想
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近所の公園で盆踊りがあったので、金魚すくいに行ってきた。
500円玉をジーパンのポケットに入れて、単身、乗り込んでやった。
我ながら、なかなかの勇気。
こどもは1回200円、おとなは300円。理に適っている。
おとなの私は300円で17、8匹すくうことに成功。
しかし、飼うことはできないので、
というより、連れて帰って目の前で死なれるのが悲しいので、
金魚の入っていたボールと、破れて紙のなくなったオレンジ色の輪っかを、
テキ屋の兄ちゃんに返してきた。
今思うと、あの兄ちゃんの方が私より若いんじゃないか。なんてこった。
金魚すくいは楽しかったけれど、
結局、おとなになってさえ私は金魚一匹救ってやれないのだと知った。
***
江國香織『なつのひかり』を読み終えた日に。
これはぜんぶ事実だけど。
外国人に教えたい日本語。
「四角い部屋を丸く掃く」
掃除の際、部屋の隅まできれいにすることを怠るように、
ものごとを雑にこなすさま。
でも、いい用例が思い浮かばない。
夢が現実的すぎて寝た気がしない、という日々が続いたのだけれど、
さすがに11時間も寝ると「よく寝たー」という気がする。
最近気になっているものや人がぎゅうぎゅうに詰め込まれた夢だった。
どんなに支離滅裂でも、夢の中にいるときには辻褄があっているように感じられるのだから、
夢の力、言い換えれば脳の力というのは、すごいものだ。