地上懐想
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2001年02月01日(木) |
紅海−−祝福された海 |
最後に海を見たのは、もうずいぶん前になる。 エジプト・イスラエルの旅をした時。 出エジプトをたどる旅、ということで、シナイ半島の両側の海を見た。 アラビア湾(?)と、紅海と。
バスでカイロを出て、砂漠の風景がずっとつづいたあと、遠くにちらちらと群青色の水が見えてきた。 それがたぶんアラビア湾(地図が手元にないので湾名があやふや)。
昼食を取る時間でもあったので、レストランに入る前に浜辺まで行くことができた。 こんなにきれいな海が、と感嘆していたら、 沖縄からその旅行に参加していた方が 「沖縄の海もこんな感じですよ」と教えてくれた。
紅海はその翌日、シナイ山を降りてイスラエルへと向かう時に、 バスの中から見ることができた。 やはり砂漠の風景がつづいたあとに、いのちの源のように海があらわれた。 まさに「碧瀾」というべきか、見たこともないような色の海面と光。
祝福された海。 出エジプトをしたイスラエルの民も、あの海の輝きに喜びを見ただろうか。
いつか、あの輝く海の前に ずっと立ちつくしていたいものだと思う。
2002.9.4 記
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