戯言 目次|過去|未来
会わないほうがきっと お互いにとって 最善の選択 わかってる この想いは 抱くだけもう無駄なこと 叶うことはないこと だけど わかってても 知ってても 湧き上がる気持ちは どう昇華していけばいいですか? 君からたまに届くメール うれしいけど あの頃に戻れないことを 改めて思い知るから せつなくなる うれしいけどせつない あの頃と 中身の違わないメール だけど 次逢う約束は 決してしてくれない それが君の気持ちだよね? もうなにも聞けない 本音も探れない かけひきもできない 君からの他愛のない きっと何も考えてない そんなメールから 君の本音を探ろうとするけど あたしにはなにもわからない それでも もう 連絡しないでとは言えない 二度と逢うことがなくても 顔も声もぬくもりも なにもかも忘れてしまっても それでもどこかで 君とは繋がっていたいよ きっと繋がってさえいれば もう一度逢えるときがくるかもしれない そんなわずかな希望を 捨て切れなくてごめんね あの時別れ際にキスをした瞬間 これが最後だと直感した だから咄嗟にでた 「またね」 だけどその言葉は宙を舞った もう好きだなんて言わないから 次が最後でもそれでいいから もう一度逢いたい もう一度だけ逢いたい
言えば何か変わってた言葉 言っても無駄だった言葉 それがなんだったのか考える それが分かったとしても あたしはその時言えなかったから 結局何も変わらないけど 「会いたい」 その一言が 重すぎて あたしの願いは その一言ですべて 伝えられたはずなのに 好きだとか 未来とか 何も期待できない恋だったから ただ会いたいと それだけが願いだった 終わることは 最初からわかってた なのに終わりを 受け止められない 君との時間が あまりにも楽しすぎたから 今もあの日々を どこかで求める 赤信号になると 車の中でキスをした あの信号の長い交差点を 通るたびに まだ胸が痛む 君の腕枕も 人目をはばからず 外でしたキスも 体を合わせたことも 抱き締められた感覚も まだ忘れられない 君はきっと違うけど 大人な君は 一番大事な場所へ 迷うことなく帰っていく あたしの気持ちは 君にとっては迷惑でしかなく これ以上 君を困らせたくなかった だから 飲み込んだ言葉達 伝えたかったけど 伝えても無駄だったと思う きっとそれは 伝えなかった方がいい言葉達 だから後悔しないよ あたし達は そもそも間違いな関係でしかなかったから 終わることが 正しい選択 お互い 戻るべき幸せな場所に戻った それだけのこと ただそれだけのこと そう言い聞かせることが あたしが君を忘れる ただ一つの方法
藍音
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