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2004年07月18日(日) 光の色

夜道のドライブ
対向車のパッシングが
希望の光だと信じた
荒れ果てていたあの頃

真っ暗に飛び交う光
誰の声もかき消してくれる
鳴り響く音に背中を押されては
誰かに抱かれ唇を噛み締めた

決して消さない思い出
生きる道が長くなる程
今の光に混ざっていく、
過去の光の色


2004年07月17日(土) うわのそら

あ、やわらかい誰かのクチビルが
私の喋る所に触れた、今。

ナニ?痛いのは気のせいかな、
寒すぎる抱擁、真夏の夜。

あれれ、なんだか歩きづらいぞ
知らずに奪われた、私の片手
おかげで手足が一緒に出てる。


2004年07月16日(金) 誰かに届く糸

想いと繋がる心の糸が
こんがらがったら
 もうほどけない、と決めつけて
 放ったらかしたフリをした

何度も繰り返したせいか、
余っていた糸は無くなって
 心無い気持ちを、この糸に
 絡みつけるしか出来なかった


2004年07月12日(月) 例えば積み木なら。

めちゃくちゃに散らばった積み木
城に見立てては倒し、
星に見立てては崩し、

それをずっと繰り返して
長い間、積み木の前に座った

親や先生に命令された訳じゃない
二度と同じ物は作りたくない

バラバラの積み木を前にして
もう作り尽きたから

敢無く、同じ物を見立てようか
新しい物を考える時間を必要とするか

今は迷っているところ。


2004年07月02日(金) 覗く朝焼け

原因究明したくない、って
何時でも面倒臭い事に目をふせた

長い間、放置した曖昧さは
積もり積もって僕を埋めているよう

今日の僕を救えるのは
僕しかいない、って解ったんだけど

何もかも照らし出す朝を迎えると
潜り込みたくなる机の下

暗く静かなこの場所は
どこからの干渉もやってこなくて

でも少しだけ誰かに見つけてもらいたくて。



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