鍋をたたく...鍋男

 

 

無意識なフェイク - 2020年08月11日(火)

イソジンが効くよって発表があった日
昼のやきそばを食べながらテレビをつけたら「ひるおび」という番組をやってて、「ちちんぷいぷい」やったかな?
(追記:ひるおびであってました。
https://www.youtube.com/watch?v=ewMaV7UJLNs
いま、なんでもあるのね)

「イソジンが効くよって発表があったよ」って言うので、
なんかまたややこしいことなりそうねと思って見ていた。

府知事と一緒に会見に出てたってお医者さんが「感染したら口腔内で増えるという変わった特徴が見受けられるので、イソジンで6時間おきにうがいしてもらったら、細菌数が比較的増えないことがわかったということです」「予防には効きません。あくまで感染してからのはなしです」
って言ってはって、
(ムラジの記憶ですので、多少言葉がちがうかもしれません)
納得したし、
誤解をあたえないように、そこをタレントにしっかり質問させ、事実を伝える番組の姿勢には好感がもてた。

にも関わらず世間では買い占めなどの混乱がおきるのよね。
すべての人が同じ番組を見ていたわけではないとは思いますが、他のニュース番組の報道の仕方はどうだったんかな。
ネットニュースで「予防に効くわけではないよ」とちゃんと伝えてるのかな。
(それでも「買っておこう」という人もいるのはわかるけどね)

https://youtu.be/Mz7c9R0omIY
「今日発表させてもらいたいのは、既存の薬剤による重症化の抑制効果」 3:27
と府知事ははっきり言っている。
つまりすでに感染し、これから重症化するかもしれない患者、もしくは患者予備軍に対して
効果が期待される、と言っている。

普通にこれを聞けば、「じゃ、検査で陽性が出たり、もしかしてかかってるかもって時にイソジンでうがいすれば、ひどくならないかもしれないね、ってことね」
と理解するだろう。

ここをいい加減にして流布し、「特効薬だ」「宣伝だ」「買い占めだ」と言っているのはネットニュースであり、マスコミではなかったか。
マスコミの仕事は、「まちがいのないように事実を伝えること」ではなく
「まちがいやすいことをあえて間違えるように伝え、世間を混乱させ、視聴率や発行部数をあげること」
に変わってしまったということか。

(追記:府知事の会見をちゃんと見てみました。
接客業、医療従事者、もしかしてかかってるかも、と言う人はこれでうがいしてください、と言ってますね。
そのあたりの人は素直に買いに行ってもおかしくはないということでした。)


 ーーーほんでからそれから。
それもこれも置いておいて
「うがい薬買い占め」で露呈する、日本の学校教育の致命的欠陥
というありがたいお話を読んだ。
https://diamond.jp/articles/-/245187

「客観的事実に基づいてゼロベースで論理的に考える力をつける」という教育が不足していると指摘している。
そういう教育はぜひやってもらいたいと、私も思う。
そういう考え方ができる人の結論はこうなるのではないかな。
「今回、一番問題なのはあなたたちのような話をややこしくする人達です。」


論点をぎうっとずらされたような気がしました。
記者会見なり発表があって、記事を読んで、内容がおかしいからyoutubeで確認して、記事がおかしいやん、ってなるのは面倒だなぁ、と思うのです。




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