一橋的雑記所

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2005年05月02日(月) ごきげんご無沙汰ようー(パクリ)。

……と。
久々にエンピツの方も開いてみた。
胡乱が枕詞の一橋。にて御座いますです。
皆さま、ごきげんやう(平伏)。

ちなみにタイトルのご挨拶は。
我が友紀州さんからのパクリ(どうでもいい)。

しかし。
5月ですかー。
月日の経つのは早いもんですねー。

季節としては己。
この頃合とか秋とかが好きで。
何がってえと、空の色が。
特に日暮れ方の空が。

今日は。
無理矢理もぎ取った(笑)三連休の最終日。
福岡での某所チャットオフ会から昨夜帰宅して。
紀州さんに泊まって貰ってまったりとお土産を仕分けしたりとか。
朝寝坊してお昼は近所のモスで期間限定メニュー食べたりとか。
お散歩がてら近くの百貨店に出掛けて本屋で馬鹿買いしてみたりとか。
紀州さんをバス停で見送った後、数週間ぶりにお部屋掃除して。
炬燵布団を上げてみたりとか日が暮れる前に麦酒飲んでみたりとか。
暖かくなって陽も長くなってきたので。
流しの電気だけつけて一服しながら買って来た漫画読んだりとか。
そんな感じで本当に。
久々に休日らしい休日を過ごしてみたりしていたのです。

己的ねぐらは。
西向きのベランダ掃き出しが唯一の採光窓なもんで。
夏場は暑いこと請け合いなのですが。
眺めだけは素晴らしく良くって。
遠くに輝く海の水面とか。
その向こうに横たわる淡路島とか。
六甲山のなだらかな稜線だとか。
その向こうに消えてゆく幾つもの飛行機雲だとか。
真っ赤に燃えた真ん丸な夕陽がゆっくり落ちて行く姿だとか。
少しずつ増えてゆく街の灯りのゆらめきだとか。
幾重にも色の層が重なり合ってそれが段々と変化してゆく様だとか。
そんなものを時々振り返りながら。
麦酒飲んだり焼きそば食べたり。
塩豆大福食べたりお茶飲んだり煙草ふかしたり。
何も考えずにぼんやりと漫画読んでいたら。
もうすっかりと陽も落ちて。
薄紫色した空は底光りのする藍と黒く染まった雲の。
いくつかの層に縁取られて。
湿り気を帯びた風も少し肌寒くなってきて。
開けっ放しの窓を閉めてカーテンを閉めたら。
さっきまであまり気に為らなかった街の音が。
低く呻るやうな残響を伴って部屋の中を満たし始めて。
少し落ち着かなくなったりとかしてみたり。


そりは兎も角。


福岡は楽しかったです。
オフ会についてはまた機会があればBlogの方で。
ちょこちょこ書くかもですが。
此処では泊まらせて頂いたお宿の事など。

そこは。
紀州さんのお父様が昔泊まったことがあるといふ。
由緒ある老舗の旅館で。
安い割りにお食事がとても美味しく。
学生さんたちの合宿などに良く使われているやうな。
古風だけれども居心地の良いお宿なのだ、と伺って。
今回、こそっとオフ会の宿に推薦させて頂いたのですが。

己たちが泊まった日も複数の大学の剣道部の皆さまがお泊りで。
朝、風呂を使いに行った一階の廊下で。
パジャマ代わりのジャージとかTシャツ姿のお若い方々と。
何人もすれ違いましたです。
かと思うと、ご旅行中のご年配のご夫婦とお見受けする方が。
出発が早いのか、広間で膳についていらっしゃるのが。
中庭を望む廊下の窓越しに見えたりして。

さてこの廊下の窓の硝子が。
昔懐かしい、表がゆるゆると波打った風情のある年代もので。
朝風呂頂いた後紀州さんと二人で。
帳場にいらした宿のおじさんに伺ったところ。
この宿自体、築90年(!)で京都の方が設計したものだとか。
だから何処か懐かしい感じがしたのかもね……と納得。
玄関を上がって直ぐのところにある待合の小部屋も。
紀州さんがご両親に見せて貰った昔の写真と。
全くそのまんまだったそうです。
このたびの地震では多少の傷みが生じたらしく。
己らが泊まった日もその翌日も。
大工さんたちが出入りなさってましたですが。
それでも、大きな被害は無かったとのこと。
「だた食堂の食器は全部割れてしまって」
「出勤前で私はその時、もう建物なくなってるんじゃないかと思いましたが」
などと、笑顔で話すおじさん。
「昔泊まったと仰る方からお電話を頂いたりして嬉しかったですね」
なんてお話も伺ったり。
ええ、そんな話を笑いながら出来て本当に良かったです、おじさん。

実は今回は。
オフ会の一週間前に紀州さんがぶっ倒れて(笑)。
その現場に居合わせた己もちょこっと怪我をして(泣笑)。
もしかしたら福岡に行けないんぢゃないかと。
本気で思っていたのです。

だから。
行けて。
お宿も無事で。
皆さまともお逢い出来て。
己と紀州さんも無事に行って帰って来れて。
本当に、本当に、嬉しかったし、楽しかったのです。

まあ、流石に夜は。
ちょっと二人してしんどくなってしまって。
皆さまとお喋りする前に早々に。
部屋に引っ込んでしまったので申し訳なくも残念だったのですけれども。
朝ちゃんとそろって元気に早起き出来て。
二人で呑気に(スミマセン……)朝風呂にも入れて。
お宿のおじさんと話せて。
美味しい朝御飯も頂けて。
(此処は御飯が美味しいと聞いてたのですがホントに美味しかった……)。
また此処に泊まりたいね……なんて紀州さんと話せて。
本当に、本当に、良かったのです。

壁越しの皆の話し声。
夜中の激しい雨の音や障子越しの稲光。
茶色く落とした部屋の電気。
古い漆喰の壁や竹を渡したくすんだ天井の色。
綿のはみ出した古風な布団。
修学旅行や部活やゼミの合宿を思い出すやうな夜。
隣で眠る紀州さんの規則正しい寝息。
不安と安堵の境目で行ったり来たりする己の心は。
それでも朝が来る頃にはとてもとても。
静かで穏やかで幸せに落ち着いていました。

やーでも。
またいつか。
この宿には泊まりに行きたいですねー。
そして評判の美味しいご馳走も夜も食べてみたいです(笑)。


つーことで。
久々に長い雑記を書いてみたり。


てか。
未だに此処をご覧になってる方など居られるのだらうか……(笑)。


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