2006年03月25日(土) |
'06 練習日(1) |
定演後の最初の練習日というのは、何か心がときめくものである。 定演まであと3、4カ月というころからは、新曲で遊ぶわけにはいかない。 プログラムに加える曲でない限り、新曲はない。 一方で、次年度の曲探しを随時やっているから、 いい曲を見つけるとやってみたくてしょうがない。 けれども、定演までは、ひたすらプログラムの曲を繰り返す。 練習に完成ということはない、どう転んでも定演での演奏が完成なのだから、 それまでは時間の許す限り執拗に繰り返し、追求するしかない。 定演を終えた喜びの内容を説明し尽くすのはたいへん難しいことだけど、 1年間の曲目から解放される喜びも混じっていると思う。
新たな自由を得た1曲目に選んだのは「ミス・サイゴン」メドレーである。 これのメイ編曲版は前から聞いていたけれど、 18分ほどに及ぶ充実した内容のメドレーながら、 全体を聞いた後での印象があまりよくなかった。 その原因が、前半の方でメロディーが不明瞭な部分が2カ所ほどあるのと、 最後の曲のせいだと思った。 その曲自体は、ミュージカルの中で聞いてみたらいい歌なのだけれど、 こうして長大なメドレーの終曲としては、どうも、、、と思って却下。 それで、この曲はしばらく候補曲から外れていたのだが、 1月に何度か、宍倉晃編曲版の練習を見る機会があった。 7分ほどもない、実にすっきりまとまった編曲だ。 名曲「The Movie In My Mind」があっさりしすぎててもの足りないが、 後半がたいへんおもしろく、ラストも第1部の終わりにふさわしい。 この2つの編曲をくっつけて、第1部のメインにすることに決めた。 メイが「サイゴンの陥落」をメドレーに入れなかったのは不思議だ。
「ミス・サイゴン」のあらすじは、→ ここ
もうひとつ、先週定演が終わったときに希望され預かった楽譜を配った。 「サンバ・フィエスタ」は、私が以前聞いて、却下した曲だ。 ちょっと短い時間に配って初見演奏するのは無謀だった。 サックスの各楽器がソロをつないでいくという曲である。 サックスの連中から、ぜひやらせてくれぃ、という要望が出たら、 定演の演奏曲に採用することにしよう。 こちらからやれという勇気はまったくない。
打ち上げの時に予告した「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、 5月後半か6月あたりから始める予定である。 楽しみにしている人も多いと思うし、私自身やってみたいのだが、 あまり早くから1年間の曲を出し尽くすとだれる恐れがあるし、 しばらく「ミス・サイゴン」のできあがり状況を見守りたいと思う。 とにかく、これ1曲を2回も通したら30分以上かかってしまうのだから、 所々トレーニングしながらやったら、かなりの時間を費やしてしまう。
2日前には雨という予報だったが、昨日から夜中にかけて降り尽くしたか、 運よく晴れた、、、が、暴風警報が出そうなほどの冷たい風が吹き荒れた。 外へ出たら後悔するほどのひどい風である。 決していい状況とは言えない上に、WBCの日本vs韓国戦が重なっている。 出演者さえ、定演後回しにして見ていたいほどである。
しかし、私の心配事は、そんなところにはまったくなく、 「タラモア卿」と「雷神」のアレグロ部分が速くなりすぎないこと、 拍子の変則的なところがそこら中にあるので振り間違えないこと、 とにかく不安がいっぱいである。 特に「タラモア卿」は、午前中に、いい快速テンポだ、と喜んでたら、 速すぎ〜〜、というブーイングに遭ったので、調子に乗るとあぶない。 ステージの上で、いつもの講堂での練習よりもクリアに聞こえたので、 ついつい心地よく突っ走ってしまったようだ。 速すぎてはいけないけれども、遅くなっては曲にならない。 たいへん難しい選択肢を突きつけられた感じなのだ。
不安材料は多かったが、概ね順調に演奏会は進んだようだ。 指揮台に聞こえてきた目立ったミスは2、3ぐらいで、 練習の成果はほぼ発揮されたと思う。 もっともっとていねいな演奏ができるにはどうしたらいいかが課題だ。 練習前の6時台にパート練習をやることを勧めてはいるのだが、 私が昨夜と今朝つくづく思ったのは、この定演前夜と当日だけでなく、 もう2、3回この会場で練習できたらなぁ、、、ということだ。 講堂ではわからないことがいろいろと聞こえてくる。 団長によると、この会場を借りるのはほとんど不可能だという話だが。。。
6時練習開始の予定だったが、まだ10名分ほどの空席があったので、 少し待って、6時15分ごろに練習を開始した。 そのころには空席は数隻になっていて、練習を始めてから2、3人が到着。 ほぼ全員といっていい人数になった。 実際の会場で聞こえ具合を確認する時間だからそれくらいいないと意味ない。
4人いるはずのチューバの、大音量の2人が今回は出演しないので、 ちょっと低音が弱い以外は、概ねバランス的には順調だ。 きょうの練習は、8割方、打楽器奏者への注文になった。 音量だけでなく、配置換えもしたし、楽器を変えてもらったりした。
明日の午前中のリハの課題。 きょう練習できなかったアンコールの2曲メドレー。 きょうは省略してしまった時代劇絵巻の最初の2曲。 ラピュタ後半のバランス調整。特に鉄の塊の位置と音量。 雷神の、ティンバレスが出てくるあたりの再調整。
今夜のような練習が、2週間前に1度済ませれると今夜が楽なんだけどなー。
とにかく明日は、この1年間の締めくくりの日だ。 この1年で最高の演奏ができますように。。。
プログラムは充実してると思うけど、充実しすぎて、 第2部はちょっと息苦しいかもしれないな。。。
午前中は、アニメメドレー、情熱大陸、誓い〜青春アミーゴ、モーツァルト、 スイングのアクロバット的な部分をざっとさらって、 午後はパート練習の時間を取った後、全体を通した。
アンコールは、「誓い」の1カッコをなしにして2カッコに入り、 終わったら2小節のドラムソロを入れて「青春アミーゴ」に入ることにした。 が、、、よくよく考えてみるに、これだと、「誓い」の歌の部分よりも、 前奏・間奏の方が多いような感じだ。 間奏部分に入るのが早すぎて唐突な印象が強い。 やっぱり、1カッコに入って、リピートしたBの4小節目からFの5小節目 へとぶのが自然だろう、、フリューゲルソロのカットは惜しいけれど。。。 来週変更したら叱られるかな?
ハウルのワルツが遅い気がする、、、あんなもんなのかなぁと思いつつ、 それでも、ちょっと速めに振っているつもりでも、 聞こえてくる音楽はちょっと遅い感じがする。 これも来週の課題だ。 ま、本番はたいていちょっと速くなって叱られるほどだから、いいのかな?
今年は、先日録音機の破損に気がついて、録音してのチェックができない ので、たいへんな痛手だ。
最後2時間の全体の通しはたいへん疲れた。 先々週より疲れたのは、初めて、どの曲も楽譜を見ずに振ったからだ。 今年は、例年よりも楽譜を覚えるのが遅れてしまった。 特に「風神」はきょうの昼休みに難所の最終チェックをして覚えたが、 まだまだ不安だ。 しかし、第1部が疲れるのは例年のことで、それは格別ではない。 今年は、第2部の曲が疲れるのだ。 特にスイング・メドレーとアニメ・メドレーの構成が疲れる。 どちらも長くなってしまったし、、、と思っても、 どの部分も捨てがたい感じで、今さらどこをカットする気も起こらないが。。 最後にモーツァルトが来ることに木管奏者から不平の声が聞こえたけれど、 15年前もこの曲を最後に持ってきたようだ。 その不平は15年前もあったし、きょう私も不平を言いたくなった。 もうそこで疲れ果てて、アンコールいらないんじゃないか、と思ったほどだ。
まぁ、とにかく、譜面だけはちゃんと覚えておいて、 あまり過度に神経を使わなくてもいいようにしておかなければ。。。
きょうはとりあえずここまで。。。
2006年03月04日(土) |
'05 練習日(49) |
とにかくまずアンコール用に取り寄せた「誓い」をやってみた。 初見1回目は、こんなの使えるか〜? という感じもしたが、 2回目、それから少しいじって繰り返してもらっているうちに、 なかなかいい曲に聞こえるようになった。 問題はどう使うかで、ごそっとカットすると構成上つまらなくなるし、 このまま全部やるとかなり長そうなので他と組み合わせるのは無理。。。 この1曲だけにしようかな、と言ったら、 静香に終わるのはどうも寂しいと異論が出たので、 「青春アミーゴ」を後にくっつける方向で検討することにした。 これは明日の問題として持ち越し。
それから、、、何やったっけ? モーツァルトかな?
後半は、「風神」中心で。。。
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