Author : yuzu

 


『サクラ咲く』感想


辻村深月さんの作品です。
『サクラ咲く』

「約束の場所、約束の時間」
「サクラ咲く」
「世界で一番美しい宝石」
の3編が収録されてます。

中学生からを対象にされてるので、とても読みやすくて
ドロドロしてない!(←ここ大事)

辻村さんと言えば、思わず目を背けたくなる抉られるような傷を描かれる印象があります。
でも、最後まで読んだら回収されるから好きなんですが。

この『サクラ咲く』にはそれがなかった。
ちゃんと痛みは描かれてるのに、抉られる手前でとどまってる。

だから心地よく最後まで読めました。

「約束の場所、約束の時間」は、未来からきた悠と、現代を生きる朋彦、そして美晴の交流の話。
「サクラ咲く」は、自分の意見をはっきり言えないのが悩みのマチと、それぞれ何か悩みを抱えている友達の絆が生まれていく話。
「世界で一番美しい宝石」は、高校生活で何かを得ようとする中で、映画部を作ることに決めた一平の話。

それぞれの話の登場人物達に共感するところがたくさんあり、ドロドロしてないから
本当に爽やかな読後感でした。

が、それで終わってはいけなかった。
リンク。
危うく見逃すところでした。

悠と朋彦と美晴、そしてマチ。
一平のストーリーの中で関わってました。
気付くのと気付かないままなのとでは全く意味が違ってくる。

ちょっと分かりづらかったけど、こんな繋がり方はいい。

舞台となる若美谷中学の先輩から、若美谷高校の後輩達へ続く物語。
素敵でした。

個人的には3話目「世界で一番美しい宝石」に描かれる映画部の
主演女優に選ばれた立花亜麻里先輩が印象的です。
この表情を映画にしたい、という光景の絵が見えるような気がした。
そこで作られたであろう映画が見てみたいものです。



先日書いた『いつか君へ Girls』買ってきました。
やっぱり聡太はね、見逃せないわ。
知っていて手元に置かないというのは無理でした。
本屋行ったら偶然にも在庫があったので。

他の作家さん、今野緒雪さん、初読みでしたが、読みやすくて楽しかったです。
なんだか印象に残る話でした。
三浦しをんさん未読。
いつか読みたい。
 

2012年11月29日(木)

『いつか、君へ Girls』


プレーオフ翌日(昨日ですね)、
新聞スポーツ欄に大分の昇格の写真が大きく出ていたので、
久しぶりに切り抜いて永久保存決定です。
林くんがこんなに重要なポジションで出るのは本当に久しぶりな気がする。
本当に嬉しい。



さて、タイトルの小説。
というか作家6人の短編集ですが。

三浦しをん、島本理生、
関口尚、中田永一、
橋本紡、今野緒雪

上記6人の短編小説が集められてます。


まだ読んでる途中だけど、どうしても!
言及しておきたい箇所に行き当たったので。

わたしが読書中に読書を放り出して記録したいものは
橋本紡さんの『薄荷』の中にありました。

2人の女子高生のガールズトークが繰り広げられてて、
太陽の日差しが雲によって遮られる描写が上手いな、なんて
穏やかな気持ちで読んでいた直後のことでした。

「聡太がレイソルにいたんだけど。(以下略)」

いきなり出てきてビックリしました。
太陽の流れから。


「高校選手権で優勝してる」

などという言葉も。
聡太ー!!!
というわたしの心境。
本当に本当に、驚きました。

中澤聡太選手、市船時代に選手権で優勝してる方。
レイソルから、移籍して、今はガンバ大阪に所属されてます。
聡太がいた市船、が好きでした。
今やネットでもその世代が好きな人見つけるの難しいのに、
小説の中でこんなにピンポイントで、わたしの好きな市船の記憶に出会えるなんて。
この部分読んだ瞬間、幸せな気持ちになりました。

思わず読書を中継せざるを得ないほどに。

橋本紡さん、市船ファンなのかしら。
前にも別の小説の中で「カレン君」が出てきたし。

小説の中で市船の記憶に出会えるなんてめったにないことです。
だから、この本も図書館で借りてるけど、書店で探して手元に置いておこうかなという気になってます。

さて、他の作家さんの小説も楽しめると良いけれど。
 

2012年11月25日(日)

2012 J2→J1 プレーオフ決勝はすごい結末に。


今年から導入されたJリーグのプレーオフ制度。
今日、国立で行われた決勝は大分とジェフ千葉の対戦となりました。

私はなんとなくテレビ観戦。

ジェフはかつて好きだったチームだったし、
大分にはかつてジェフにいた林くんがいたので
どちらにも興味はあった。

ジェフがリーグ順位で大分より上位につけていた為に
ジェフが引き分け以上でJ1昇格、
大分は勝たなければJ1昇格はないという一戦でした。

結果、大分に途中出場した林くんがゴールを決めました。
大分はそれを守りきりました。
よって、J1昇格を決めたのは大分。
来年はJ1で九州ダービーが実現するのですね。

そんなことよりすごいのは、この試合で林くんがゴールを決めたことですよ。

このゴールが、まず、大分に来てからの初ゴールだったそうです。

数年前に大分のJ2降格を決めたのも林くんだったそうです。
かつて在籍されてた京都で大分戦でゴールを決めて大分のJ2降格を決めたのだとか。
そして今日は自らのゴールで大分のJ1復帰を決めるという。
スカパー実況で、サポーターの前での林くんのインタビューが映りましたが、
今日のゴールの方が100倍価値がある、という声をかけられてました。

そして、なんと言っても、この対戦相手がジェフだということ。
大分を昇格させて、
今度は愛着のあるであろうジェフを
残留させたのが林くんになった、という現実。


すごいなあ、
今日は1人でいくつの伝説を作ったのよ(笑)

やっぱり林くんはすごい人です。
何か持ってるんだろな。


めっちゃ久しぶりに林くんのゴールが見れて嬉しかったです。
でも、ジェフの残留が残念でした。

この2つの温度が同じってどういうこと。


林くんも複雑だろうなあ
でも、こういう形でもやっぱり林くんのゴールが見れたのは嬉しい。
林くんらしいゴールでした。

最初に見た時と同じ雰囲気だったのでビックリしました。

来年も大分にいるといいな。
もう一度見たい。
 

2012年11月23日(金)

『鍵のない夢を見る』


辻村深月さんの『鍵のない夢を見る』、感想。

最近の辻村さんの作品は外れが多かったので、この作品はどうかなーと思いながら読みました。
鍵のない夢は報われない夢だったけど、わたしの好きな辻村作品の要素が入ってたので好きな方かも。

読書メーターにも感想載せたけど、書き足りなかった。
以下、覚えておきたいこと。

泥棒、放火、逃亡、殺人、誘拐という5つの犯罪にかかわる話が載ってます。
それぞれの話の中に、痛みとか見たくないものとか膿のようなものが散りばめられていて。

『仁志野町の泥棒』
泥棒が原因で疎遠になった友達との回顧の話。
疎遠になる原因が気まずいものだったから主人公はずっと気になっていて
大人になって再会して思わず声をかけるも、相手は自分のことを大勢の中の1人としか認識していなかったという結末。
刺さった刺のような存在であったろう相手にそんな扱いを受けるって相当痛いと思う。
私も疎遠になったけど気になってる子がいるので、少し自分のことと重ねて考えてしまいました。

『石蕗南地区の放火』
こちらも気まずい相手との話。
恋愛に発展しなかった故に、再会してしまって
その当時のことをなかったことにしたい時間として書かれてます。
上の話もこの話も、あまり小説では取り上げられない題材だけど、辻村さんはあえて表現されるのですね。
救いはないけど、短編としてはありかな。

『美弥谷団地の逃亡者』
主人公を好きな男がストーカーになるまでのことが書かれてます。
最初の方はいい人、いい面がある人として描かれてたのに
狂ってしまった後だったという。
夢は夢のままでは終われなかったという話。
読み返すと全く違う印象に。

『芹葉大学の夢と殺人』
夢に夢見る男とその男に惹かれる女の話。
夢を持ってる人ってどうして魅力的に感じてしまうんでしょうか。
愛されてるわけじゃない、と分かってても、愛してるって言葉だけで理性を失わせるほど。
分かりすぎて悲しい。
ばかみたいに大きい夢を、じゃあ本当に叶えそうな人にはどう接したらいいのかしら
何をしようと無駄なのかな・・

『君本家の誘拐』
子育てに疲れてノイローゼっぽい感じの母親の話です。
辻村さんが母親になったことでこういう目線で考えるようになられたのかな?


最近は成長されて他の分野にも挑戦されてこられたように思いますが、
わたしはやっぱり『美弥谷〜』『芹葉大学〜』のような痛みの話が好き。
 

2012年11月21日(水)

ホン・ギルドン


TBSチャンネルで放送されていたホン・ギルドンの最終回見終わりました。
韓国の時代もので、
ホン・ギルドンは平等な世の中を実現するために戦う英雄。

最初はチャン・グンソクさん演じる若君を民の王にするために協力する役だったのに
チャン・グンソクさんが王になっても弱肉強食の世は変わらなくて
ホン・ギルドンは最終的に王の脅威と見なされて殺されてしまうという終わり方でした。

チャン・グンソクさん、途中まではいい人だったのにな。
ホン・ギルドンに想いを寄せるイノクを身分で強引に自分の傍に置いて、
手を携えて良い世の中を作るはずが官僚達を従えて今までの国を守ることしかできなくて
ガッカリでした。

でも、イノクが最期にはホン・ギルドンと過ごすことができたから少しは救われた。
2人の笑顔がとても素敵で印象的でした。
最初はこの男とこの女の何が魅力なの?とか思ったりしましたが、
最後まで見たら素敵な人達に見えてしまうのだから、
やっぱり演技とドラマの構成が優れてるということなんでしょう。

でもでも、やっぱりあの終わり方はないわ。
人々の心の中で生き続けてるとか。
終わるときはこんなにあっけなくて結局何も変わらなかったって悲しすぎる。

悲しかったけど、ホン・ギルドンとイノクの笑顔の残像がしばらく残りそうです。




マイバースデー買いました。
1号だけの復刊と知り。
かつてプチバースデーを買ってましたが
マイバースデーは買ったことなくて
でも、いつか読めたらと思ってた雑誌です。
叶うことなく休刊になってしまったので、今回初めて買ってみました♪
夢が叶ったみたいで満足というか。
出会えて嬉しいです。
記念の1冊になりました*
 

2012年11月18日(日)

名古屋戦のこととか


10月20日、J1サガン鳥栖×名古屋グランパスの試合を見てきました。
小川くんと阿部翔平という2人の市船出身の選手が見たくて。
小川くんの一番古い記憶は高校サッカー選手権のミドルシュート。
あれから何年経ったでしょうか。
ついに佐賀で見ることができました。
阿部翔平さんは記憶なし。
でも、世代的に小川くんの先輩で中澤聡太さんの後輩っていう
羨ましいポジションにいた方という認識です。
2人見れて良かったなあと。

これで見たかった選手で見れる可能性のある方はほぼ終了。
宮原くんに始まり小川くんで終わった。

今後は誰に出会えるんだろう。

ちなみに試合の結果は鳥栖1―3名古屋だった気がします。

名古屋を見れたのも鳥栖がJ1に来てくれたから。
いつまでJ1でやれるか分からないけどまあ頑張ってほしい。
来年はどんなチームになってるのかな。



昨日は図書館へ行きました。
綿矢りさ『ひらいて』楽しみ♪
他にも読みたい本たくさん借りることができました。
辻村さんの2冊は読めなかったのでまた借りてきましたが。
それらも含めて楽しみ*







もうそろそろ平気かな〜と思ってたけど
5年分の思いはそんなに簡単には消えないみたいです。
 

2012年11月04日(日)

11月


2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3164ページ
ナイス数:25ナイス

▼10月に読んだ本一覧
http://book.akahoshitakuya.com/u/234960

10月は11冊読んだみたいです。
坂木司さんという作家さんにハマってました。
こういうまとめ的なことは日記とかじゃないと書けないですね。
一長一短ってことか。

気が向いたらまとめをここでまとめていこうかな。

11冊ですが、他に読みかけてる本もあるわけで
それは11月の読んだ本になるかもしれないしならないかもしれない。
今読んでるのは『三匹のおっさん ふたたび』
久しぶりの有川作品。
懐かしいなーこの感じ。
懐かしいというと三浦しをんさんもしばらく読んでない。
読みたい。

楽しみなのは辻村さんの本を2冊眺めていれてること。
返却期限が迫ってるので早く読みます。



今日は出かけた先で少し時間を持て余したので、テーブルの上にあった西日本新聞を開いてみました。
地域欄ではサガン鳥栖の話題が結構たくさんありました。
これもJ1効果なのかしら。
鳥栖市で先日、松本育夫さんの講演が行われた話題も載ってました。
興味深かったのは主催者?が松本育夫さんを囲む会という名称で紹介されていたこと。
そのような会があったなんて。
わたしもサガン鳥栖というよりは松本育夫さんのファンでいたいかも。
ちょっと調べてみたい。
松本育夫さん、月に一度はホームゲームに駆けつけて下さってるそうです。
ありがたい。
どうせなら、シンボル的な扱いでそこらへんにいてほしい。
今、サガン鳥栖を好きな人の中には松本育夫さんや新居さんを知らない人がいるのかな。
もったいないというか寂しいというか。
この2人と尹さんがいたから今のサガン鳥栖があるのだけれど。
どんな風に変わっていっても、わたしの中では変わらない記憶です。


変わらないといえば、
先日、NHKのスペイン語講座に今井翼さんが出ていらっしゃることに気付いて
一度見てみた時に、
「hay(アイ)は変わらない」
というフレーズが出てきて、印象に残りました。
が、今、どういう使い方してたかなと考えても思い出せない(爆)
あとで検索してみよう。
 

2012年11月01日(木)


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