ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記

ファイナルファンタジーXIは,スクウェア・エニックスの開発したPS2用のロープレであり,なによりゲーム機用としては国内初の大規模なオンラインRPGであーる。プレイ日記というのは,プレイ中に起きたことを日々綴った日記で,Webを探すとけっこう大きなジャンルになっている。

著者の永田泰大は「ゲームの話をしよう」シリーズを書いた人で,ゲームのオモシロさ楽しさを伝えることにかけては天才的なところがある。ファイナルファンタジーXIを始めようと決意してから,実際に始めるまでの長い長い道のりがオープニングとなるんだけど,それだけでもう楽しいもんね。またこの人はゲームにのめりこむタイプではない(つまりゲーマーではない)ので,これがまたほのぼのしていてヨイ。

読むと絶対にファイナルファンタジーXIを遊びたくなるという危険な本ですな。
2003年10月15日(水)

陰陽寮(6)(7)

日本一のリーダビリティ作家富樫倫太郎の「陰陽寮」シリーズもとうとう7巻まで来ました。しかし読み出したら止まらないのは相変わらず。けっこう厚いノベルスなのに,ほんの数日で読み切ってしまう。

平安時代の「刀伊」と呼ばれる異国の兵団と,安倍晴明を中心とする平安の人々との戦いがメインの物語だけど,とにかくわんさか出てくるキャラがどれもこれも濃すぎるのが特徴ですね。"神の罰"を受けて千年の間不死となった一族,死から蘇った始皇帝の使者除福,盗賊,浮浪児,超能力者シヴァ,陰陽師の面々,そして安倍晴明。さらに政争にあけくれる平安貴族たちがからんで,いったい話はどこに行くのか。まったく。
2003年10月10日(金)

漢字と日本人

高島 俊男。文春新書。ワタシの尊敬する増井俊之さんのサイト(http://pitecan.com/)でほめられていたのですぐ買って読む。ミーハー。しかし,これは驚くべき本であった。漢字の成立と現状についていかに自分が無知であるかがよーく分かる本。

漢字は日本語が文字を持っていない時期(つまりコトバだけで成立していた時期)に今で言う中国から入ってきた。当時の日本語は具象的なものを指すコトバはあったが,抽象的な概念をさすコトバはなかった。ところが漢字がはいってきて,そこには当然抽象的な概念を指す単語がたくさんあったため,日本語は自分で進化することを止めて,それらを使うようになった。

うーん。これだけでも驚くでしょ? その他にもはじめて知ることがヤマとあります。びっくり。
2003年10月01日(水)

ま2の本日記 / ま2