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2003年08月18日(月) 夏のひかり


おばあちゃんが倒れた
震える細い肩を抱きながら車に乗った

いつでも気丈なひとが
爆弾を抱えながら暮らすこと


わたしの赤ちゃんを抱くまではここにいてください
そう遠くない未来だと信じて

わたしのように、おばあちゃんにそっくりな子を産むから



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今年の夏はおそるべき速さで

暑いのは得意じゃないけど
それでもこれじゃもの足りなくて


ひたちなかの太陽はいつもよりやさしくて
そして、なんとなく傷つけた



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独りで暮らすことに馴れ
泣きたい夜を我慢しないこととか
朝までぼんやりお酒を飲んでいたりとか
大事にしていたグリーンが病気で枯れたりとか

自分の生活がたのしくて
ときどきかなしくて
たまーにどきどきする


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こないだ読んだ小説に
「でも」とか「たら」を考えないことにする
とかなんとか(定かではないが)書いてあって
泣いてしまった

わたしは「たら」でつまづいている

あのとき、そうしなかったら

もしそれを許していたら


なんてきりがない
夏は感傷的になりすぎる
ばかみたいにね、毎年毎年




ひとすじのひかりを掴もうとしたときに
窓が開け放たれて
あたりがいっせいに白くなってしまったんだ

眩しいあかりのなかの
わずかな闇を見逃せずにいた

ぬるい風が助長する


ruriko