sasakiの日記
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2002年02月22日(金) どうということはないけれど

 もう出かけなければいけない
 ここでこんな事をしている場合ではないのだ。
 何時に帰ってくるか解らないのでここに今日の分を記す。
 記すなんちゃってね。

 小林旭は色んなベストものが出ているけどまだしっくりするもながない。大滝泳一監修というのが新しく4枚組で出ていたが、うーん、まだこっちの希望とちょっと違う。
 小さい頃、札幌に引っ越してからの佐々木のヒーローは小林旭だった。
 一寸屈折気味の子供は大抵小林旭に流れていった。
 ミュージシャンに小林旭ファンが多いのはどういう訳なんだろう?
 小学校4年頃だったろうか?同級生の奥村が持っていた小林旭のLPレコードがそりゃ垂涎ものだった。アルバムタイトルは自動車ショー歌だったと思う。
 シリアス路線よりもこっちのラインの小林旭ものの方が圧倒的にそそられる。
 
 いけねえ!
 もう出かけなければ。
 僕は遅れることが大嫌いだ。
 集合時間は1時だけれども大抵は20分前に着いている。
 益々その傾向に拍車がかかってきてる。若者には絶対にない傾向と言うことが出来る。間違いなくこれは家系だと思われる。祟りや呪いはいろいろな形で現れるものだ。

 あっ、そうそう。三浦君いったい用事は何だったの?
 留守番電話に入ってた通りの番号にかけたんだけど誰も出ない。少し遅すぎたか?今日もまたかけるから居るようにね。
 例の話か?
 ならまだ完成はしていないから、今度はこっちが居留守番電話だ。

 春の陽や 誰が舐めるか のどぼとけ   2点

 春の陽差しは人をピーハツするなあといった趣旨。エヘン。

 

 私は帰ってきた。
 健気にも帰ってからもこの続きを足そうとしている。
 繋がらなかった三浦君の携帯にもアクセスでき、来週飯を食うことにする。
 奴は会うときは必ず飯でも食いませんか?という。なんでいつもいつも腹をへらしているのだろう?謎だ。この間通りすがりにあったときには人生をのリセットボタンに手をかけたいなどという未来の展望が開けるようなことをほざいていたが。小賢しい奴だ。来週、会ったら私がそのリセットボタンを押してやろう。

 スポ太郎は今盛んに炬燵の中めがげて威嚇している。どうも最近幻覚が見え始めてきたようだ。ラリってるのか?シャー、シャーと蛇の鳴き声をまねしている。猫のシャーという鳴き声はもともと蛇をまねしたというようなことが物の本に書いてあった。何処までが本当なのかは詳しく解らないが、どっちにしてもあまり人には言わない方がいいかもしれない。
 奴は炬燵の中に何を見たのだろう?やだなあ、何かいたら。
 少し前にロンドンから連れてきた幽霊を追っ払ってくれたという実績があるだけに、あながちバカには出来ないのだ。猫の能力を。
 まあ、どっちにしても炬燵に入る程度のものならば自分でも何とかなると思うのであまりこわくはない。
 今は電気ストーブの前に座り、おもっきり顔を焙っている。煙が出ないのが不思議なくらい側に張り付いている。ひと好きずきだから黙っているけどさあ。お前本当に焦げるよ。えっ?寝ちゃったよ。おい。

 小林旭。
 見つけた。
 さっき書いた大滝詠一監修「アキラ4」に捜していたものが皆入っていた。やれ嬉や。変な歌を真面目に作る人は本当に偉いなあ。そして真面目に唄う人はもっと偉い。やっぱり小林旭。バンザイ。ついでにジュリア=フォーダムも買っておいた小林旭を聞いたあとだと何聞いても感動が薄くなる。アキラは皆には勧めない。尤も買おうと思う人もあまり居ないと思うけど。これは言ってみればマンズマンズワールドっつう奴か?

 そうそう、これを書かなければと思ってこれを開いたんだった。
 四月14日、旭川のフォークジャンボリーという一寸変わった空間で歌を歌うことになった。一昨日、横ちゃんから電話がかかってきて。受けた。
 そういうわけだからよろしく。

 もう少ししたら東京、横浜方面の情報も流すから、待っててね。
 はあっ。疲れた。ここまで。
 
 春一番 胸が騒ぐか スポ太郎  9点。
 


2002年02月18日(月) 君は風


 君の髪が風の 中で流れていった
 流れ髪の君は とてもすてきです
 そういうと 君はくすっと笑い
 君の好きな ”ユーフー”を飲みほす

 あついあついお茶を飲み
 ポツリ ポツリ
 話しかける 君は風


 この歌の後先にこんな事が書いてある。

 冬にあなたのとりとめのない話が始まり
 プツンと言葉が途切れたときに冬が始まろうとしています

 忘れないでそのまま 4月の光の中で
 忘れないでそのまま 4月の陽差しの中で

 冬でうけた心の凍てつきは
 春の暖かさの中で癒す
 春のない僕はいったい 何処で慰めようか?
 春の光は優しすぎて 淋しくなります

 春のまどろみの中で 夢から醒めぬ君は
 思い出の中に沈み込み 
 陽の暖かさのみ貪る 

 このノートは日記じゃないから前後の脈略はない。
 本来なら恥ずかしくて人前に晒すと言った類のものではないのだが、客観性を持ってみると、そうかそうか、いろいろネガティブだったんだね君はと言った感想を持ってしまう。
 若いっていうのは相当にロマンティックなところで生息する事を可能にするものなんだ。
 だからといって今の僕が全く違うところにいるのかと言えばそんなことはなく、幾分冷静さはあるけど、目と鼻の距離に住んでいる隣人だ。
 
 この歌には驚くほど情報が少ない。特に最近の僕の詩と比べてみるとよくわかる。
 意図したわけでもないし、隠そうと思ったわけでも無い。
 最初からあった歌だと思う。作った瞬間に出来てしまった歌。
 唄う時間で出来てしまった歌。
 
 僕は彼女に相当マイッテいた。
 
 言葉なんてインチキだと思っていたのかもしれない。

 僕はこの歌と「風待ち」を持って札幌に戻ってきた。
 結局大根は日当たりが悪いのと、僕たちの夜中の小便攻撃で芽を出さずじまいだった。
 


2002年02月16日(土) プリテンド!作詞ウィーク。ウォッホ!!

 2月14日、謝々。10点満点です。

 なんたることか!今日は完全無欠の二日酔い。
 よって昨日の約束を撤回する。
 いつまで立っても出来ない歌を紹介することでお茶を濁すことにした。
 おいおい、そこの君!文句をたれないように。

 一応曲の形態にはなっていて唄おうとすれば歌えるんだけど、入りきらない言葉が多すぎてどうも納得できない。こうやってネタバラシをしているところを見るときっと陽の目は見ないんだろうなあ?イタリア人になりたかったのか?俺は?
 飲んでる最中はそんなに入ってるとは思わなかったんだけど。この顔の火照り。まるで恋をしたようだ。へへ。
 スティーヴン=ビショップのオン・アンド・オンを聞いてて突然イタリア人に憑依された。ポカロというのはどうもイタリア人と言うよりイギリス人のようにも聞こえるが。
 おいおい、そこの君、無用なつっこみは慎むように。
 スカトッチなんて言う名前の人なんて居るんだろうか?ポルノ映画の男優のようでもある。胸毛ボワボワのスカトッチ。

 

 サトウキビ畑を風が吹く
 ポカロさん!麦わら帽子が飛んでくよ
 寝てちゃだめ もうじきスコールがやってくる
 教会の鐘が風に乗って黍畑を分けてゆく
 今日は漁師だったスカトッチさんの葬式だ
 牧師さんを先頭に行列が坂を上って行く
 海が見える岬の突端に墓がある
 生まれてずっと海にたたられ
 骨になっても見せられる
 村で一番海が嫌いだったスカトッチさん
 気の毒といえばこれほど気の毒な話はない
 
 カモメが断崖滑り飛ぶ

 海の底では大きなひき臼 うわさ話に聞き耳たてる
 鍋のそこにはチリビーンズ
 心の底には内緒を彼女も持つ
 虹を枕に沖で停泊するスコール達
 時が来るのを待っている
 
 昨日と今日の違いが何かを教えるために
 神様が与えてくれた役目を全うするだけさ
 
 行列のあとを影が追う
 生きていく人 死んでく人
 鍋のそこにはチリビーンズ
 心の底には内緒を彼女も持つ
 
 メインストリートを練り歩くメレンゲ
 神様が教えたかったこと
 
 それは根性だよ MY SON
  
 
 気に入ってるんだけどなあ。これ。 
 
 一応今は歌作り週間。酒なんか飲んで二日酔いになってる場合じゃない。
 
 スポ太郎は今、歌を歌ってる。ご機嫌らしい。
 腹が減ってるだけのようでもあるが、節が少し違うような気がするから機嫌がいいのだろう。

 というわけで臨時号でした。

 三角山の作田さん!来週の23日、リレーエッセー、佐々木の時間OKです。
 そんなわけで来週23日、三角山「馬耳東風」はありますので宜しくお願いします。
 そうだゲームをしよう。
 

 


2002年02月15日(金) 今晩は


 なんのことはない、今日は休み。
 もう、とっても眠くって死にそう。
 春の玄関先。
 お休み、諸君。
 明日は臨時号だ。


2002年02月11日(月) あとのまつり

 
       あとのまつり

 街の上を静かに  時間が流れてる
 街の上を静かに  平和が流れてる
 いつも  頭の上をかすめ飛び
 窓ガラス叩き戸を打つということはない
 街は時に嫌われる
 街は平和に嫌われる 
 めまぐるしく変わる生活に足をすくわれる

 
 僕たちの家の向かいがヤクザの家だった。
 表の看板には何タラ神農会と書かれているから所謂テキ屋だと思う。
 身内はそれほど多くはなく、普段はひっそりと暮らしているようだ。ただ、普通の家と違うのは昼日中からどんぶりに転がるサイコロの音が聞こえてくることだった。
 ちりちりん。
 ちんちろちちりん。
 
 二軒は縦に並んで立っていた。
 僕らの家の玄関前に向かいの縁側がある状態になっていて、出入りの時には必ず開け放たれた縁側越しにその光景が見えることになってしまう。
 店が始まった頃一度、若い衆がバットを持って挨拶に来たことがあったので、友好的な関係を築くまでにはまだ至っていない。
 
 僕らは静内ではかなり浮いた存在だったと思う。インチキ臭い支配人とヒッピーまがいのボンズ、もう1人は髪を長くのばした歌唄い。
 向こうが少しくらい偏見を持ったとしても、あまり抗議できる筋合いではなかった。
 
 「先生?キャッチボールしに行く海岸に、いつも散歩している女いるじゃない?
知ってる?」
 聡も一緒になってこの呼び方をする。
 「ああ、いつも白いワンピースの淋しそうな子。ちょっと変わってるよな。一人きりで海を見てる。気づいてた」
 「あのこ、ほら、隣の家の娘。」
 「うそ?」
 「いや、ほんと。金子の兄さんが言ってた。箱入りだって。」
 「ヤクザの娘で箱入りか?なんかそそられるなあ。」
 「先生みたいな冒険家が何人か昔いて、みんなオヤジに追いかけ回され遭難したらしいよ。」
 「うそ?」
 「ほんと。」
 
 多分25,6だろう。いつも白のワンピースで波打ち際を歩いている。
 そこの空間だけ音が途切れたような感じを持たせる女だった。
 海鳥の鳴き声も、波の音も何も聞こえてこない空間。
 うわさ話でしか語られることのない女。
 尾鰭端鰭がついた女。
 僕らよりも遙かに人生を考えて、そして遙かに何もないところに行ってしまったように感じさせる存在だった。
 僕の頭の中には今でもその音のない風景がある。
  
 家の玄関前の通路が大根畑に変わったのはそれからすぐだった。ものの見事にその狭い通路が掘り起こされ、畑に変わってしまっていた。
 はじめは状況がよく飲み込めず、その掘り起こされた道を通ろうとしたら、縁側で爪を切っていた親分が、
 「おい、おまえ、そこは畑なんだよ。今朝大根を植えたから踏むなよ。」
 「はあ?」
 「はあ?じゃねえよ。大根畑。
  お前、もしかして大根知らないのか?」
 「はああ。」
 「そんなわけだから今日からここは通行禁止。」
 僕らは一切の抵抗を見せることなく自分たちの玄関を見捨てた。 


2002年02月08日(金) バカボンにやられた

 あんなに阿漕とは思わなかった。
 
 今日はぽかぽか陽気で、まるで春が一気にやってきたのではと思わせる日だった。少し近所をブラブラしようと出かけた。
 それが間違いだった。
 魔が差した。
 パチンコ屋に捕まってしまった。
 何が悲しくてせっかくのいい天気、パチンコ屋に可愛がってもらわなければいけなかったんだろう?暖かい太陽や、さわやかな風に仲良くして貰うはずだったのに。まして勝ったのならまだいくらかの救いや喜びがあっただろうに。
 
 くっそーーーーー。ぼろ負けじゃーーーーーーーーーーー。
 
 天才バカボンにやられたーーーーーーーーーー。
 
 天才バカボン、今日はサービスデー。と書いてあった。
 ウソじゃん?
 
 客が店にサービスする日だった。
 あんまり人が居ないから変だとは思ったんだけど。春も近いからてっきりサービスすると思うじゃないか?
 そうだよなあ、普通はそういう風に回路は繋がらないよなあ?

 不思議なことに勝負事というのはどうにも途中では止まらない仕組みになっているようだ。もうこんなに負けがこんでるんだから、もうやめて家で静かに反省した方がいいよと内なる声が説得するのだけど、もういかん。もうどうにも止まらない。山本リンダに取り憑かれる。
 こんな時には先ず90パーセント勝ち目はない。
 僕は自分が順調なほどアツアツ男だって知っている。
 勝つのもいいけれど、たまに負けてみるのもいいなどと言う人が時々いるけれど、そんな戯言は許さない。
 負けてあんまり悔しいからスキップして帰るときの気持ちを思って見ろ。
 多分ぼろ負けしてスキップして帰るのは僕ぐらいなモンだろうけど。
 本当に悔しいんだよ。どうもサッカーファンになってから極度に勝敗にこだわるようになってしまった。どうなんだろう?
 天才バカボンはディスプレーほどおおらかな機械ではない。
 神様今日はスッてしまいました。ごめんなさい。

 テレビ塔ライブも無事打ち上がった。
 皆さんのおかげで気持ちが晴れ晴れするライブになりました。
 うーん、今日の事件がなければもっと喜べたのに。
 くっそーーーー。
 ファックスやお便り、それに甘味系をどうも沢山ありがとうございました。
 今後もどこか感じのいいところが見つかったら積極的にやっていきますので応援宜しく頼みます。今度、道でバカボンのパパを見つけたら殴ってやる。
 リクエストとかあったら事務所の方にでもお知らせください。聞くだけは聞きますので。うーん、感じ悪いなあ?
 
 あっ、それと4月13日、一匹長屋、4月20日、ローグでライブやります。でれでれとしたライブをやりますのでドロドロとお越しください。まだどんなのやるかは全然決まっていないけど。
 
 ポップ1280 ジム=トンプソン   扶桑社
 奨めないけど面白いよ。

 ドラキュリア   ドラキュラものではかなりいいものじゃないだろうか?

 さてヴィデオ返しにいって歌作ろう。それともリヴェンジか?まだやってるようだし。
 
   


2002年02月04日(月) ここで夏を見送る

    
   空はとてもいい色   それに雲は高く
   さあ 早く起きろよ   愚図愚図してると遅れる
   髪を洗い 念入りにお化粧  
   それが済んだら  波止場行きの
   電車飛び乗り   防波堤まで
   ここで夏を見送る


 僕は張碓によく彼女と行った。
 今はどうなっているのか解らないけど、当時は無人駅で勝手に乗り降りする駅だった。
 僕らは学生で、当然今の子たちのように車なんか持っていないから、移動手段はもっぱらバスか路面電車、遠くに行く時は汽車に決まっていた。
 張碓が好きかどうかは問題ではなかった。
 喫茶店でお互い、時間を持て余すようになってから小樽沿線を攻めだした。
 駅を降りて、線路を跨ぐと海に降りていくことが出来る。数分おきに電車がゆったりと曲がりながら近づき、頭のコンクリートの壁を通過して小樽に向かって行く。
 その度話が飛んで行く。
 どんな話をしたんだろう?
 新しくできたジャズ喫茶?遠藤賢次のこと?学生運動?僕がいつも遅刻する理由?スカートの丈について?新しく書いた詩について?浮気してるらしいこと?
 夜の漁師について?ルノー=ベルレーがカッコウいいって?いくら寝てもまだ眠いのはどうしてなんだろう?進藤がホモで、僕が狙われてるらしい?唐十郎が面白いって?その髪型ヘンだよ、何かクレオパトラみたい。不安って?何が?母親が嫌いだって?今度浜益の方に行ってみようか?今、季節は何?

 札幌が秋に変わり始める頃に彼女は東京に帰って行く。まだ夏の尻尾をぶら下げた東京へ。まだ何も先が見えていない。一つの季節の間中、繋がっているのは電話の線だけ。季節の間にいる彼女を見たことがない。
 そして僕たちはお互い時々手紙を受取り、時々夜の8時に電話をする。

 僕は彼女が遠いところいてもそんな困りはしなかった。僕は若くて、とても忙しかった。きっと解ってもらえないと思うけど本当に忙しかった。
 
 
 さあ、時刻表を見に行こう。この駅にはなかなか止まってくれないから。

 

 

 
 
 
 


2002年02月01日(金) コーヒー豆買って、紅茶と日本茶も買って、アラ、ヨイヨイ

 今日もたっぷりとメンバーに揉んで貰った。
 「何か歌が違うところでまとまってきているような気がするんですけど?慣れですか?」、「そこは3連なんですけど、何回も間違わないように」、「エンディングはインテンポじゃなく気もちリットね。」、色んな事を言われる。
 いつか踏んづけてやる、あいつら。
 
 外は雪が解けている音がする。唄いながら卒業式の時のことを思い出す。
 何故か雪解けの滴の音を聞くと卒業式になる。
 もう2月だ。インディゴは真ん中のフロアーに雨垂れが落ちてくる。欠陥だな。
 大きなバケツがそこにおいてあり、ひっきりなしにボタン、バシャンと滴が落ちてくる。
 今時雨漏れする建物があるか?
 思い出したようにPAの堀井ボンズが床を拭く。
 でかい冷蔵庫のようなヒーターがフル回転しても広い部屋は全然暖まらない。
 それでもこの雰囲気は何かしら練習しているという気にさせてくれるから結構いい。
 哲治は普段ジャンプ観戦用のロングダウンを着込んで、フェイスマスクまでしているし、徹はもこもこのダウンですっかり着太りしている。私はというと、下からTシャツ、長袖のコットンシャツ、更にその上にタートル、そのまた上に毛糸のVネック、そしてダブルのエアテック、首にマフラー。もう身動きとれん。首が苦しくて声も出ない。
 新村君はジャケットにジップアップのシャツだけ。平気らしい。
 悔しいなあ。
 ふとPAの堀井ボンズを見るとカーデガンに長袖のシャツ。首締めたくなった。
 俺だって昔は薄着でも平気だったんだ。ただ、今は風邪を引いたりするのがコワイからこんなカッコウしているだけだ。
 
 この建物は昔、最先端のデザインで、海外からも見に来たと言っていたが、今来い。もうすごいことになっているから。ほとんど屋外でやってるのと大差ないから
。ああ、寒かった。
 帰りは徹の車でイヤラシイ話をしながら盛り上がる。少し品などについて今度語り合った方がいいかもしれない、我々は。

 今日はこんな所かな?
 明日はみんなテレビ塔に来なさい。
 これからエムシーの練習だ。へへ。
 
 
 天秤座の人は明日お金を拾う。4点。

 本当はこれからものすごく高いお茶を飲むんだ。もうお湯も沸いているし。後は急須を暖め、少し温めのお湯で入れる。
 きっとこの時間にお茶を飲むと絶対眠れない。 


sasaki