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2005年11月02日(水)    I のこと。その2    

離婚した当時から信用することが出来なくなった、と言われた。
自分と会っていない間、何処で何をしているか解らないからと。


いつも連絡をするのは私からだった。
君から連絡が来るのはごくたまにだった。


毎週会うのが決まりのようになっていた。
でもその殆どは、私から連絡を入れていた。


考えてしまったんだ。
もし、ワタシから連絡を入れなくなったら如何なるんだろうと。
もしかしたら、君は、ワタシが会いたいと言うから
会っている状態なのかもしれないと。


そしてワタシから連絡をするのは止めた。
ちょうどそのとき、私はどんどん仲間と遊びに行く機会が増えた。


今まで、彼氏との時間がワタシの全てだった。
少しでも時間が出来たら、彼氏の下に飛んでいっていた。
それが普通だと思っていたし、
それ以外の時間のすごし方を、
思えばやっていなかったような気がする。


楽しかったんだ。
彼氏でなくても、こんなに楽しい時間を過ごせるのかと。


君がワタシを信じることが出来なくなった原因は私にあって。
今更弁解をするつもりは無いけれど。





それでもね。
やっぱり君と出かけるのは楽しかったよ。
いつまでも何も考えず、時間を過ごしていければいいと思ったよ。
でもそれと同じような重さで、
これから先の事を考えるようになってた。



一番は、自分に常に聞いていた。
ワタシはこれから先、如何したいのか。




出てきた答えはシンプルで。


結婚がしたい。

子供がほしい。


自分でも、なんでワタシが?と思うくらい
この答えはビックリして。



それまで、自分が親になることとか。
まったく考えたことも無かったし、
どちらかといえば、無責任に生きて行きたいと思う性質だったから。




答えが出たところで、君の事を考えた。




確かに、君の事はスキだ。
けれど、一度周囲の期待を裏切って離婚して。
君と再婚するとなれば、
私たちに対してマイナスの気持ちを持っている人間とも
上手くやっていかなければならない。




その覚悟が私にあるか。
それを加味した上で、君のことが好きか。





申し訳ないと思う。







ワタシの答えはノーだった。















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3年間の結婚生活。


6年続いた微妙な関係。





2005年11月01日(火)   Iのこと。その1  

I のこと。
18の時に知り合って、20歳のときに結婚。
当時、I は、33歳。
13歳という年の開きがあったけれど
Iの精神年齢が若かったのか、ワタシが老けてたのか
あまり年齢差を感じることは無かった。

唯一、感じたことといえば、
昔なつかしの歌とかアニメとかの特番を見たとき。
ワタシが生まれる前の物を沢山知っていたりして。
ワタシよりも、両親と話せる共通の話題があったりして。
そんな時だけだったと思う。

結婚生活は、思ったよりも長く続かなかった。
別に取り立てて仲が悪いわけでもなかったけれど。
3年目の冬を迎えるとき。
世の中が新世紀を迎えるとき。
私たちは別れた。

切り出したのはワタシからだった。
いろんな原因とか。理由とかあったけれど。
結局、今になって思うと。
ワタシの根性が足りなかったからかもしれないし。
Iの努力が足りなかったからかもしれない。

別れて、私が29になるまでの数年間。
ワタシに彼氏が出来たり。
遊ぶ友達が出来たり。
何回か疎遠になりつつあるときもあったけれど。
ダラダラと一緒にすごす時間が続いた。

彼氏が出来たことも知っていて。
何故か彼氏もIの存在を知っていて。
公認二股という妙な時期もあった。

彼氏と別れようと思ったときもあった。
Iのところへ戻ろうと思ったときもあった。
けれど結局、ぬるい環境に甘えてしまっていた。

彼氏とも、結婚の話題が出始めたところで、
だんだんと距離を置くようになり、結局別れた。
嫌いだったわけじゃないけれど。
結婚を意識できる相手ではなかったというのもあるし。
Iを完全に切ることができなかった私は、
他の誰かと一生を共にするつもりなど到底なれなかった。


確かに、一緒にすごした数年間。
一番ワタシを理解していた相手であるし
一緒に居てとても楽だった。
其れでも、此の先如何なるのか、という考えがだんだんと膨らみだした。
そして、ついに、Iとワタシの関係は何だろう?と言うところに達した。

付き合っている、様に思えるけれども
彼氏・彼女の関係とは違って。
かといって、旦那・妻の立場でもない。
一番しっくり来るのは、家族のような雰囲気。

ワタシはだんだんと友達が出来。
其れなりに好きな人も出来たりして。
Iとのダラダラとした時間をすごすことが少なくなっていった。






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