映画において、何かから逃げるシーンの時
車やバイクのエンジンがすぐにかからず

「お願い、かかって！！」

と言うシーンがよくあるが、先日閉店間際の梅松で
大ハマりしてしまい、おれもその気持ちがよく分かった。

映画と同じく間一髪セーフで、何とかかかったのだが
やっぱり黒いのだった。

昨日の梨の話で思い出したことがある。
おれは小学生時代、無気力な現在とは違いとても好奇心旺盛であった。
イタズラばかりして担任の先生に注意されることも多かった。

ある日、おれは先生に呼び出された。詳細は忘れたが、
教室内の何かが壊れてしまいいつも教室内ではしゃいでいた
おれが疑われたのである。おれは全く身に覚えが無く濡れ衣であった。

その後、おれではない別のクラスメイトが誤って壊してしまっていた
ことが判明した。おれの疑いは晴れたわけである。

「冤罪だ！不当に拘束された！」

と、おれはゴネてみせた。


しかし、そんなおれをたしなめるように先生はこうおっしゃった。

「もり君、『梨下に冠を正さず』という言葉の意味分かる？」

その後、おれは辞書を引いてその言葉の意味を調べた。
梨の木の下で冠を外すようなことをすれば、梨泥棒と間違われてしまう。
つまり、疑われるような行動はするなということである。
常日頃の軽率な行動を改めなさい、というメッセージだったのである。

先生からのありがたいメッセージの真意を知りおれは思ったのである。

「濡れ衣着せられた上に、なぜか諭されてるよ！
　冤罪だ！謝罪だ！誠意見せろー！」


…そしてその少年はその後もいらんことばかりしていたそうな。

約束の時間に遅れてきた巨人ファンの友人に
いつか言ってやりたい。


「おれ時間にローズなヤツ嫌いなんだよね。」


でもなかなか言い出せないでいる。

…なぜなら遅刻するのはいつもおれだからだ。

土曜と月曜に有給とって、実家に帰った。
今回の目的は中学時代の友達の結婚式に出席するため。
結婚式までにやせる決意をしていたがダメだった。しかしこれは
おれの努力不足というわけでは断じてではなく、時代の大きな流れに
押し流されたせいだと思う。

今回は初めて佐賀空港を利用した。感想は以下のとおり。

・飛行機が小さい
・離陸着陸する場所がせまい
・佐賀が大好きです

その後予定どおり友人の結婚式に参加。
中２の時同じクラスで仲良かったやつなんだけど、その後音信不通で
結婚式呼ばれるとは思わなかった。
その友達というのは、地元ではそこそこ有名な系列の居酒屋・レストランで
若くして働き始め、そしてそこで出世したという噂を聞いていた。
かなり豪勢な式で、びっくりしてしまった。

・参加人数が超多い
・市長も参加していた
・オープニングにステージの巨大スクリーンに
　新郎新婦のメモリアルDVDが放映された
・新婦がかなり美人だった
・司会は山本華世

その後二次会三次会で、いつもの如くつぶれて終わった。
やっぱり昔の友達からは太った太ったと言われ、

「何それ、いやみ？もっと広い視野をもとうよ。」

とか言って、うまいことごまかしたつもりだったが、
お前は相変わらずやなーと言われた。おれって昔からこんなんだったっけ？
まあとにかく少しは痩せないといかんな。


結婚した友人はやはりすごく出世してみたいだった。
おれのイメージ的には、運よくトントン拍子で駆け上がっていったのか
と思っていたのだが、実際は苦労も多かった様子だった。
実家帰るといつも「おれももう少しちゃんとしないといかんな」と思う。


…と言っても、帰るとすぐこの思いは薄れてしまうのだが。

夜家でゆっくりしてたらマンション投資の勧誘電話がかかってきた。

「興味無いです。」

と何度も言ってるのにずっと話続けていた。
もういいやと思って、途中で電話切ったら、またすぐ電話かかってきて

「何で話の途中で切るんですか、失礼ですよね。」

とか言ってきた。カッチーンときたので

「何言ってんですか、こんな遅い時間に電話かけてきて！」

と言ったら

「じゃあいいです、直接話しに行きますよ。住所とか知ってるんですよ。」

とか言い出す始末。なにそれ。

「もー、ウザいなー。」

と言ってまた受話器を置いたら、また鳴る。
すぐ切って今度は電話線を抜いた。ほんとウザい、。


久々に頭にきた。

よく考えると、あんなのはおそらくマニュアルどおりというか
そういう勧誘の手口なのだろう。
適当にあしらっとけばよかったのだが、ついカッとなってしまった。

しかし、自分の中にもまだ熱情・激情が残っていたんだ。
吉宗以外でこんなにアツくなることはないと思っていたのに。