お笑い男の星座2

浅草キッドの「お笑い 男の星座2」を読む。最強に笑える。水道橋博士の文章の面白さはホームページの日記でも証明済みだが,こうして一冊の本で読むとますます面白いね。特に笑えるのが,ダチョウ倶楽部の寺門ジモンの話ですな。何十年も欠かさずトレーニングをして,ヒクソンよりも誰よりも強いと自負する男の魂の叫びを読めー。
2003年07月24日(木)

だからWinMXはやめられない

WinMXを始めて,ずぶずぶとのめりこんでいく過程を綴ったノンフィクション。これって犯罪のドキュメンタリーだよなあ。

WinMXはP2Pのファイル交換ツールだけど,日本の村社会に合わせて独自進化を遂げている。「ファイル公開するけど,許可するまでダウンロードさせない」機能(0パッチとか言うらしい)が重要視されていて,自分の欲しいファイルをDLするには,代わりに相手の望むファイルを与えたり,IM(1対1のチャット)で許可をもらったりする必要がある。このためWinMXのネットワークは日本的というか非常に閉塞的になっていたりする。

筆者はこのWinMX業界?で,ひたすら地位向上を目指し,レアファイルを集め,レアな非公開ピアに参加し,レアな人脈を作っていく。目的のようなものはあるけれど(アニメの××のファイルが欲しいとか),きっとこの人にとってはどうでもいいんだろうね。WinMX空間の中での自分の位置だけが目的になってしまっている。で,ここで行われていることはおそらく犯罪なので,犯罪者ファミリーの中での地位を追い求めてもなあ..と,ちょっとむなしい読後感が残るのでありました。
2003年07月20日(日)

マルドゥック・スクランブル 圧縮/燃焼

美少女アクションSFマルドゥック・スクランブル開幕。第一巻が「圧縮」で,二巻目が「燃焼」です。虐待を受け殺されたかけた主人公が「スクランブル9」という法律を適用されて生還する(スクランブル9が適用されると,通常は禁じられている技術が使えるのだ)。主人公の少女は電子機器に対して遠隔的に干渉できる能力を手に入れ,どんな武器にも自在に姿を変えるネズミ型の生物を相棒にする。

あまりといえばあまりにベタな設定ですが,アクションシーンはけっこう燃えます。主人公をサポートするドクターもいい味出している(この人もベタな設定なんだけど)。自分を殺した相手を追いかけて復讐するだけの話にならないところがよくて,物語に厚みを加えている感じかな。。次から次へと出てくる敵やら味方やらのキャラもたっております。つい最近「排気」がでました。これで完結らしい。一冊があまり厚くないので気軽に読めるのもイイ。
2003年07月15日(火)

日本オタク大賞

こいつは,ロフトプラスワンの企画で,BSで放送されているらしい。今回で二回目。審査員のメンツは,岡田斗司夫,眠田直,鶴岡法斉,切通理作,唐沢俊一あたりのメンツ。1年間のオタク的ニュースを振り返り,適当に論評しながら最終的に「オタク大賞」を決めるという番組を書籍化したものでございます。まあ笑える座談会と思えばいい。本にはなっていないが2001年度の受賞作?はこのへん(http://www.super-otc.com/award/)。
2003年07月07日(月)

チョウたちの時間

山田正紀の「チョウたちの時間」を読了。20年振り? 例によってまったくストーリーは覚えていなかった。こんな話だっけ。電子の直径を光が横切るのにかかる時間を「時間粒子」と呼ぶという設定にすごい衝撃を受けたのは覚えているんだけど,他は新作を読んでいるのと変わりませんな。人間の「時間」に干渉してくる強大な敵との戦いが描かれているんだけど,いまどきのSFだったら,出てくる「敵」をとことん異形のものとして描くんだろうと思う。ここではファンタジーっぽい扱いになってしまっています。今の視点で見ればそこが物足りない。とはいえ山田正紀はすごいね。
2003年07月01日(火)

ま2の本日記 / ま2