深海図鑑

2002年10月19日(土) 彼女

どこかのトンネルを通っている。
私は絵美の運転する車に乗っていて、トンネルは、坂になっていて、私たちが乗る車はその坂をのぼっていた。
絵美は、とても元気で、活き活きとしているように見えて、それを見たら私も元気になって、二人ではしゃいで、絵美は、オレンジ色の光の中を、車をぶんぶんと、勢いよく走らせた。



2002年10月15日(火) まきはら

テレビの「HEYHEYHEY」を見ている私。
今日のゲストは槇原敬之氏で、ダウンタウンの二人は、事件があったあとだったので「お、問題児が来ますねぇ」とかなんとか、冗談めかして話しながら、槙原氏を迎えた。
出てきた槙原氏は、でも、前とまったく違った風貌をしていた。
風貌だけじゃなくて、顔や体も全然変わっていて、ようするに、別の人みたいだった。
ダウンタウンも「え?なんかかわったんちゃうん?」「背ぇも伸びて」と言って驚いていて、本人は「そうなんですよ、結構背が高かったんですよ」と言いながら、布袋寅泰の真似をしたりしていた。
だけれど、そういうその人は、髪が肩くらいまであって、ひょろっとした体で、顔は、山下達郎の若い頃にそっくりだった。
だけれど、歌う声は、槙原氏そのもので、私はテレビを見ながら、前の槙原氏の顔を思い出そうとして、そして今の顔をいかに違っているかをわかりたかったけれど、前の顔がどうしても思い出せず、今のが本当だと、思ってしまうしかなかった。



2002年10月09日(水) メル友など

城田君は、ぼろぼろになった古本の文庫を、修理して再生させる店をひとりでやっていて、それは図書館のすみにある小さな店で、寄ってみると、卓さんもいた。
そこには、いろいろな人が来て、文庫本を見ていく。
途中でひとりの看護婦さんが来て、何も書いてない本が欲しいっていう子がいるんです、といいながら、乱暴に棚を物色した。

場面変わって、家のパソコンの前。
尚子から、メールが一通届く。
そこには、もうメールのやりとりをやめたいということが書いてあって、その理由とかも、書いてあった。
だけれど、もう半年以上も前から、彼女からのメールは途絶えていたので、私はそれを読んで、え、今さら改まって、どうしたんだろう、と不思議に思った。



2002年10月04日(金) 留守番

父と母が、一泊の旅行に出かける。
私は家で留守番をすることになっていて、ゴミの日だからと、ゴミをまとめたりしている。
二人は朝に出ていくので、ゴミを持っていってもらおうと思っていて、実際母にも「ゴミをお願い」と言ったのに、二人は忘れて出て行ってしまう。
私はすぐに追いかけたけれど、二人はなぜか、私から少しでも早く離れたいというふうに、あたふたと行ってしまって、私は台所で、とてもとても悲しい、淋しい、ひとりぽっちの気持ちになった。
明日二人が帰ってくるとわかっているのに、本当にとても、淋しかった。
晴れた、風の強い日で、風は、家の中をびゅうびゅうと吹き抜けていた。


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