sasakiの日記
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空と雲と 契りを結び しがらみに後ろ髪をひかせ ほころびだらけの ポケットには 日々のかけらで 満ちている
淋しさが におうなんて ちょっと 洒落すぎさ その日暮らしを気取ってみても なんだか 落ち着かなく ただ あてもない あてどない 汽車に飛び乗って
ほーぼー OH HOBO
前略 土永様
久しぶりです。この間ライブに来てくれてありがとう。 静内の人たちの中で一番顔を見ている人かもしれません。昔なじみの人にひょんな所で会うというのはとても嬉しいものです。 今でもギターを弾いていますか? 新冠の野外音楽祭に田中君の兄さんと出ていたのを昨日のことのように思い出されます。確かかぐや姫か何かやってなかったっけ? 二人ともすごく下手だったこと覚えている。 そうそう、ライブに妙子と徳ちゃんも来ていたよ。ふたりとも僕が静内を離れて以来だから25,6年ぶり。妙子はもう名前で呼ぶの失礼な年になっていました。 徳ちゃんは「スターになったらもう静内なんかには来ないんだよねって言ったら本当に来なかった。おぼえてる?」っていわれてしまった。 僕はいつスターだったんだろう? 徳ちゃんは今、札幌で暮らしていて、どうも娘と二人で暮らしているらしいです。詳しいことが聞けるほどもう昔みたいに近しい間柄ではないので聞かなかったけど、それでも昔みたいに明るく笑っている人でした。 当たり前なんだけど、引っ張りたくなるようなほっぺたのあのころから23年分の時間がみんなの肩にまんべんなく降っていたんだなあと思われる。 歌い終わってからみんなで行った隣の深夜映画館。眠くってなにを見たのかも覚えていない、にっかつロマンポルノか? なんか青春みたいだったね? 不二男さんはあれからまた東京に戻って新宿で働いてます。2度ばかり店に行ったことがある。もう夜の仕事じゃなく、ラーメン屋です。なんか背が縮んだんじゃないかと思えるほど東京の人になっていました。静内もあんまり興味ないみたいだ。ノリがもう無い。
聡は一度札幌に出てきて、自分で店を始め、1年くらいは元気にやってたみたいだけど「俺やっぱり、南の方に行きます。ドカチンでもやりながら最終的には沖縄まで目指します。そして、そこで生活するというのを念頭に札幌出ます。」と言って挨拶もなくひっそりと札幌を出ていった。 その後色々あったんだけど、ものすごく長い話になるのでいつか折があったとき書くか、会ったときに話すかするよ。 僕がまだ東京で暮らしているとき、八丈島から電話を貰った。旅の途中だったんだと思うけど何かめげていて島の暮らしや、夕日が海に落ちる話をしたけどこっちまで淋しくなる電話で、もう旅やめて札幌に戻れといったけど弱々しく笑って電話が切れた。旅からの電話が後にも先にもあれ一本。
僕はあの町でこの仕事のチャンスを掴み、みんなに励まされ、送り出されて唄いに世の中に出た。 多分静内にいたことはこのこととは無関係だとだと思うけど、僕の人生で一番賑やかな時代だったと思う。毎晩パーティみたいなものだった。入れ替わり立ち替わり人がやってきて、その人達のことを全部覚えていて。今なら信じられないよ。 さっきあった人迄忘れるようになってしまった。 年のせいじゃないと思うんだ。 もしかすると僕は贅沢に暮らしていたのかもしれないと思うようになってきているんだ。あの頃が。 この間のお礼をと思ったのに、ダラダラと書いてしまった。 また、ライブやるからその時にはまた来てよ。 土永君と田中君の兄さんのグループ名ってなんて言うんだったっけ?
また。 02/4/29 佐々木 幸男
久しぶりに蔵次と伸輔に会った。21,2のボンズどもで友達だ。 昔の世代の人たちとは全く違うチャンネルに思考回路が入っているのでスンゲー楽しい。 友達レベルになるともうギャップはない。
蔵次は女が出来たらしく上機嫌、 「やばいっすよ、もう。まだ5分しか話していないけど、“友達から”にこぎつけたからもう、バラですよ、バラ。」 嬉しいらしい。バラはバラ色のことらしい。 知りあった経緯を聞いたのだがここでは一寸書けない。 小僧どもは時に面白いことを考えつきそれを実行する。アイディアは豊富みたいだ。それを音楽に活かせばいいんだけれど、小僧なだけにあいにくそういう発想はないみたいだ。女一筋に走る年だから放っておくことにする。 どっちにしてもまたその話の続編を持って訪ねて来るのは見えているから。 作りかけの曲を歌う。まだまだだけど、ギターを弾くフォームが大分よくなってきている。僕もああいうフォームでギターを弾いていた時があり、楽しさがある。
紳二は「俺いま、居場所がないんですよ。家にいて母親と面と向かっているとババア、変なプレッシャーをかけて来るんですよ。お前もう音楽をやめて別のことを考える時期ダヨって。」 母親の言ってることは正しい。そして母親をババアと呼ぶのはやめよう。 ババア、ガンバレ! でも使い勝手が良さそうなので一度どこかで使ってみようっと。 僕は明らかに母親の側で、今はよく解る。母親の年齢を聞くと49歳。 僕よりも若い。 もっと母親の援護射撃をしてやろう。 「家族みんなが暖かく俺のことを後から応援するという風にはならないんでしょうか?」 金輪際そんなことはないし、そんなことがあってはならない。 ところが世の中そうでもないらしく、時としてみんなでよってたかって音楽を生活手段に選ぶことを賛成するということがあるという。一度殴りに行かなけりゃわからんようだ。そういう人たちを。 「お前達はとっても頭が悪いからそんな脳天気なことを夢見ているけど、もともと、ミュージシャンていうのはやくざな家業だから、良識ある親が大反対するというのはものすごくまともなことなんだよ。悔しくって見返してやりたいなら正しいプロになるんだね。」僕は今はもう良識ある大人だ。 普通の生活に追い落としてやろう。それと商売敵になるようなヤツは子供だろうが老人だろうが早いウチに頭を叩きつぶしておかなければ。 「外国ではミュージシャンが演奏するときはWORKといわないでPLAYというんだってさ。」と向こうの返事もまともに聞いていないで勝手に幸せになっている蔵次が言う。こいつは昔から人の話を全く聞いていない。 多分きまったと思っているはずだ。 キマッテねえっつうの。
30日、私は厚別に行って状況視察してくる。 色々この胸に溜まったものはある。 耐え難きを耐え、しのびがたきを忍んで黙してきた。 いっとき、もうやめようか?もう見捨てようかとも思ったけど、はんせいした。 暖か路線でまっしぐら。 地獄に堕ちてもいい。サポーターはひたすら応援するしかないのだ。 厚別が何とかしてくれる。 僕の作詞ノートに《ATUBETU》とタイトルだけ打たれ白紙のページがある。そろそろ升目を埋める時期か?
明日は三角山だ。さて話す練習でもしようか? アメンボ赤いなアイウエオ。5点。
百章の唄と自分の歌を作らなければなんないので本当は大変な状況なのに全然大変じゃないのはどうしてだろう?不思議だ? 何にも手をつけていないからだろうな?
あれからケーキ売場の姉さん見に行っていないなあ。元気だといいな。 24軒に行く途中に札幌駅寄ってみよ。
あした、土曜日、クラップスホールで歌う。夜10時過ぎ。 起きていればいいけど。パジャマ着ていこうか?
無事、小樽、旭川、札幌のライブが終わった。 だんだんどこでやっても自分の家の近所みたいな精神状態になってきていて、これもひとえにいつも足を運んでくれる皆さんのおかげだと深く感謝している。 ありがと。
色んな人にあった。 色んな人は20何年ぶりとか、いつからだっけとか、なかなか会わなくなったねとか、それぞれの事情のもと、お互い、ほんのりと年を取っていた。
今日は「ほーぼーパート2」の日なんだけど、ドタリと横になり本を読んでいたらもう6時。 一日がもっさりと過ぎてしまった。
「親子丼の丸かじり」東海林さだお、「うろしま物語」福山庸治「さかだち日記」中島らも「漫画の時間」いしかわじゅん「職人技を見て歩く」林光「漢字と日本人」高島俊夫「妖香」ジョン=ソール、本当にフィクションが読めなくなってきたみたいだ。結末が最後まで待てない。東海林さだおはもう文庫50冊になったという。どうりで同じものを何度も買うと思った。ジョン=ソールは相変わらず子供イジメをしている。 ライブが終わると5月だなあ、と先月思っていたらやはりライブが終わってもう5月。本当に当たり前なんだけど、当たり前に時間が過ぎてゆき5月の匂いだ。
Mの恋は成就しそうもないようだ。 初めて立ち上がった姿を見たという。大魔人か? 173センチはありそうだといってた。 自分より大きいらしい。 いいじゃねえか、背くらい。どうせ年取れば縮むんだから。 それでもせっせと通っているらしい。 ガンバレ!
この間の駅前のケーキ屋のお姉さん、とっても綺麗だった。 黒の長いエプロン姿がとても素敵だった。 こうやって人は誰かに好かれたりするんだから世の中油断がならない。 ひとなかで さかりがついたか その年で 8点
てなことで、また読書。
2002年04月19日(金) |
ひえー、書いたものがまた消えた |
もう出かけなければイケナイのに、打った文章がキー操作ミスでどっかに飛び、呼び戻したらものの見事に消えてしまった。 本当だって。 ウソじゃないって。 あんなに沢山書いたのに。 いや、そんなんたくさんは書いていなかったかもしれないけど、とにかく消えてしまった。 さぼっているだろうって? もういい。
もう出かけなければイケナイ。稲村さんに呼ばれた。 飲みに行くんじゃないって。明日ライブがあるって言うのに、飲みに行くわけないじゃん。メンバーが久しぶりなので一寸行ってこようとおもっている。 左上の伴さん、右上の稲村さん、左下の小林さん、そして右下の素敵な佐々木さん、もう1人、僕が抜けた後に百章に入った星空食堂の白幡さんが集まるらしい。 何でも8月頃に第一巻第百章のコンサートが開かれるらしいという話だという。開かれるらしいとみんなが言っているんだけど、一体誰が開くのか謎だ。 誰もそのことを具体的に知っているヤツはいないようだ。 らしい。 もともとこういうバンドだったんだ。 とりあえずバンマスから召集かかったので行く。 本当は行きたくないんだ。この日記をもう一度一から書きたいんだ。 いやだなあ。やめようかな?
ヒエーーー、8時19分だ。 もう行かないと。 約束は9時なのに、もう40分しかない。 30分前に行ってて嫌がらせを言う僕の楽しみが消えてしまう。 ブギーにもしばらく行っていないからアキラさんに会ういい機会だ。 相変わらずガラ悪いかな?アキラさん。
マズイ、8時23分になってしまった。 きょうはもうスーツ着ていこう。
ほーぼーに行った帰りなもので今日はお休みします。 ほーぼーとはそういう意味です。 小樽、旭川の御礼はまたの日にします。 ありがとう。 気持ちのよい疲労です。 沢山の写真が撮れました。 スポ太郎はストレスかさみしさのせいか、食べたものをものの見事に全部目の前で吐き散らかしてどっかへ行ってしまった。 多分風呂場のシンクに納まりかえっているのだろう。 ちょうどぴったり分の容量で、何となく缶詰に入ってる身みたいです。
さてさて、酒飲んで寝よう。
就寝。
2002年04月12日(金) |
春たけなわ、明日の小樽はどうだろう? |
結構、結構。 明日は小樽でライブです。 土曜日だし、気持ちもゆったりしているし、いい一日になればいいなあ。 同じ時間、同じ場所で唄う人と聞く人。 いつも状況は違う。 どんな風になるかなんていつだって予想がついた試しがない。 僕は自分の部屋で唄っているように普通に唄ってみたい。 いつだって知らないところに力が入ってしまう。 一番たちが悪いのは頭に力が入ってしまうことだ。
夢は80歳のおじいさんが唄うように歌うことだ。
僕はまだ51歳、そんな生意気なことが出来ないことは十二分に知っているけど、それでもそんな風に歌ってみたい。 尤も80の爺さんだって平常心じゃ歌っていないと言われればそれまでだけど。
うまくいかないもんだ。 そんなうまくいかないことを30年も続けている。 たいしたもんだね。
みんなに会えることを楽しみにしている。
7点。
コンサドーレについてはまだ触れない。 はああっ。 まったく。
2002年04月05日(金) |
ヘヴィーゲージの弦はもう売っていないいのか? |
昨日ライブ用の予備ギターにヘヴィーゲージを張ろうと思い、パルコの島村楽器に行ったら今はないといわれた。もともと需要の低い弦だから無くても別に驚かないけど。 そんなわけでミディアムゲージを張ることにした。 きっと益々腕がパンパンに張ることだろう。 取り返しがつかないことになってもしらんよ。じっさい。 1万円を出したところ「今お釣りが、千円札が切れていてないんですけど、500円玉でいいですか?」と聞かれたので「かんにんしてよ。」と即座に断った。 今の若い奴は面白いなあ。 デパートに行って釣り銭を硬貨でまかなおうとする状況に遭遇するなんて滅多にない経験をさせて貰った。これはイヤミでも何でもない。 楽器屋というのは一種異様な空間で、基本的には客と店員という関係が一番希薄な場所だ。何か買っても極端に歓迎されると言うことはない。 店員が大体ミュージシャン傾向にあるからなのではないかと思われる。 興味ある方は一度行ってみることを進める。 あっ。腹が、、、、、、、、。 いたーいい。 今日はこんなところにしておこう。 明日は旭川ブーフーウーの同窓会だからこの腹痛を治しておかないと。 さっき武田君に電話したら元気そうだった。 元気かどうかを確認するために電話した訳じゃないのにとりとめのない電話になってしまった。
まあ、言ってみれば今日は休みじゃ。 そんじゃね、 私は素っ気なく帰って行く。
さて、酒飲もっと。
2002年04月01日(月) |
うすずみ色の空へため息を |
なんだか妙に 惨めな気持ち 行き交う人は 笑いさざめき 僕はうなだれる ただそれだけ うしろから 僕を 呼ぶ声がする 振り向くことさえ 今は出来ずに 僕はうなだれる ただそれだけ
こんなに落ち込むのは どうしたのだろう 夏から秋への移り雨のせいか
閉めきった部屋の窓を開け 馬鹿げた気ふさぎは 流し出そう
「こっちは準備オーケー、いつでもいける。よかったらそっちからキューをくれ。」 ブースの向こうで高瀬さんがトークバックで話しかける。 「もう少し待って貰えますか?まだチューニングがしっくりこないんで。」 さっきから二弦のピッチがどうもきまらない。 ヘッドホーンを通して聞こえてくる自分のギターの音色はすっかり化粧され、自分の部屋の音はどこにもない。時々指でこする弦の擦過音が誇張されて耳に刺さる。 ギターマイクが二本、それとヴォーカル用のマイクが一本、右脇にヘッドホン調整卓。唄いやすいようにと灯りが落とされていて、上からがサス一本落ちているだけのスタジオ。 エンジニアの岩間ちゃんがアルコールでテープレコーダーのヘッドを拭いている。 録音卓、テープレコーダー、ジャック、防音板、遮蔽扉、テープの山、譜面台、グランドピアノ、舞台、吊られた照明。 スタジオと録音ブースのいろいろな場所で僅かな灯りでも一つひとつが輝いていた。 こんなに色んな物が光り輝いていたとは。 どれも光っている。
音楽の格好いい訳がその時わかった。
落ち着きの悪かったB弦がようやくあるべき音程でぴたりと止まった。
「行ってもいいですか?」、マイクに向かって話しかける。 同時に向こうの二人がこっちを向き、 「じゃ録るか?どうする? リハーサル本番みたいな感じで録ってみるから楽にな? タイトル言ってから始めてくれ。」 本番の空気がヘッドホンに流れ、脳味噌を絞る。 「風待ち。テイクワン」 幾分テンポが速いかもしれない。でもそんなに表情に差はないからこのままこのテンポで行こう。 「君は風、テイクスリー」 あの日、あんなに近くでみた円盤。果たしてホンモノだったんだろうか? みんながものすごいスピードで先に行っているのに、僕はスニーカーを買う金さえ持っていなかった。 そして、誰に向かって腹を立てていたんだろう?
「オーケー。終了。よかったぞ。 あのさあ、了解とっておきたいんだけど 、このテープ本部に送ってもいいかなあ。毎月送らなければ行けないんで、新人発掘みたいなもんでさあ。」
ダビングして貰ったテープを持って僕はまた静内に戻った。 最後の歌を唄いに。
sasaki
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