JERRY BEANS!!

2001年07月27日(金) 子供の顔

25日から、スイミングスクールの短期教室のバイトをしている。
子供相手の仕事だが、この仕事もかれこれ6年ほどやっている。

私が持つのは毎回1年生〜5年生くらいの小学生の場合が多い。
基本的には子供は嫌いじゃないけれど、年々、子供は生意気になる。
人が思うほど子供は「子供」ではない。誰しも自分が子供の頃の事を
覚えているとは思うけど、その時自分でも、自分の話した事や行動は、
しっかり覚えていたでしょう。つまりは、そう言う事なんだけど。

子供を見ていると、その子の両親や生活状況というのがとても滲み出てると
思う。愛されているかそうでは無いのか、何か家に問題があるのか、
そうでは無いのか。それは子供が小学生の段階(1年生で既に。)で、
見ていて感じるほどに、子供の性格に影響している。けっこう、コワイですよ。

愛情が足りてない子供ほど、相手にしてくれる人(この場合は担当の先生)
にまとわりつき、注意を引こうとする。何でも独占したがる。他の子供に
対して競争心が強く、勝っているかどうかを気にする。そのくせ消極的な
自分を、保護しようとし、新しい事に対する挑戦心が薄い。

肉体的な接触を求めがちな子供もいる。必要以上にすがり付いてきたり、
遊びの時間に、ぺたぺたとついて周る。…なんだか痛々しいが、
とてもうざったい存在でもある。

逆に、同じ世代の友達にすぐに打ち解けて笑う子供や、楽しそうにする
子供もいるし、そういう子は、ほとんどの場合、努力家で前向きで、
挑戦心もあり、何より何をやらせても、(それが出来ても出来なくても)
楽しそうなのが特徴だ。…子供は年々、生意気になると書いたが、個人差
も年々大きくなる。…愛情の貧富差なのだろうか。

子供は、子供だけど「子供」じゃない。ちゃんと意志と心を持った存在で、
オトナが思うより周りを見ているし、そうして近くにいる大人の思考を
真似して繰り返す習性もある。だから、子供の顔を見た後に、親の顔を
見ると、「やっぱりね」と思うのである。



2001年07月26日(木) 女の意思

女の子がコワイ理由は、いくつかある。

何か行動を起こす時、男の子はそれがやりたい事なのかどうかを
考えて行動する場合が多いけど、女の子は、その行動によって
“自分が他人にどう見られるか”を気にして、その結果の如何に
よって行動を起こすからだ。

それは必要以上にさらさらでつやのある髪や、不自然なほどに
磨かれた体の節々にもたいそう滲み出ていて、さぁ、私ってステキ
でしょう?って声が聞こえそうで、周りをとても意識しているのが
伝わるから時々ものすごくぞっとしてしまう。

女の人が社会的に自立して、認められるようにと周る社会が普通に
なってきた今日この頃だけど、それでも人の根底には「女はでしゃばっちゃ
いけない」とか、「女は男の三歩後ろで…」なんてのだって消えた
訳でもない。それは、多分みんな知ってる事だと思うけど。

何でも急に変わった制度など、過去に引きずられて、表向きな事柄が
変化したって、心の奥に刻まれた社会システムというのはそんなに
簡単には変わらない。それすらも変えようとしなければ変わらない
のもまた事実で、だけど過去に引きずられて干渉されるのもまた事実で、
そういうもののグルグルする中で私たちは生きていくのである。

女はきっと、男よりも迷いやすい生き物だから、だから余計にしっかり
意志をもつ努力をしていかなければならないのだと思う。



2001年07月20日(金) 男の使い道

私の知ってるある人は、カラッポの自分を埋める為に、男と寝る。
そのコは、今あるそのコは、全てがそれまで付き合った男の子の
断片で更生されていて、サッカー部の男と付き合えばサッカーを
詳しく知り、野球部の男と付き合えば、野球に詳しくなるような、
そんな女だった。

彼女の好きな物も、彼女の好みも、はたまた彼女は着る服の好み
まで、いつもその時付き合っている彼の好みで統一する。

私は彼女を怖いと思った。嫌いではないけど、とても怖かった。

彼女はカラッポの自分を埋める為だけに、男と付き合うから、
きっと本当は、ある程度好きでさえあれば、誰でもいいのだと思った。

私は、自分に足りない物を持ってる人が好きだから、誰かを好きに
なったら、その人を欲しいと思うし、それが私にとってのスキマをも
埋めてくれるのが気持ちよくて、だからその人と付き合って、
抱くのだけど、彼女には、何も、無いのだ。

スキマではなく、常に彼女はイレモノとして、男の好みに従事する
だけに過ぎない。彼女の大切な物って、一体何なんだろう…?

私は、彼女だけが好きな物があればいいと思った。それが彼女を
構築するといいと思った。だけど、今日も彼女は今の彼の好みを知る
努力に夢中で、相変わらずだ。話は四六時中その男の話で、彼女の
毎日は、彼にメールする事と、彼の電話を待つことに費やされていた。

そんな彼女を見て、心はやるせなく、身体には悲しみが滲んだ。
そこには、最近私が感じる、希薄な世の中の切れ端が見え隠れするような
気がして、乾燥してかさついた人の心が、また少し怖くなった。



2001年07月19日(木) シンショク

誰かと居ると、自分の生活リズムが崩れたり調子が狂ったりする。

それは家族でも恋人でもきっとそうで、その中から、
一緒に居てもそのずれの少ない場合が「楽」ということなんだと思う。

私と居る事で、本当の自分になれるなんて、言う程馬鹿ではないけれど、
もしそうだったら、きっとステキだとは思ったり、する。

そのうち空気みたいになって、居ても居なくても同じになっては
嫌だけど、隣にいて、同じ空間に二人で居ても、そのずれを意識しないで
居られるのなら、かなり素敵。

そうして精神を浸食しあわない二人で、もしくは家族で、
誰かと居られるほど、一人でも生きられるように、いたい。



2001年07月12日(木) サビシイヒト

本当にさびしいのは、一人で居る事では無くて、
都会の人ごみに紛れている時。

雑踏に居るだけで、こんなに、こんなに人がいるのに
誰も私を知らなくて、誰も何も気にしなくて、

ただ生きて歩くだけの機械みたいだから。

そんな人の一人一人にも考える事があって、
それぞれのドラマか何かがあって、ウキウキしたり沈んだり
怖がったりしているはずなのに、誰もそんなのを見せないで、

ポーカーフェイスで気取って歩くから。

それだけで嫌になって、立ちふさいで、耳も覆って何も聞こえないフリを
して、真っ直ぐ前だけ見るのに疲れて、こんなになってしまったのですか?

人を嫌いになるのはもう少し待って、小さな声を聞いて
耳を澄ませて、もう一度。

さびしいことを知ったら、人に優しくなれる。

大事にするから、一緒にいよう!



2001年07月10日(火) 愚鈍

昔から、自分の書く文章が嫌いだ。
昔から作文や文集に載せる文章を、書いてる時は酔いしれていて、
書き上がって印刷されたものを読み返しては、自分の愚鈍さが
目立って、どんくさくて、スマートでないからだ。

言いたい事があるのはいいけど、それが簡潔に伝えられない。
余計な飾りが多すぎてダメなんだ。

それで何が言いたいの?と、そう言われたら困ってしまうほどに
スマートでない自分の文章と、それを書かせる私の心。

いつも余計な事を思いすぎて、大事な事が書けない。

それは、そのまま伝えて私を知られるのが、怖いから。
私の中に何も無いのが怖いから。


それでも書くのを止めないのは、そう言う自分をもっと知らなきゃ、
どこにも行き場が無くなるからだ。

こんな自分だけど、もっと知らなきゃいけない。
そうして、もっと愛されたいから。

正直に言ってしまえば、そういう自分が寂しいからだ。
思っている事、もっともっと吐き出して、素直になれるといい。
そういう人に憧れている。



2001年07月08日(日) 一番冷たい

先日、妹の進学の事で、家族でもめてしまった。

と言うのも、それは、彼女が今行っている短大を辞めて、今年受験を
しなおす、ということで新潟に帰ってきていたのに、その舌の根も乾かぬ
うちから、基本的生活習慣を無視した乱れぶりを見せてしまった事に
始まった。ざっと二週間くらいだっただろうか。母親は見てみぬフリで
眼をつぶって、我慢をしていた。兄は、文句を言いつつ、心配していた。

私は、ずっとこのままなら、どうせ受験も失敗するから、その時まで
放っておこうと思って何も言わなかった。

私は、何でも、自分で経験しないと本当には理解できないと思っているので、
周りの人がどうであっても、忠告や注意をしない人だ。

今していることの結果は、本人がそのうちいやと言う程知るだろうから、
私があえて忠告したところで、現時点では余計なお世話に決まってる、
と、私だったら思うからだ。

人にされたらいやな事は、人にしない、というのが信条なので、
当然私はあんまり意見をしない。大事だと思ったら本人から聞きに来る
べきだし、そのうち他の人が注意してきっと知るだろうと思ったからだ。

しかし、妹の生活態度について問題になった時、私は言われてしまったのだ!

「あなたは、本当に冷たい人間だわ。転ばぬ先の杖ではないけど、
 この子がダメになって行くのを、どうして注意もしないで見ていられるの?
 確かにあなたまで彼女を虐げるようだったなら、彼女は逃げ場が無くなる
 かもしれないけど、そうやって甘やかすのは、本当には彼女を心配して
 いないからなんじゃないの?」

私は、妹が受験に成功しようと失敗しようと、変わらずやっぱり愛して
いると思うけど。本当は、私が一番冷たいのだろうか?

兄は、よく怒る。彼女を泣かす。けれど、それは心配しているからだ。
彼女の学費も、半分は負担するから、行きたいところを受験させて
やろうと最初に言ったのも、彼だ。

母は、一度決めた道をまっとうするべきだと言った。それも、意志の弱い
妹を心配したから、言った言葉だった。心配だから、やはり怒る。

私は、全く怒らない。だって、どうでもいいんだもの。なんだっていいから、
本人が好きなようにしてくれて、幸せを感じてくれたらそれでいいのだ。
無理に頑張れなんて言わないし、そのままで別に構わない。

頑張る人には応援するし、出来るだけの援助もするけど、それはあくまでも
“努力する人”に対してだ。だから、私は兄を好きだ。

だから、私は一番冷たいのだそうだ。そうだね、そうかも。
だけど、多分これで良い。役割分担はOK。

私はこんな家族がわりかし気に入っている。こういうところ、
きっと私が一番父に似ているんだと思う。

泣く人を放って置けないところも、おせっかいで甘やかしで、本当は
冷たいところもだ。

そうして、兄の怒りっぽいところも、父に似ていると更に思う。
父親が死別してしまった事は悲しいが、そうだからこそ残った家族で
できる事をやっていこうとしているこの家族が、私は好きだ。
あの頃に比べて、みんな強くなったなって思う。

心配事は、確実に減っている。あとは、妹だけだ。

私は確かに冷たいが、それでも、愛する気持ちは同じだと信じている。
それが、家族なのだということも。



2001年07月06日(金) ありがとう

ありがとう、こんな私の文章、読んでくれて。
ありがとう、私の名前を呼んでくれて。
ありがとう、電話かけてくれて。

ありがとう、こんな私と付き合ってくれて。

たくさん、たくさん、そう思う。ただ、そんな気持ちは
いつだって、言葉にしたら軽くて消えてしまいそうだから、
こっそり思うだけにしておくわ。

何度か書いた手紙も出せないままで、何度も読み返して
書き直しては捨てたもの。

本当は、いつも泣き事ばかり言っている私を、知ってるのは、
私を愛してくれた人。…ありがとう! 私を愛してくれて。

もしも彼らがこの文を読まなくても関係ないよ。私はいつでも思うから。
そうして多分、伝えているから。

ありがとう、こんな私を許してくれて。
それだけでHAPPYになれます。

君はいつも泣き虫の相手で疲れたでしょう?だからごめんね。
ありがとう!

その分頑張って笑うわ。ありがとう!!×××!



2001年07月05日(木) 半径3メートル

自分を中心に半径3メートル。
それが、私が気を付けてあげられる範囲の最大限。

とりあえず最初は自分。自分の幸せと自分の満足感が最重要事項。
これが満たされると次へ移行する。

今度は自分の周りの人。近い人。大事な人。
そう言う人が満たされたら、それから、あんまり関係ない人や
社会情勢なんかを気にしたりしてもいいかな、という感じ。

見返りを求めないのが愛だと良くいうけれど、果たして本当に
そうだろうか。愛なんて聞こえは良いけど、ひょっとすると
共依存の集大成の別名かも知れない。

私は自分が幸せでもないのに、誰かを幸せにしてあげられるとか
そんなオコガマシイ事を言いたい訳では無いから。

ただ、自分がまず満足する為に誰かと居るだけなんだ。

私が彼を好きで、彼も私を好きだと言ってくれるなら、それで私は
幸せだ。私が好きな人が、幸せになってくれたら幸せだ。

それは確か。だから、この気持ちに愛とか名前を付けたりしない。
ただ、側にいてくれてありがとうと思う。その範囲が、直径6メートル
あるだけで、私は幸せ。ありがとう。




2001年07月03日(火) キレイゴト

キレイな言葉はいくつもあるし、キレイな言葉で真実を
濁す事なんて割と簡単だ。結果が良くても悪くても、返事は
ふたつ、用意されていて、その場に似合う言葉がいつでも
吐き出されるからだ。人はわりかしナルシストで、だから
みんな長生きして行く訳なんだ。

テレビの中の2時間ドラマよりも辛辣で退屈。

事実はいつでもこんなんで、そんなにたくさんの起伏がある
訳でもなくて、だからみんなドラマを作りたがる。
単純な毎日を、普通に受け止めない。

私もそうだけど、奇麗事で終わらせればあとの心が痛まないから。

だけど、そんな言葉で飾りをつければ、自分の心の中身は
スッキリするというのだろうか。ドラマや作り物の世界が提供
するストーリーは、全て自分以外のリアルじゃないもの。
なのにそれに沿った行動に自分を似せて、それで満足するのは
なんで?

そんなものの為に生きているのだと思いたくは無い。
ただそこにある物をそこにある通りに受け止められたら、
それが汚くてもみっともなくても、誰も見ていなくても、いい。

誰かの為に生きるわけじゃないからだ。

他の人に評価される為でも、言いなりになるためでも、
お話しを作るためでもないことを確かめたいから、怒って、泣いて、
好きなようにする。そうでありたい。そうでありたい。
泣く人がいると、また思う。それでいいと、こっそり思って
また文を書きつづける。



2001年07月02日(月) 思い出の欠片

彼の部屋に行った。
寝てるから、起こさないようにそっと隣に転がって
真っ白で、暗闇で灰色に見える天井を見つめて、ふと、思った。

前に付き合ってた彼の所に、夜中、車で1時間かけて会いに行った事。

やっぱりこっそり隣に眠った。彼は、寝てても私が隣に来ると、
すぐに気付いて、横向きのまま私を抱きしめる。
翌朝になっても覚えていない行動だけど、それがかえって嬉しい事を
私は知っている。…そういうことを、思い出す。
抱きしめる腕の感触とか、目を開ける瞬間の重そうなまぶたとか。

今の彼は、私が見つめるとビックリして起きる。
寝ているあいだに、いつの間にか離れてたりする。
夜中に起きて台所でタバコを吸ってたりする。

「思い出というのは、いつでも、時が経つほどキレイに心に映るから…」

だから、思い出は“思い出”なのだけど。

勿論、思い出の中のあなたは楽しそうに笑う。
今でも私を哀しくさせるのだけど、そういうあなたの笑顔は、
その頃の私の笑顔と一緒に、そこで幸せな“思い出”でいてね。
そうして覚めない夢のような、優しい欠片で私をたまに助けてくれる。

ちょっとくさいけど。そういうふうに自分に言って聞かせる。
そうして、とりあえず

前へ…。



2001年07月01日(日) 努力と涙

感動すると涙は出る。

だけど、本当の涙の価値は、自分の努力で、自分の為に流すものだと
私は思う。…感動って、与えられるものじゃなくて、自分の中から
湧き出るものだから。だから、努力の無い人の流す涙は、ただ
自分の心を、他に支配されているだけに過ぎないのだと思う。

そんな簡単に流れるものに、簡単に心が動かされないように。

自分で切り開く努力を。

…そんな涙を流せるような、道を歩いていたい。


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