昨日と同じ人がいた。デザイナーか。珍しく感じのよい男性。ピアノモチーフのメモパッドを購入。いったん部屋に戻ってから、すぐにバスターミナルへ。

途中でトランペットを演奏している老人を見かけた。一度目は、雨に濡れるであろうに、信号のすぐ下で「雨に唄えば」他、ミュージカル作品を軽快に演奏していた。二度目は場所を変えたようでマーケットプレイスの入り口のした。音色と、響きそのものが、このロンドンの町並みと驚くほどに馴染んでいたうえ、道行く人の表情も、演奏の前ではまた違ったものに見えた。私も真似したくなった。そう思っただけ。

音楽はいい。たとえ空気の汚れた街でも、たとえ天気が悪くても、気持ちを軽やかにしてくれる。

バスは苦手。たいていは眠ってしまうまでに時間がかかる。それまで、遠くを見る目で(本当に遠くを見ているのだが)窓の外を眺める。とくにこれといって珍しい景色でもない。こういう状況は考え事をせずにはいられないのだ。普段あえて考えないようなことを、無意識か意識的か、記憶から持ち出し、それを辿り、物語化したりしている。脳内で悲劇なり演じるのは、想像の自由は許されるとしても、かといって創造力の強化には決してならないのだから。単に、夢の続きだろう。


2003年05月09日(金) ホームシック

同じダウンタウンと呼ばれる地域とはいえ、ここはこんなにも居心地が良い。

ブラントフォード一時帰宅。途中バスの中で寝ていたが、気がつくと馴染みのある町並み。ほんの1週間離れていただけであるにもかかわらず、まるで1年ぶりに異国から故郷に帰りついたような感動だった。同時にものすごい安心感を覚えた。

ターミナルの外で、Ericの車を待つ。数分後道路の向こうの車から誰かが叫ぶ。車が、方向の関係なのか、まったく別のものに見えたので、私ではないだろうと思い、ふと目を遣っただけで、また視線を正面に戻した。“Maki!”二度目にして、確かに私を呼ぶ声だと気付く。車の窓から顔を出しているのはまさしくLogan。笑顔を隠しきれないまま道路を横断し、彼らの元へ。I missed you!!!互いに言葉を掛け合い再会を喜んだ。そしてさらなる安堵感。

一度トレイシーの店に戻る。アンドレアにも久々に会った。

ただのホームシックかと思っていた。しかし離れてみて初めて、どれだけ私の周りに居てくれた人たちが大切だったかに気付くことがある。どれだけの安息の中に生活していたかということがわかる。


それでも日曜日にはまた騒音とネオンの街ダウンタウン、ロンドンに戻らなければならないというのは億劫だが。しかし耐えてみせよう。


川村 |MAIL