2004年09月15日(水) A&Rという本〜誰か金くれ編
ガ〜〜〜〜ン!出てしまった、追加公演@REMinヨーロッパ!!
Mon--07--Antwerp, Sportpalais—On sale: September 18
ハゲちゃんが「行ったことないから絶対行きたい所」と言ってたアントワープ。2月です。でもお金がありません。誰か…くれ。ぱ、パトラッシュ…ワンワン。さらになんと!来年の夏のツアーまで発表。来年のオイラの誕生日はカーディフ@ウェールズなんです。ミレニアム・スタジアム。ガ〜〜ン。そんな先の事、考えられない…。でももう来週チケ発売。ああああ。宝くじ1億当たれ…。当たれ…。しかしなぜ、こうも急に働きまくるのか、REMよ!ハゲちゃん、なぜだ?
今、仕事の為に新潮文庫から出ている「A&R」という小説を読んでいます。これ、ちょい前に話題になったもので、元々音楽評論家だったオジジ→今ではMTVだかVH1とかの偉い人〜〜なオジジが書いた「音楽業界をリアルに、徹底的にリアルに描いた内幕小説」なんですぅ。とにかくあまりにリアリティあって、読んでるとウンザリ。外の世界の人が読んだら「いやぁ、ドロドロしてて面白い」のかもしれんが、思い当たるので、イヤっす(笑)。
で。そんなドロドロなヘドロ小説(でもまだ最後までは読んでないので、最後はサワヤカ〜〜になるのかも?)の中で、度々「有名なバンド」として実名で登場するのが、我らが(?)ハゲちゃん!!!なにかって〜〜と「REMの次のツアーの前座に起用してもらえるかも」とか、ウソくさい社長とかプロデューサーが言うんだ、これが!いやぁ〜〜〜〜。笑う。ある意味、作者にかなりバカにされているということなのだろうが、しか〜〜し、同時にREMがそんだけアメリカにおいて「でっかい象徴」であることは確かで、ハゲちゃん、すげええじゃん!!とか思ってひまいまひた。(えっ?あたりまえなの?でもなんか。あまりに普段「ハゲハゲ」とか言ってると、すっかりヤツらが大物だとか忘れてるオレっす)
ところでその小説の中にはダメダメな人達もたくさんたくさん登場してくるのですが、「音楽好きのオタクで、貧乏で、でもってレコード会社に利用されちゃうライターみたいな」人達→タダでベーグル食えることで興奮…みたいのが出てくるんです。これ、オレ????(笑)。もう爆笑しつつも号泣みたいな〜〜。なんかねぇ〜〜。いつも海外取材とか行く度に「音楽業界、世界中まったく同じ!」とかって思うのですが、やっぱり本でも同じだよ〜〜〜(涙)。今ではオレは自分を「ベーグルな人」と呼んでおります。「ダメダメなライター」。んでもって、「新人のライブを見ては頭の中で“オレが発掘した”とか書くときの文章をネリネリしてる野心だけはムンムンな野郎」(←こうした表現がその本では山盛り意地悪に出てきます)なのかもしれません〜〜。ひぃ〜〜。悲しい〜〜。
ああ。早くこのドロドロ本を片付けたいっす。そして本当はリルケの「若き詩人への手紙」を読みたいのです。まさしく「A&R」とは真逆。180度違う、芸術家の魂をそのまま文字にしたあまりに美しい本!1行読むごとに号泣してしまうこの本、いまさら手にしてるオレっすが、A&Rの登場人物に「若き詩人への手紙」を読ませてやりたいっすよ。あ…ハゲちゃんにも??????
PS:そしてわずか1日半で「A&R」という本、読み終えました。最後はアメリカの小説らしく、いい人は楽しく、悪い人はダメに、という分かりやすい終り方でしたが、いい人も悪い人もそのどちらの感情も深く掘り下げられることもなく、また情緒もなく、リアルな物語がリアルなままに語られて行くばかりでやっぱり評論家の書いたものだよなぁという感じで、読み終えてドッと疲れ果ててしまいました。話題になった本らしいっすが、小説としてはて〜〜んでおもろない、と言っておきましょう。暴露本的なノリで読めば面白いのだろうけど。とにかく本から立ち上ってくるものがあまりに人を疲れさす。ぶっちゃけ、キライな本、っすね。さ。リルケだ、リルケ。