今回のプログラムは、表向きは10曲+1曲でしたが、 メドレーが多いので、小分けして数えると第1部だけでも12曲。 しかも「べんべこ太郎」はころころ曲想が変わるし。。 ざっと数えて、全部で22曲というところでしたか、、?
去年のアンコールの時に、振り間違えて団長を困惑させたり、 先月のわくわくで次の曲の冒頭が思い出せなかったり、 練習の際にも、稀にまったく違ったイメージで振り始めたり、 そんなことが、ま、めったにないとはいえ、 やっぱり起こるんだなー、、と認識し始めたので、 そういう意味でも、今回はここ何年間なかったほど緊張して、 かなり繰り返し要所要所を自分でチェックしました。
また、練習のたびにかなりテンポが違っていることも、 何回か録音したものを聴いて、おっとっと、、と反省していたので、 いいテンポで振れるか、いいテンポで合わせてもらえるか、 この点でもかなり緊張しておりました。
しかも、「トゥーランドット」唯一の録音チャンス、という 今までになかった企画もありましたし。。。
しかし、全体として、とても落ち着いて、しかも、 熱っぽい演奏をしてもらえたのではないかと思います。 1曲1曲に「やったぁ!」という充実感をかみしめながら、 定演が進んで行ったような感触があります。
私個人的には20回目の定演がこんな感触で終われて、 とてもうれしく思っております。
でも、こういう時はとりわけ、実際どうだったか、 録音を1度聴いてみるまではなかなか落ち着かないものですね。 そうして、後悔に苛まれたことも少なくない、、(笑)
しか〜〜し! 前代未聞のハプニングを起こしてしまいました。 「べんべこ太郎」の「闘い」の最高潮で、指揮棒が消えました! 気づいたらなくなっていたのです。 その瞬間に、左手の指に当たったことは覚えています。 指揮台周辺を見てみましたが、ありません。 ・・・どこに飛んでる??! まさか、客席? 人に当たったらたいへんなんだけど。。。。。。。
でも、周囲に大騒ぎになりそうな気配なく、 演奏は何気なさそうに進んでいるので、 とにもかくにも指揮棒なしで降り続けなければ、、、と。。
「闘い」は終わり、べんべこ太郎は息絶えました。 その後の木管合奏の時に、この部分は指揮棒なしにしようかな、、と 迷っていたのでちょうどよかった、などと呑気なことも思っていました(笑)
ちなみに、指揮棒は美しい放物線を描いて、 ピッコロの譜面台に当たって、E♭クラの前に落ちたそうです。
吹奏楽に関わるようになって26年、 指揮棒振るようになってから40年、 そんな中でステージで指揮棒飛ばしたのは初めてなので、 そうそう起こることではないだろうとは思いますが、、、 指揮棒も、凶器と化す恐れのあるものなので、 もう使うのやめようかな、、と考え始めております。 今までは、第1部と2部の雰囲気を変える一環として、 第1部では断固使うことにしていました。 でも、曲によっては邪魔くさく感じられることもあるんですね。。
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