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2007年08月11日(土) ■ |
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翌日休みなのをいい事に、深夜、のんべんだらりと久しぶりのネットサーフィンに励んでいたら、部屋に突如どこからともなく蝙蝠進入。 翼全長は15センチほどでしょうか。 夕方の街角などでよく見かける、群れるのが好きな小振りな彼(もしくは彼女)です。 私の部屋の窓は網戸にしてあり入り口の戸が開けっぱなしになっていたので、おそらく別の部屋の開いてた窓から侵入し、私の部屋の戸から部屋の中へと迷い込んだものと思われますが、しかしこの蝙蝠、さっさと入って来た戸から出ていけばいいものをどうしても窓(網戸)から出ていきたいらしく、部屋の中をぱたぱたと右往左往。無限マークを描くように部屋の中を旋回しては、しまったままの網戸に突撃を繰り返す始末。
お前は何がしたいのか……いやそもそも一体どこから入り込んだのだお前は。 唖然としながらしばらく静観する私。
素直に窓の網戸を開けて窓から逃がしてやろうと、誘導のためのバドミントンラケットを手にそれで煽りながらに脱出の手助けを試みたものの、しかし、誘導それ自体は失敗に終わりました。
何の因果か、そのバトミントンラケットと正面衝突してしまう蝙蝠。
しかも話はそれだけに終わらず、パスンと軽い音を立てて横っ面を殴られてしまった彼(あるいは彼女)は軌道悪くも机の設置してある部屋の角側にひゅーんと飛ばされ、私が「あっ!」と声を立てる間に、二枚の壁に一度ずつ当たって狭い机の裏側に……。
あんた仮にも超音波で物体躱す小型飛翔生物なんだから……。 正直「勘弁してくれ」な思わぬ展開に、責任転嫁を試みたりもいたしました。 ええ…。「万が一これにヒットしたら面白いよなあ」などと幼稚なことを考えながらラケットを振り回していたという事実は、わたくし否定いたしません。
慌てて懐中電灯を引っ張り出して暗く狭い机の裏を目視で探してみたものの、しかし可哀想な蝙蝠は見つからず。 覗き込んだ机の裏には落ちたはずの小さな蝙蝠の姿はなく、もしや見間違えたかと思う程にいつも通りの机の裏スペースが広がっておりました。
結局その夜、私が起きている間中には、机の裏から蝙蝠が飛び立つなんてこともなく。 机の裏に落ちたかと思いきや実はそうではなかったのか、それとも私が懐中電灯を探しに行くほんの数十秒の間に脱出したのか。 大穴な推測を上げるなら、あの蝙蝠は実は夢や幻、真夏のホラーの類いだったとか。 一夜明けてもどこにも姿を見つけられない次第ですが、ターゲットに消失されてしまったおかげで私の頭はもやもや感でいっぱいです。
「おかあさん、あの夏のあの蝙蝠、一体どこにいったのでしょうね?」
母に訊ねても答えが帰って来ることは100パーセントありませんが、以後数年に渡ってそんな疑問が頭の中に居残ってくれそうな気が今からしています。
「どこへ行く?」というより、むしろ「どこへ行った?(捜索願い提出)」な日記でした。
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