2008年の始まりは久々にドキドキしていた。

わくわくしたり、ドキドキしたり忙しかった。

なのにシャッターを上げ切れていない私。ひとつ目の恋。



夏の終わりにホッとできる場所を見付けた気がした。

2つ目の始まる前に突然ふっとなくなってしまった恋。


3つ目は冬の始まりの少し切ない、そんな印象。




ひとつも始まる事はなかったけど、

ワクワクしたりほっとしたり、切なく思ったり。

久々のそういう感覚を心の奥はちゃんと覚えていたんだ。



まだ私は大丈夫。

もう、私は大丈夫。

考えればなにからなにまでだめだったんだろう。

でも、それは元彼にとっての私。

こんな私でもいいと思ってくれる人は、

いつかきっと見付かると思う。


元彼が「その人」を見付けたように。







またひとつ新しい出会いを無駄にしてしまった。





あとどれだけ時間を掛けたら、

私はちゃんと前に進めるのかな。

シャッターを開けたいな。


開けてる つもり じゃなくて、


ちゃんと開けたいな。



どこか変に構えてしまって、


どうせまた、どうせ同じ、って。


それじゃダメで。



2009年はちゃんと、開けるぞ。

時間だけだった。




誰かに頼ってみても、


誰かを代わりにしてみても、


誰かに彼を重ねて見ても。





結局、楽にしてくれたのは時間だけだった。



流れていくことにちゃんと意味があった時間。


無駄じゃなかった時間。






なんかこうして文字にする事で自分に言い聞かせているような。


そんな気もする。


でも、ここに書くほとんどはちゃんと素直な気持ち。




だけど、まだどこか少し嘘だってある。私の中の色んな感情。


書く事で少しずつ片付けていく。


だから、書く。自分の為だけにここに残す。

記憶はうまい具合に薄く、淡く、なっていって。


でも、ほんとはやっぱり覚えていたい事もある。



時々見せたすごく優しい目も。


後ろを歩いてなぜか安心出来た大きな背中も。


一緒に出掛けた場所も心のどこか、


覚えていたいのかも知れない。



それでもちゃんといつか、綺麗に、真っ白に忘れてしまうのだろうか。


この「覚えていたい」と思う気持ちも一緒に消えてなくなるのだろうか。

言葉は少し悪いのだけど、


もう二度と手に入らない人になった元彼。


気持ちは自分でも驚くくらい波が無くなって、


思い出してもキューっとなる事も、ほとんどない。



まだ、無くはならないけど。



少し前は、


「去年の今頃は・・」って思い出す事も多かったけど、


今はそれもない。


だって、もう、ほんの少し遠い「昔」になって来たから。


大丈夫。


人間にはこんな風にちゃんと「忘れる」って能力があるのだから。