日記。

2004年10月12日(火) やり過ごす、日々。

どうにかこうにか、生きていて。
悩みのなさそうな顔をして、毎日をやり過ごしています。
今は現実から逃げるように、実家に世話になっています。

結局、るうは元の病院に移しました。
信頼できる鳥の専門医です。
先生は、大げさなギプスだと軽く笑った後。
片手でかるくるうをつかみ、器用にはさみで取り除きました。
やっぱり、早くにつれていくべきでした。
脚は曲がったままついてしまっていたのです。
父も、動物病院も、最善を尽くしてくれました。
だけど。
それは、彼らにできる範囲のことで。
るうにとっての最善では、なかったのかもしれない。
今はとても元気にしていて。
怪我なんてしていないかのように、暴れて、甘えて。
それでも、差し出した手にかみつくその痛みに。
やりきれない思いがこみ上げてくる。
人の手を恐がるほど、大変な思いをしてきたんだ。
あんなに手の上の好きな子だったのに。

明日は、自分の病院へ。
なやみをひとつ、減らしに行ってきます。



2004年10月01日(金) 深い深い闇の中で。

きっと、もう何もかもが手遅れなのだ。
骨は溶け、肉は腐る。
るうももう、飛ぶことはない。
ただ、どうしようもない絶望感に包まれて。
今日も一人、闇を恐れる。

るうのあしがなおらない。
まだ、切断面が近づいてさえいない。
このまま治らないんじゃないか。
今の先生に果たして鳥が診れるのか?
良いひとだとはおもう。
だからこそ、言い出せない。
前の病院に変えるべきか悩んでいる。
身体の調子は悪く、あっちもこっちも心配が尽きない。
どれも放っておいたってよくならないことは実証済み。
不調を抱えながらの毎日は苦痛。
丁度そんな時期に差し掛かったようで、精神的にも不安定。
不調は不安を呼び、不安は不調を呼ぶ。
どうしようもない悪循環の中で、昼夜逆転生活に苦しむ。
今のあたしには、時間が足りないのに。

るうの固定が取れかかっている。
病院に連れて行かなければ。
明日はやっと、自分の病院にいけると思ったのに。
一体、あたしのなかで本当に急を要するのはどの病院なのだろう。
るう?からだ?それとも、こころ?


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成瀬ルナ [MAIL] [HOMEPAGE]