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二子山親方の悲しみ - 2005年06月02日(木)

またすっかりご無沙汰してしまいました。

親方が亡くなって、最近騒がれなくなっていた
花田家のごたごたがクローズアップされている。

大関貴乃花時代の相撲は、随分前に亡くなった祖母と一緒によく見ていて
子供心に、とても面白いと思っていた。
一回りも二周りも大きな高見山に、真っ向勝負。
かっこよかったなぁ。
日本の国技、と胸を張って言える時代の相撲。

息子たちが入門して、弟に続きお兄ちゃんも横綱に。
そのあたりから花田家に暗雲が。
花田家に、というよりは弟に異変が、というほうが正しいのかもしれない。
マッサージ師に洗脳されただの噂されて、親、兄に対して背を向けだした。
父であり、師匠である親方の心痛は、いかばかりであったか。
4年前には女将さんも去っていった。
その上、病魔が。
晩年は寂しい、つらいものだった、と思う。

お通夜、告別式に際しての現貴乃花のコメントは
大人として首を傾げたくなるようだった。

喪主をめぐっては、

『自分がやるのが当然であった』

『長男花田勝氏がどうしてもというから』

これが、自分の父親の、師匠の葬儀に際してするコメントなのか?
普通は長男がやるのが当然だ、と思う。

こんな人が親方として、自分の部屋を持ち、
後輩を育てていけるとはとても思えない。
相撲が衰退していくのも無理はない、とさえ思う。

『兄とは仲良くしていけない』
『もう揉め事はいやだ』

???
なんだかよくわからない。
揉め事を起こしているのは自分じゃないの?
自分を見失っているようにしか見えない。
目が、死んでしまっている。明らかに心のない表情。
実際に彼らの世界で、何が起こったのかは判らないけれど
どう見ても、ひとリおかしいこと、誰もが感じている。

それにTPOというものが判っちゃいない。
たとえ、兄とは絶縁したい、と思っていたとしても
父を送るこのときだけは、兄弟円満を装うことは出来なかったのか?

一つの道でだけ、力を注ぎ、狭い世界で大将になってしまった。
それはそれで不幸なことだといえるのかもしれない。

お兄ちゃんは、相撲の世界から飛び出したことで
だいぶ大人になれたようなのに。


遠い空で親方が泣いている。
そんな気がしてならない。



...




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