詩のような 世界
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夜が来るのが怖いわけじゃない 夜だけが怖いわけじゃないから
朝も昼も 太陽も雨も 全てが僕を否定しているようで
黒と青のマーブル模様 固い繭の中で待ってる 誰かを 誰かはまったくわからないけれど
無理して高い声で歌った 汗だくになる 赤い汗 血みたい
血ならあの人の血がいい 欲しいとせがんだらくれるだろうか 唇から顎へ滴る あの人の血はきっとイチゴ味
だからといって あの人を待ってるなんて思われたくない 肯定も否定もしたくないし できない
目標が曖昧だから駄目なんだ そんな自分が情けなくて あの人に責めて欲しいなんて思ってしまう
ねぇ 冗談だから許して
ああ やっぱり駄目だよ私 埋めることできない
本当はずっと物足りなさを感じてたんだ 髪の毛を2つに結っていた頃から そう 君が旅立ってから 私も 旅立ったのだけど
もしも行き先が同じだったら きっと違う結果が生まれてた 確信はなくても信じたい 君の目に映る景色は私にとって特別で ボロボロの廃墟すらいとおしく思った
バス停で待つ私の顔は 呆れるほど幸せそうだったはずで 君は 走ってきた 遠くから
君はどこから来たんだろう 私の 知らない場所から来たんだろう
会えなくなるには 君の存在は大きくなりすぎていて ウサギ頭をしたセーラー服の面影が消えても 学ラン姿の少年は生き続ける
いつまでもいつまでも
これはまるで悪夢 覚めることのない だけど痛くなくて 時間が経つにつれて徐々に柔らかに そして暖かな光で空洞を満たす 否 満たしているように感じさせる
優しくて切なくて残酷 過程は与えるくせに 出口に連れて行ってはくれない 君もそうだった でも非難できない 私は君に救われていたから
相変わらず 私の胸の真ん中はスカスカで 君はそんな様子を見てほくそ笑んでいるのかな それとも少しは同情してくれる?
幼かった私たちは 馬鹿みたいに不器用だったけれど 1番大切なものをちゃんと認識してた 揺るがされるほど大人ではなかった
あのままでいられるなんて考えてなかった 時間のせいじゃない ただ1ミリにも満たないズレのせい かつてこの空洞にあった大きな風船は 絶えず空気を入れられて 膨らんで膨らんで真っ赤になって ある時 1ミリの針によって破裂しただけ
それも 音を立てずに
やがて風船カスさえ風化し 今の私が ここにいる
歌って ほしい
君の透明な声で
幸せを 唱えて
力を君は持ってる
気持ち 伝わる
何も問題はなくなる
全ては 心から
余計なことは考えないで
いこう 別世界
澄んだ風の吹く場所へ……
強くなりたい と繰り返し言うことが まるで自己顕示欲の象徴のようで それは弱さのアピール?とか 思う
私はやっぱり強くなりたいのだけど 口にしているうちはだめだ 頑張らなければ向上できない 結果を出さなきゃ脱せない
気がついたら 意外と弱くない自分がそこにいた
そんな感じが理想形
君といると 微笑んでしまう
君といると 泣きたくなる
僕はもう限界を超えそうだよ こんなんじゃきっと駄目だ 感情が抑えられなくなったら 君を壊してしまいそうで
この愛しさで君を幸せにできると 思っていたのに とても「適度」とは言えない
自由な君を 頑丈な鎖で 僕の手に繋ぎ止めておきたくなっている
ありのままの君が好きだったのに ありのままの君が好きだったのに
揺れる水面に
オレンジ色の香水を
一滴
君の匂い
できあがり
2002年07月14日(日) |
AFTER THIS |
失うものがあるうちは 「ホンモノ」ではないのでしょうか
例えば プライド 欲 自分自身
私には あの人より大切なものがあった
例えば プライド 欲 自分自身
天秤にかけて 重さを量ることなんてできないのに というか それすらしようとしなかった
その時点で 結果は出ていたのかもしれないけれど 感情的思考が論理的思考に勝ったという 単純な1つの事実
そして何も変わらないから 大切なものを大切にできるように また見つけ出せるように
これから たくさん受け止められるように
意識を取り戻した僕に
かける言葉が見つからない
と
貴方は嘆くふりをするのでしょう
謝らなければいけないのは僕の方で
誰も悪くはないわけで
責任は僕にある
犯した罪の代償は
貴方が選んでください
1か2か3か
お願いだから無視するのだけはやめて…
せめて罵って
認めてなんて口が裂けても言わないから
僕をまるで「無いもの」として笑うのは
やめて…
自販機の横に 銀色の小犬が丸まっている あたしは あの人の細い眼鏡を思い浮かべた
銀色の塊は無垢な瞳を二つ輝かせ あたしを見ているようで見ていない
丁度良かった あたしはラッキーと大声で言って カバンから湿気たビスケットを出し
出しかけてまた戻した やめた 小犬はいつの間にか足元まで来ていて 期待はずれの表情を露骨に表す
あたしは小犬が可愛いけれど その貪欲さに恐怖に似たものを覚えた
餌を頂戴 餌を頂戴
あげなければあなたは去っていくの?
小犬を抱き上げ 頭を強引に撫でる 指を噛まれたけれど 滲み出た血は小犬が舐め取ってくれた
そう、舐め取ってくれた
2002年07月08日(月) |
in a low voice |
花火を見ていた あの夜 君と
綺麗 呟いたら うん、と君は頷いた
実は私は花火なんかどうでもよくて 至近距離にある君の睫毛を 横目で見ていたのよ
夜空が華やかに光るたび 落ち着きを失って私は どうしようもなく不安になった
口を手で覆い 小さい声で歌う 手を差し入れて このナカに 傷つけられても 傷つけても 手を差し入れて このナカに
その歌は 花火の大音量に かき消されはしたのだけど…
顔をくしゃくしゃにして笑う 時に意外なほど真剣な顔を見せる 野心家で優しくて 残酷なほど魅力的な二面性を モノにしている
そんな君を 僕は永遠に目で追っていたかったんだ
自分にないものを 君は全部持っていたから 一層美しく思えた 神のような気高い空気
誰も寄せつけない君を 僕はただただ眺めていたかった
愚かな欲望だったけれど 君は最後まで自分らしさを保ち こんな僕にも 変わらぬ笑顔を向けてくれた 本当に笑っちゃうくらい 君は神々しい人だった
さよなら これ以上僕は何を願うというのか ねぇ?
さよなら
きっかけなんて覚えてない
気がついたら目で追ってた
眩しい太陽の光も
夏の青空も
「貴方みたい」
そう形容される
涙を流す時間さえいとおしくて
どうしたら貴方に見てもらえるか
それだけを考える日々が続いてた
なのになぜ手遅れになったのだろう
貴方は私に視線を向けることもなくなり
私はそこでやっと気づいた
自分のことだけで精一杯
貴方を想う私のことしか考えてなかった
貴方が何を望みどうしてほしいかなんて
全然わかろうとしなかった
貴方が私を見放したのは当然だ
でも私は言わずにはいられない
ありがとう、と
太陽みたいだったよ貴方は
「馬鹿らしい」 とせせら笑ってさり気なく退散 馬鹿は僕だね
金髪のねーちゃん追い回してさ その気にさせたらサヨウナラ お前ってワルいとか言われると これが僕の生き様サ なんて天使の笑顔振りまいたりして
僕ってこういう男 現代社会に適応してるだろ?
涙は見せない でもお涙頂戴ドラマに弱い そんな可愛い自分を新たな武器にしようか 今真剣に考え中
たまには本気で愛したいと思うこともあるよ でもそれは金髪のねーちゃんや 全身ギラギラのねーさんをじゃないんだ
毎朝電車で一緒のあの子 セーラー服が似合うあの子 昔のトレンディドラマの主役みたいなあの子 名前はなんて言うんだろう
無敵の笑顔がひきつっちまうんだよ ナンパする方が全然楽だよ あの子を見てると 自分が汚物みたいに思えてきたりして あ、あ、あ、あの子が欲しい!!
「馬鹿らしい」 とせせら笑ってさり気なく退散 馬鹿な僕だね
2002年07月03日(水) |
I want to walk |
自分を保つために 幸せなことを考えようと必死になっても その幸せなことが一体何なのか わからないから誰か教えて
駅の階段に1人座り込んでいたら 周りの景色が一瞬にして色を失った 聞き慣れない雑音だらけで 僕は頭痛薬を買いに走った
ユーノー? 抑えている感情の行き場 僕は運命に流されたくなんかないんだ 飼われているウサギは可愛いけれど それは他人からの評価でしかない
唇を人差指で触って 半端な体温を感じられたからって 生きているなんて勘違いするのは格好悪い
笑顔で祈るくらいなら 泣き喚きながら歩け 幸せなことを定義なんかする前に
良くも悪くも 人の想いはいずれ風化する すべては「時間」で
僕のちっぽけな脳味噌で ちっぽけなことを考えてみたって 堂堂巡りになるだけなのさ
結論は「時間」が出す 管理されているんだ だから生きていられる
良くも悪くも 君の存在は霞んでいくんだろう きっと…ね
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