鼻がつんとくる音があって
鼻がつんときて勝手に涙腺がゆるむ
不可思議な条件反射

例えば、
利家のオープニングとか
独りで見ていると半泣きだし

また、そんな音にあってしまった

どこかにふれる音なんだろう


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わたしがケガをしたのを
血相を変えて心配するひとがいて
それはしあわせなことなんだろうと思った
（そのケガはそのひとの所為なのだが）

ケガだからいつものわがままも
筋が通っているような錯覚

わたしは甘やかされている

仕事で疲れて帰ってきて
なかなか余裕がなく
そんな余裕のなさがまた空しかったりして



手を伸ばせば届きそうなところに
星が落ちてきても
「空が高くなったね」と話す相手がいなければ


向かい処のない
小さくて深いかなしみを
あと一週間くらいは引きずってしまうと思うのです



来年は新しい生活を始める
独りで暮らす

いつでも泣ける

ruriko