貴方を忘れるのに 何年かかったか知れない
多分 自分の中の細胞が ごとごと 変わるくらいの
時間と労力
泣きつかれて眠ってしまうまで 眠りが覚めるまで
朝晩 朝晩 忘れる努力をしなくて済むように
忘れずに囚われるのは苦痛 けど 無理に忘れようとする方が辛くて
だけど 時間が経つのを見てるのも悲しくて
でも 気付けば静かに入れ替わっていた 私の中身と 脳に住む確かな ひとの
目に見えない 温もりと 命
君は一体何処に居るんだ
そうだ
貴方は言った 私の求める人など此処には居ないと
貴女は知った それは彼ではないのだと
僕は言った 全てが嘘なんだと
それでも 信じていると君が言った
本当の事は それぞれの胸の中にしかなくて 正しさなど誰にも決められない
負けは認めない 誰も勝者じゃない 凛として居たい
それでもまだ 貴方を想い出している 変わらない過去 消えていくもの 捕まらない 兎の肉 毛皮 爪
野性の 心
消えていく 涙
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