監督 フランソワ・オゾン 出演 シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ
シネプレックス幕張にて
タイトルバック 黒地に青い文字が綺麗だなぁと思ってたら、本編中も至る所に差し色として青が使われていた。使われ方が半端ない。冒頭の出版社のオフィス。編集者ジョンの背後に積まれた本の装丁、サラが降り立ったフランスの駅で行き交う人々の服、屋敷の窓、部屋の壁、使用人の男のズボン、カフェの男の服、サラのコーヒーカップ、パソコンのモニター、そしてプールの水の色。 私はオゾンのこういうセットの細部への偏執的ともいえるこだわりが大好き。 それからゲイ監督らしい女性の感情表現の笑ってしまうほど滑稽な描写(サラの食事シーンなど)やなんかエロ描写(というか男の人の撮り方) 物語の筋とは関係無しにこういうこだわり持って撮ってるのがわかる作家に私は無条件降伏です。
それとオゾンはいつも"窓"を小道具として物凄く重要な役割を持たせてて面白い。今回は"鏡"も。窓や鏡という画面の中を切り取ったもう一つの画面の中に登場人物の向こう側を表現しようとしてるのが面白い。
そして今回は対照的な2人の女性の交錯が見応えあった。シャーロット・ランプリングの歪んだ表情は凄い。余計なセリフ無しに彼女のちょっとした表情でストーリーが展開していくのは本当に凄いとしか言いようがない。
で、物語なんですけど 結末はどうとってよいのか私にはわからなかったー。 某BBSでは色んな説が飛び交っていて"へぇ"と関心することしきり。 もう一度謎解きに挑戦するのと、画面の美しさをまた堪能するためにもDVDが入手しなくてはなぁ。
あ、サニエの乳輪 私はそれほどデカイとは思いませんでした。
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