西日が差したら枇杷の実を食べよう
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「海苔のホンダ(の息子と奥さん)」というキーワードを、自分の世界に招き入れるか否かが、この映画を面白いと思うか否かのわかれ道かも。扇風機のなまぬるい風。溶けかけたアイスキャンディー。ゆでた豆の匂い。日本の、ちょっと昔の、夏の空気を味わいたいとき、もう一度、観てみたい。注目は姪の女の子役の山田望叶ちゃん。将来がたのしみ。
2018年11月05日(月) |
彼女がその名を知らない鳥たち |
好きな小説が、好きな映画になっていて、本と映画、同じところで泣いてしまった。阿部サダヲの深い沼のような、救いようがないほど絶望的に孤独な瞳がこわくて、美しかった。ファーストシーンからラストシーンまで、蒼井優の場面ごと変化する表情もせつなかった。同じ沼田まほかるさん原作の「ユリゴコロ」の映画化にはがっかりさせられただけに、映像も脚本も、本で読んだときの印象とのズレがなくてうれしかった。
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