土曜日はヴァルシナー先生の講演会。TEMは面白いけれど、どうも、よくわからない。

TEMは、あるカテゴリー（例えば、不妊治療とか、障害とか）で語られる人の人生が、いかに多様な選択肢を潜在的にもちつつ展開していくのかを明らかにするけれど、それは個々のローカルな見えを総合したものとして、結果的に与えられるものじゃないだろうか。

もしそうなら、TEM図にあらわされる人生軌跡というのは、あるカテゴリーで語られる人の人生を客観的に記述したものというより、むしろ、あるカテゴリーで語られる人の人生を構成する一部分と位置づけられる。

となると、TEM図に描き出された人生は、研究以前からそのようにあったのだといってしまうと論点の先取りになるように思う。そのように人生を描き出してしまう研究者のポジショニングとか権力性も問題になるだろう。

Yさんによれば、TEMというのは、なんらかの実践的な問題意識にそって、いくつものバージョンが描き出されるものだということだそうだから、上述の問題意識はおそらく共有されているのだろう。もう少し勉強してみよう。

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hideaki

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