サイモン&ガーファンクルの、ポール・サイモンの息子、ハーパー・サイモンのデビュー・アルバム。サイモン&ガーファンクル好きには号泣ものです。
美しい。繊細。そして坊ちゃん風味。おっとりしてる。
早朝から「みんなのうた」でBump Of Chickenの
この歌を聴く。いい歌だ。
たしか今オリコンで1位。「みんなのうた」で繰り返し繰り返し流れて歌詞もしっかり表示されて、聞くたびに聴く人が発見したり、自分と重ねられて、あらゆる世代に届くのだと思う。
ちょっと前まで着メロで一瞬だけ耳に入るような歌がヒットしていたけど、今は違う。じっくり聴いて、歌詞を味わい、心にじんわり染み入る本当の歌がヒットしてきている。♪また君に〜〜〜〜〜恋してる〜〜〜〜〜♪とか。
スーパーで安売りも売れるけど、いいものも売れてるとガイアの夜明けやカンブリア宮殿のプロデューサーさんが言ってたように、そりゃ安物の音楽もまだ売れているだろうけど、でも本物が売れてきている。
だってそりゃそうだよね。世の中がこんなにも殺伐として、みんなが失望やあきらめを抱えていたら、本能的に本物の歌が聴きたくなる。
フルコーラスじっくり聴きたくなる歌が必要になる。それはもう理屈じゃなくて、本能としての欲求、渇望。
だから私もJTを聴く。ナタリー・マーチャントやコーエン爺やサイモンとガーファンクルとかを聴く。えっ? ハゲりん? ま、一応入れてやるか。。。。ハゲりんも。。。でも最近はハゲりんはちょっと手抜きだからもうちょっと真剣にやってほしい。
今必要とされるのは本物の歌だと思う。ほんとに。今朝またすごくそう思った。
PS:すばらしい記事
Thursday, May 06, 2010
Chalmers Johnson's Op-ed in LA Times チャルマーズ・ジョンソン氏の論説、LAタイムズに掲載
Another Battle of Okinawa 新たなる沖縄戦
新たなる沖縄戦
―数々の抗議行動にもかかわらず、米国は沖縄の新基地建設計画の実行を主張―
チャルマーズ・ジョンソン
様々な抗議にも関わらず、米国は沖縄における新基地建設計画を進めることを主張している。米国は沖縄の一つの基地をめぐる論争で、日本との同盟を決定的に損ないかねない瀬戸際にある。島々からなるこの沖縄県は、日本にある米軍施設全体の4分の3を抱えている。米国はその沖縄で、環境保護が必要な地域に新たな基地を建設したがっている。沖縄の人々は猛烈にそれに反対し、その基地計画に抗議するため先月(*4月25日)数万人が集まった。日本政府は板挟みとなっているが、どうやら日本の首相は米国の要求にちょうど屈したように見える。
米国は第二次大戦以来世界130ヶ国に700あまりの基地を作ってきたのだが、沖縄の基地ほど悲しい歴史を持つものはまれであろう。
1945年、日本は敗戦国だったため当然どこにどのように基地が配置されるかについて何の発言権もなかった。本州では我々(米国)は単に日本軍の基地を接収した。しかし沖縄は1879年に日本に併合されるまでは独立王国で、日本は今でも沖縄を、米国がプエルトリコを見るような目で捉えている。 沖縄は太平洋戦争中の大規模な戦闘で荒廃しており、米国はただ欲しいままに土地を整地し、村人達の土地を没収したり、強制的にボリビアへ移住させたりしたのだ。
沖縄の基地は1950年から53年まで朝鮮戦争のために使われ、1960年から73年まではベトナム戦争のために使われた。 沖縄の基地は軍用機の補給所や飛行場としてだけでなく、米軍兵が休養したり余暇を楽しむ場所としても利用され、バー、売春、人種差別などのサブカルチャーを生んでいった。 幾つかの基地周辺地域では黒人と白人の米軍兵同士によるひどい喧嘩が多発し、両グループを別々の地域に住み分けさせるようになった。
米国による日本占領は1952年のサンフランシスコ講和条約によって終わったが、沖縄は1972年まで米国の軍事植民地として残った。20年もの間、沖縄県民は実質上無国籍で,日米両国のパスポートも市民権も持てなかった。日本へ「復帰」した後でさえ、米軍は沖縄にあるおびただしい数の基地や沖縄空域の支配権を保持した。
1972年以来日本政府と米軍は、沖縄県民に自らの将来にかかわる決定権を与えずにきた点で共謀してきたが、この状況が変わりつつある。 例えば1995年に海兵隊員2人と船員1人が12才の女児を誘拐しレイプしたとして起訴されたが、これに対して大規模なデモが行われた。1996年、米国は宜野湾市に完全に囲まれている普天間基地を返還する事に積極的になると同意したが、しかし日本はその代わり沖縄県内に別の基地を建設しなければならないという条件付きであった。
そこで名護市への移設案が持ち上がった(これは2006年まで正式な日米合意とはならなかった)。名護は沖縄本島の北東にある小さな漁村である。サンゴ礁やジュゴンというフロリダのマナティーに似た、絶滅を心配される動物の生息する海がある。 米国海兵隊の基地を建設するということは、滑走路を造るためにマナティーの海が埋め立てられ、サンゴ礁は死滅するということである。 それ以来環境保護活動家が基地建設に反対し、今年初めの名護市長選では同市の米軍基地建設反対を訴えた候補が当選した。
昨年、鳩山由紀夫氏が日本の総理大臣となったが、彼の率いる民主党は普天間の返還と海兵隊員の沖縄からの完全な撤退を米国に求めるという公約によって選挙に勝ったようなものであった。しかし鳩山首相は今月4日、沖縄を訪れ、県民に対し深く頭を下げて米国の要求を呑むように頼んだのだ。
鳩山首相の態度は臆病で卑劣だと思うが、日本をこのような屈辱的な袋小路に追い込んだ米国政府の傲慢さの方が更に遺憾である。米国は軍事基地帝国の維持に取り憑かれているが、我々にはもはやそのような財源もないし、基地の「受け入れ国」の多くがますます反対の声を大きくしてきている。私が強く提案したいことは、米国がその高慢さを改め、普天間の海兵隊を米国本土の基地(私の家の近所にあるキャンプ・ペンドルトンなど)に戻し、沖縄の人々の65年間に及ぶ忍耐に対し礼を言うことである。
チャルマーズ・ジョンソン氏は「ブローバック:アメリカ帝国への報復」などの執筆者で、『Dismantling the Empire: America's Last, Best Hope』の刊行を予定している。