ニムの花
ニムのひとりごと*ニムの落し物*ニムの恋

2006年04月20日(木) names



あなたがあたしを呼ぶ

あなたがあたしの名前を呼ぶ

その柔らかくて温かい声で

あたしの名前を

耳の鼓膜を揺らし

それがあたしの名前であるといういことを

認識する前にあたしの心は弾み

あたしの名前があたしのモノであることに歓喜し

あなたが「あたしの名前を呼ぶ」という

その行為そのものに笑みがこぼれる

あたしがあたしである限り

あたしの名前を呼んで

そうすれば自分を見失わないですむから













2006年04月12日(水) 恋物語


あたしに残された幸せな日々は
あと残すところ3ヶ月しかない。
何度も先を見ては泣いていた。
何度も降り注ぐ優しい言葉を聞いては涙していた。

何もかもが輝いて見えて
何もかもが素敵になって
何もかもがこのまま美しい記憶になる。

小さくて、無力なあたしたちは
お互いの未来を壊さないように
「別れ」を選ぶことになる。

どうしても「別れ」を選ばなくてはならないのかと
日々、葛藤の繰り返しで、とどまることなく泣いては
次の日の笑顔のためにたくさん眠る。赤ちゃんのように。

今日で3ヶ月目。そしてあと3ヶ月の有余。
悲しい結末を知りながら演じられる恋物語はあまりにも切なく
時に燃えるような情熱を生む。

これは君に捧げる物語。













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