どこかの駐車場の前。 多分、夜中だったと思う。 ユースケサンタマリアが、私に長い回文を聞かせてくれる。 なんて言ったかは、忘れてしまった。
知らない男の人と、ベッドの中にいた。 でも、セックスをするのではなくて、ただ、ぎゅっとされたり手を繋いだりした。 でも、私は眠かったから、ほっといてほしくて、でも、男の人はそれをやめないから、私は怒って、「もう帰る」と言って、着替えを持って部屋を出た。 そこは、どこか、ホテルのようなログハウスで、同じような建物が密集してたっていて、お風呂とキッチンは共同だった。でも、とても綺麗なところなので、使いやすかった。
着替えたり、顔を洗う間、男の人が追いかけてきたらと考えて、すごく怖かった。 とにかく早く、ここを抜け出さないとと思って、あわてて駐車場に向かう。 でも、あんまりにも夜の色が濃くて、どこに車があるか見えない。 鍵についている懐中電灯を振り回して車を探していると、スーツを着たおじさんに、思いっきり懐中電灯を向けてしまって、「なにやってんだよ、まぶしいよ」と怒られて、でも、その人の後ろの方に、自分の車を見つけたので、「すみません」と謝って、あわてて車に乗って、エンジンをかけた。 車は、青いルノー。
山崎まさよしが、私の似顔絵を描いてくれている。 出来たのを見せてもらうと、顔が真ん丸だったので、「丸い顔はあってるけど、米粒型の顔にしたらもっと似てる」と言って、書き直してもらう。 となりには、静子もいて「そうそう」などと言っていた。
バイト先でお店番。 中年の女の人が、「おだやかな対流にゆれるわだちの向こう」を手に取って見ている。どきどきする私。 そして、それを手に、レジまで来た。 お会計をする間、ニコニコしてしまう。 女の人は、不思議そうな顔をして、私を見るので「あの、私の写真も載っているんです」と言うと「あらそう!」とまた嬉しそうに言った。
竹中直人の胸に寄り添って眠る私。 竹中直人は、濃い緑の、チェックのパジャマで、私は、青いチェックのパジャマ。 とても安心して寝ている私に、彼はいろいろ思い出話を聞かせてくれる。 昔、二人は出会っていて、今日、久しぶりに会ったようで、その昔のこと。 「あのときはこうだったねぇ」という感じに。
アルバイト先。 紅子さんと私、それからさっしがいる。 もう、開館時間は終了しているらしく、紅子さんは本棚を調べて在庫チェック。 私とさっしは、帰ってもいいのだけれど、急ぐ理由もないので、3人でいろいろだらだら世間話。 本当は、紅子さんの仕事が終わるまでいようと思っていたのだけど、時計を見たら19時を回っているので、先に帰ることにする。 「お疲れさま、お先に」と言うと、二人は、「え。帰るの?もっといればいいのに」と言ってくれたけど、「遅くなるからごめん。帰るね」と言って、帰ろうとする私。 ふと見ると、受付のところで(この時、美術館は普通に開館していた)城田君がチケットを買っている。 お互い、一緒に気がついて「おう!」となる。 城田君は、腰の高さくらいの、飯島直子の立て看板を手に持っており、それを見た私は、「なに?デート?」などと言ってからかう。「こんな小さいのもあるんだねぇ」とも言ったと思う。
二人で、北庭に行く。 城田君は、スカートからのぞく私の足を見て、「いつもこんな色なん?」とよくわからないことを聞く。 私が「え?あ。そうだよ」と言うと、「綺麗な足やなぁ」と誉めてくれて、急にそういういことを言うので、照れる私。
その時に、ブックショップに忘れ物をしたことを思い出す。
城田君は真っ白いTシャツを着ていて、なぜか頭に、赤いバンダナを巻いていた。
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