I.W.O.活動日誌

2003年11月29日(土) また新しい試み

今年のコンクール課題曲だった「イギリス民謡による行進曲」をやってみた。
こういうのを定演でやるのはちょっと気が進まないのだが、
「ファントム」と「オセロ」で時間がかなり長くなってしまうので、
あれこれ考えて途方にくれた末のひとつの結論である。
福島弘和の「八木節」のような、日本の曲を入れようかとも思ったが、
どうもうまくはまらないような気がして、
1曲目を、親しみやすく、マーチらしくないマーチで始めようと考えて、
この曲を取り上げることにしたわけである。
定演の観客のほとんどはこの曲を知らないから、
聞いたことのあるメロディーが何となく聞こえる感じに聞くだろうし、
団員も、たぶんこれを高校で練習していたのは2人だけだ。
ちなみに私はこの曲を一度も練習したことも振ったこともないけれど、
コンクールで飽きるほど聞かされた。

コンクールで多くの演奏を聴いていていつも奇妙な感じがしたのは、
この曲のCからの部分、マーチ部のA’にあたる部分である。
メロディーの裏にいつも奇妙な音が聞こえるのだ。
木管楽器が対旋律を入れているらしいが、何か奇妙な感じだ。
スコアを見てみると、確かにそうである。
Sx+Tp(主)対Fl+Ob+Cl(副)であるが、
これをフォルテで演奏してしまうと副の方はほとんど聞こえなくなる。
たぶん作曲者はPCで楽譜を作ったに違いない。
そしてそれをミディ音源で鳴らして確認してみる。
PCで鳴らしてみると、FlとClはかなり大きく聞こえるものである。
作曲者はそれを聞いて、バランス的にもよし、と判断したのだろう。
きょうは試しに、そのCからの主旋律をピアノで演奏してもらい、
副旋律の人たちには(指が大変そうだったけれど)フォルテを要求してみた。
奇妙ではなくなったけれど、もうちょっと工夫が必要なようだ。

最初に先週途中でやめたサザンのメドレーを2回やってみたが、
まあ、これは却下である。
「真夏の果実」だけはワンコーラスまるまる入っていて、
ここから「TSUNAMI」に移るあたりはよかったのだけれど、
全体にどうもこういう断片的なサザンメドレーはよくない。

先週配った「自由」は採用を決めたので、きょうも練習した。
もう1曲楽譜を出してくれるといいなぁ、と思うが、単独でもかまわない。

「キャラバンの到着」を久々にやった。
サックスのソリ部分がうまく響かないので、立って吹いてもらうことに決めた。

「ファントム」の時間を計ってみたら、11分ほどかかっていた。
長い。
もう1曲加えたいと思っているのだが、これ以上長くするのはダメか。。。

また5分しか残らなかった。
「オセロ」はまた第5楽章だけやった。



2003年11月22日(土) M8譜で遊ぶ

数日前、M8が定期に送ってくるメルマガを開いたら、
「異邦人」なんて新譜で出ていて、何で今ごろ??と不思議で、
(最近Zard がCD出して再ヒット、なんてことは全然知らなかったから)
まさか、ブルボンの「J's ポップスの巨人たち」で爆発的人気なんて、
そんなことはあるまいに、、、(私はつい買ってしまったけど)と思いつつ、
他を見ていると「自由/女子十二楽坊」なんてのも出ている。
こちらは10日ほど前にライブDVD付きのアルバムを買って、
珍しい楽器の演奏を楽しんで見たばかりである。
「自由」という曲がどんなのだったかまでは覚えてないので、
CDを聞いてみたら、、ふーん、この異色な雰囲気が第2部の中に入るのも
なかなかいいかもね、と考えて、楽譜を送ってもらうことにした。
ついでに「異邦人」も送ってもらうことにした。
似たようなアラビア的情緒で、組み合わせて演奏することもでき、、、いや、
それはムリか、、、まぁいいや、とにかく音出してみないと次に進めない、
というわけで、その2曲と、前から気になっていたサザンの10曲メドレー
を加えて、3冊を注文しておいた。

きょうさっそく試奏してもらった。
「自由」は、ちょっとメロディーの編成が厚すぎて重たい感じがしたが、
十二楽坊のヴァージョンと違って、原曲からのアレンジらしくて、
場面変化もあるし、プログラムに採用してもいいかな、と思った。
コーダに入る前に、打楽器だけでリズムを打ってもらって、
ソロの堪能な奏者たちにソロ入れてもらうというパフォーマンスを加えれば
より完璧な出し物になるだろうけど。。。
「異邦人」はほぼ原曲どおりだった。わかりやすい。
さて、「サザン!サザン!サザン!」の方は、
サワリだけで次々進んで行くので、困ったことである。
「ど演歌えきすぷれす」では、このサワリだけで次々進んで行くのが
おもしろいのだけれど、それは、たいていの歌が似たり寄ったりという
演歌の世界の真理を風刺しているからなのだ。
さあ、このサザンの場合は、この演出が当たりなのかどうか。。。
きょうは途中でちょっと混乱して、試奏予定時間も過ぎてしまっていたので、
来週もう一度試奏し直すことにした。

休憩前に「ステイン・アライブ」だけ練習した。
2回練習したけど、どうもまだせかせかしているような感じである。
大きな理由は、「間」がしっかり取れていないせいだろう。
団員のひとりからは、まだリズムの取り方が不徹底だという指摘があった。

「ファントム」を、先週配った楽譜からどうやってつなぐか、
その際、92小節目からはどういう雰囲気で演奏するかを打ち合わせた。
序奏の最後の全休止の後、ヴィブラフォンが2小節前奏を入れて、
それに乗っかるように23小節目から演奏する。
また、〈剛〉の序曲を加えたので、92小節目からは〈柔〉で始める、
というわけである。何とかうまくつながりそうである。
序曲前半のメロディーに、まだチューバとエレキベースが入ってない。

「ファントム」を通し終わったら、あと5分も残ってなかった。
最後に「オセロ」第5楽章だけ通して終わった、、、落ち着きなく。。。



2003年11月15日(土) ファントムの序奏をつける

昼から「オペラ座の怪人」の序奏の楽譜を仕上げた。
編曲と言うほどのものではない。
メドレーの中で使われている曲の楽器をちょっと変えたり、
移調したりした程度のものである。
楽譜をカットしたり、楽器を置き換えたり、オクターブ上げたり、、、
なんてことは、どこでも練習中にやってることだ。
その箇所が複数になっていちいち口頭で指示するのがめんどうなので、
楽譜にして整理してみた、という程度である。
わざわざ楽譜を作るのがめんどうなような、
かといって楽譜化しないとかえってめんどうなような、
実に中途半端なだけによけいにめんどうな感じのする作業である。
去年「ハリポタ」で、ちょっと楽器をつけ加えるために楽譜を書いたときも、
もっと短くて小さな楽譜だったけど、やはりめんどうだった。
一から自分で編曲するときは、こういうめんどくささを感じない。
余計なことをさせられているという思いが働くのだろう。
そもそも、市販の編曲譜が、このままではつまらないなどと感じさせる、
それがいけないのである。

練習は、ディスコ・パーティーとディズニーメドレーで始めた。
ステインアライブがなかなかきれいにならない。

書いた楽譜は、予想していた通りの音が出たとは言えないけれど、
しばらくこのままやってみよう。
序奏以降の部分は、先週修正しておいたところがちゃんと反映されていて、
おおむね良好だった。
けれども、きょう加えた部分とその後の部分をつないで試すのを忘れた。

「オセロ」は第2楽章を2回と、3楽章以降を1回ずつ。



2003年11月02日(日) 市民音楽祭当日

朝から吹奏楽祭の会場に行き、混成バンドの本番指揮者の練習を補助して、
いくつかの雑用をして、昼過ぎに岩倉に向かった。
去年は本番指揮者がこの日だけ来られなくて、
混成バンドの出番を午後の最初にしてもらって、
混成バンドを振ってから、急いで市民音楽祭に駆けつけたので、
それに比べれば、今回はハシゴしたといっても、かなり楽である。
ちなみに、午前中の曲目に「ライオンキング」とか「踊る大走査線」とか
あって、市吹でも使える曲かな、と関心もって聞かせてもらったけれど、
どちらもあまりおもしろそうではなかった。
定演第2部のポップスをもう1曲決めなきゃならないのだが。。。

音楽祭の本番の「シャンソン」の方は、
ちょっと呼吸が合わなくて戸惑うことが3、4カ所あって、ちょっと残念。
「ど演歌」の方はうまくいったと思う。
拍手や口笛も、こちらの方が盛んである。
(と予想したから、こちらを後にしてあるのだけれど)

やっぱり定演でもこのジャンルは抜きにしがたいかな、、と思案のしどころ。
でも、新しいメドレーはまだ出てないみたいだし。。。

演奏が終わったときに、舞台係の中に民謡山口会の人がいて、
半年前に賛助依頼を聞いていた来年の発表会は4月29日だと知らされた。
それのペースとなる曲も考えなきゃいけないわけである。
前回と同じでもいいのかもしれないが、
この際、定演でまた「日本縦断民謡まつり」をやるかな、と考えもした。

ん? 待てよ、、、そーいえば、、、きょうの「ど演歌3番」、
ちゃんと三味線パートがあったではないか。
でも、この三味線パート、完全に脇役だから、お師匠さん寂しがるかも。。。



2003年11月01日(土) 市民音楽祭前夜

昼から、明日の尾張吹奏楽祭の準備と、混成バンドの練習のために、
江南の市民会館のホールを歩き回った末の練習である。
公民館に着いたときはぐったりして動く気になれーん、という状態で、
喫煙コーナーにいるよりもソファにぐたっとしている時間の方が長かったが、
練習に入ってしまうと案外動けてしまうのは、いつものことながら不思議。。

とにかくまず明日の市民音楽祭の曲の練習である。
クラのソリストがまだ来てなかったので、演歌から始めた。
演歌の後半にそのソリストも到着したので、
シャンソンの前半だけ繰り返して、1回だけの練習で終わり。
その後、ディズニープリンセスメドレーを1回やって、休憩に。。。

きょうは、今期初、ティンパニが参加していたので、
「オセロ」を最初から順に、ティンパニの入りを中心に見ながら通した。
去年の「ぐるりよざ」もそうだけど、
ティンパニが入らないとまったく腑抜けである。
だいぶ全体の流れができてきたと思うが、第2・4楽章がまだ雑然、、、
第3・5楽章は、もうちょっと盛り上げたい。
第1楽章の最後が、なかなか難しい。音が集まらない。


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